きっと、またあえる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
きっと、またあえる
Chhichhore
監督 ニテーシュ・ティワーリー
脚本 ニテーシュ・ティワーリー
ピユーシュ・グプタ
ニキル・マルホートラ
製作 サジード・ナディアドワーラー英語版
出演者 スシャント・シン・ラージプート
シュラッダー・カプール
ヴァルン・シャルマ
ターヒル・ラージ・バシン
ナヴィーン・ポリシェッティ
トゥシャール・パーンデー
サハルシュ・クマール・シュクラ
音楽 サミール・ウッディーン
撮影 アマレンドゥ・チョードリー
編集 チャール・シュリー・ロイ
製作会社 ナディアドワーラー・グランドサン・エンターテインメント英語版
配給 インドの旗 フォックス・スター・スタジオ
日本の旗 ファインフィルムズ
公開 インドの旗 2019年9月6日[1]
日本の旗 2020年8月21日
上映時間 143分[2]
製作国 インドの旗 インド
言語 ヒンディー語
製作費 ₹450,000,000 - 580,000,000[3]
興行収入 ₹2,150,000,000[4]
テンプレートを表示

きっと、またあえる』(Chhichhore)は、2019年に公開されたインドコメディドラマ映画。ニテーシュ・ティワーリーが監督を務め、スシャント・シン・ラージプートシュラッダー・カプールが主要キャストