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きらり (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
きらり
藤井風配信限定シングル
収録アルバムLOVE ALL SERVE ALL
英語名Kirari
リリース2021年5月3日
規格デジタル・ダウンロード
ジャンル
時間3分52秒
レーベルHEHN RECORDS / UNIVERSAL SIGMA
作詞者藤井風
作曲者藤井風
プロデュースYaffle
チャート順位
藤井風 シングル 年表
旅路
2021年
きらり
(2021年)
燃えよ
(2021年)
ミュージックビデオ
"きらり" Official Video - YouTube
映像外部リンク
"きらり" Behind The Scenes - YouTube
"きらり" MV Teaser
"きらり" Live at Yoyogi National Stadium First Gymnasium
藤井 風の「きらり」踊ってみた☹️

きらり」(英語: Kirari)は、日本シンガーソングライター藤井風の6作目の配信限定シングル2021年5月3日にHEHN RECORDS / ユニバーサルミュージックより発売された。

背景

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本楽曲のリリースは、2021年4月22日のHondaVEZEL」のフルモデルチェンジと同時に公開されたCMで発表された[14]。4月29日には、楽曲のジャケット写真と藤井の新アーティスト写真も公開された。リリース日の5月3日には、本楽曲をフルコーラスで使用した「VEZEL」のWebムービーが、本車種のキャンペーンサイト「GOOD GROOVE」で公開された[15]

制作と録音

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本楽曲は、Hondaによる「GOOD GROOVE」というテーマの下制作された。サウンドプロデュースは以前と同じくYaffleが手掛け、楽曲のレコーディングミキシングエンジニア小森雅仁が務めている[16]。Aメロ部分は、ドン・キホーテでもやしか何かを買っている時にふと思いついたという。楽曲のデモは、英語詞(本人曰く、デタラメな "Kazenligh" という言語)で作られていた[17]

音楽性

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本楽曲は、4つ打ちのビートが中心の軽快でエレクトロニックダンスポップである。Aメロは起伏が少なくなだらかなメロディーラインだが、Bメロでのさりげない転調を経て、サビで一気に高音へと駆け上がる展開となっている。Mikikiライター・天野龍太郎は、「〈さらり〉〈ほろり〉〈ゆらり〉〈きらり〉というように韻を踏むことで一曲を通して形作られている音韻のリズムが、リニアなビートや太いベース、リズミカルなギターとあいまって、楽曲全体の軽快さを生み出している」と分析している[1]

評価と批評

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  • 音楽ライター・荻原梓は、「藤井風の音楽は、現代の人々の求める "何か" を宿らせているように思」と述べ、また、藤井がキャロル・キングらの「色褪せない名曲たち」を血肉としていることを挙げて「まさにキャロルが生み出した不朽の名盤『つづれおり』が、70年代当時のアメリカに漂っていたある種の疲労感を癒したように、彼の音楽もまた今の日本を救い、人々を元気付けているのだ。」と語り、特に本楽曲について「今この荒れ狂う時代を軽やかに駆け抜けていくような爽やかさがあり、聴く者の心を弾ませる力を感じる」とした[18]
  • Billboard JAPANのライター・栗本斉は、本楽曲の好調なチャートアクションについて、「ダウンロードとストリーミング、そしてYouTubeの動画再生数といった配信によって、しっかりとポイントを稼いでいる」とし、加えて「ラジオのオンエア回数が多いのも特徴」と指摘。通常はリリースタイミングだけでラジオのオンエアのピークは終わってしまうが、「きらり」に関しては多少の変動はあってもコンスタントにポイントを重ねているとし、「ラジオを始めとする媒体での評価の高さも強みとなっている」と述べた[19]

チャート成績

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本楽曲は、2021年5月12日公開(集計期間:2021年5月3日 - 5月9日)の「Download Songs」で、38,418DLを売り上げて初登場1位をマークした。またラジオ1位、ストリーミング12位と他指標でも好調に推移して、総合チャート「Hot 100」では初登場2位を獲得した[20]。本楽曲は、翌週の「Streaming Songs」で順位を6つ上げて6位(6,273,258回再生)とすると[21]、本チャートにおいてはその後もTop 10圏内を推移し続け、2021年6月30日公開のチャートでは発売8週目にして最高位となる5位(7,464,263回再生)を記録した[22]

その後も目立ったメディア露出がない中でも安定してトップ10前後をキープし、チャートイン16週目となる8月25日公開の「Streaming Songs」で、自身初のストリーミング1億回再生を突破した[23]

2021年12月31日の『第72回NHK紅白歌合戦』で披露されると、ダウンロードで70位から7位、ストリーミングを27位から16位、Twitterでは圏外から39位へと各指標ポイントを伸ばし、総合では前週37位から9位へランクアップ。16週ぶりにトップ10に返り咲きを果たし[24]、翌週のチャートではさらにダウンロードで5位、ストリーミングで7位まで順位を上げ、総合では5位を獲得した[25]

認定と売上

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認定 (RIAJ) 売上/再生回数
ダウンロード ゴールド[26] 189,000 DL[27]
ストリーミング トリプル・プラチナ[28] 300,000,000 回再生
*認定のみに基づく売上/再生回数

テレビ披露

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日付 番組名 放送局
2021年12月31日 第72回NHK紅白歌合戦[29] NHK総合

ミュージックビデオ

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本楽曲のミュージックビデオは、2021年5月21日に公式YouTubeチャンネルで公開された[30]監督は、「もうええわ」のミュージックビデオの監督も担当したSpikey Johnが務めた。彼自身新しい試みに挑戦した映像となっており、藤井は「わしも、Spikey John監督も完全に新しい扉開いちゃってます」とコメントしている。ミュージックビデオの公開後には、藤井のアフタートークが生配信された[30]。同年7月18日には、ミュージックビデオのメイキング映像がYouTubeで公開された[31]

リミックス

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『Kirari Remixes (Asia Edition)』
藤井風EP
リリース
ジャンル
時間
レーベル HEHN RECORDS / UNIVERSAL SIGMA
藤井風 アルバム 年表
青春病 EP
(2020年)
Kirari Remixes (Asia Edition)
(2022年)
花 EP
(2023年)
テンプレートを表示

2022年1月14日リミックスEP『Kirari Remixes (Asia Edition)』が配信限定でリリースされた[32]。藤井やYaffleによるリミックスに加え、韓国ソウル台湾台北インドネシアジャカルタ中国廈門アジア4都市からリミキサーが参加している。

収録内容

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EP『Kirari Remixes (Asia Edition)』
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「Kirari (Original Remix)」(Remix: 藤井風)  
2.「Kirari (Daul Remix)」(Remix: Daul)  
3.「Kirari (FunkyMo Remix)」(Remix: FunkyMo)  
4.「Kirari (pxzvc Remix)」(Remix: pxzvc)  
5.「Kirari (Kaze & Yaffle Just For Fun Remix)」(Remix: 藤井風 & Yaffle)  
6.「Kirari (Knopha Remix)」(Remix: Knopha)  
7.「Kirari (Naken Remix)」(Remix: Naken)  
8.「Kirari (Yaffle Remix)」(Remix: Yaffle)  
9.「きらり」  
合計時間:

脚注

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  1. ^ a b 藤井 風 “きらり” 快進撃はまだまだ続く。最高に気持ちのいいグルーヴィンな一曲のすばらしさについて”. Mikiki (2021年6月5日). 2021年6月5日閲覧。
  2. ^ Hot 100”. Billboard JAPAN (2021年5月12日). 2021年6月5日閲覧。
  3. ^ Download Songs”. Billboard JAPAN (2021年5月12日). 2021年6月5日閲覧。
  4. ^ Streaming Songs”. Billboard JAPAN (2021年6月30日). 2021年6月25日閲覧。
  5. ^ Hot 100 Year End 2021”. Billboard JAPAN (2021年12月11日). 2021年12月11日閲覧。
  6. ^ Download Songs Year End 2021”. Billboard JAPAN (2021年12月11日). 2021年12月11日閲覧。
  7. ^ Streaming Songs Year End 2021”. Billboard JAPAN (2021年12月11日). 2021年12月11日閲覧。
  8. ^ Hot 100”. Billboard JAPAN (2022年12月9日). 2023年3月30日閲覧。
  9. ^ Download Songs”. Billboard JAPAN (2022年12月9日). 2023年3月30日閲覧。
  10. ^ Streaming Songs”. Billboard JAPAN (2022年12月9日). 2023年3月30日閲覧。
  11. ^ 週間デジタルシングル(単曲)”. ORICON NEWS (2021年5月17日). 2023年1月8日閲覧。
  12. ^ 週間ストリーミング”. ORICON NEWS (2021年6月7日). 2023年1月8日閲覧。
  13. ^ 週間合算シングル”. ORICON NEWS (2022年5月17日). 2023年1月8日閲覧。
  14. ^ 藤井風、Honda「VEZEL」テレビCMに新曲「きらり」書き下ろし”. 音楽ナタリー (2021年4月22日). 2021年5月3日閲覧。
  15. ^ 藤井風、新曲「きらり」ジャケ写&新ビジュアル公開”. 音楽ナタリー (2021年4月29日). 2021年5月3日閲覧。
  16. ^ mkmix4のツイート(1389048319117127684 )
  17. ^ 『きらり』 MV AFTER TALK - YouTube
  18. ^ 藤井風の“与える力” 新曲「燃えよ」も披露、歌とピアノのみで日産スタジアムから発信した世界への癒し”. Real Sound (2021年9月6日). 2021年9月15日閲覧。
  19. ^ 実直な積み重ねの結果?! 藤井風「きらり」のロングヒット”. Billboard JAPAN (2021年9月13日). 2021年9月15日閲覧。
  20. ^ 【ビルボード】藤井風「きらり」DLソング首位デビュー、Official髭男dism新曲が2位に続く”. Billboard JAPAN (2021年5月12日). 2021年6月12日閲覧。
  21. ^ 【ビルボード】優里「ドライフラワー」15度目のストリーミング首位 YOASOBI「怪物」最高位更新&新曲4位に初登場”. Billboard JAPAN (2021年5月19日). 2021年7月16日閲覧。
  22. ^ 【ビルボード】BTS「Butter」がストリーミング6連覇 ずとまよ「あいつら全員同窓会」が初登場”. Billboard JAPAN (2021年6月30日). 2021年7月16日閲覧。
  23. ^ 藤井 風「きらり」自身初のストリーミング累計1億回再生突破”. Billboard JAPAN (2021年8月25日). 2021年8月25日閲覧。
  24. ^ 【ビルボード】King Gnu「一途」3冠で総合首位に到達 年末音楽特番を賑わせた楽曲が軒並みランクアップ”. Billboard JAPAN (2022年1月7日). 2022年1月9日閲覧。
  25. ^ 【ビルボード】King Gnu「一途」「逆夢」がワンツーフィニッシュ 藤井 風「きらり」勢い衰えず総合7位に”. Billboard JAPAN (2022年1月13日). 2022年1月13日閲覧。
  26. ^ 7月度ダウンロード認定~坂本 真綾「色彩」がプラチナ認定”. PR TIMES (2021年8月20日). 2021年8月24日閲覧。
  27. ^ オリコン年間 2021 デジタルシングルランキング”. オリコン (2021年12月22日). 2021年12月22日閲覧。
  28. ^ 一般社団法人 日本レコード協会”. www.riaj.or.jp. 2023年4月5日閲覧。
  29. ^ 「NHK紅白歌合戦」曲順発表!トップバッターはLiSA、大トリはMISIA”. 音楽ナタリー (2021年12月27日). 2022年1月2日閲覧。
  30. ^ a b 藤井風が新しい扉開いた「きらり」MV公開、監督は「もうええわ」のSpikey John”. 音楽ナタリー (2021年5月21日). 2021年6月5日閲覧。
  31. ^ 藤井風がカメラに向かって“あーん”、「きらり」MVメイキング映像”. 音楽ナタリー (2021年7月17日). 2021年7月16日閲覧。
  32. ^ 藤井風「きらり」リミックスEP配信リリース 紅白で実家から披露した話題曲”. ORICON NEWS. 2022年1月14日閲覧。

外部リンク

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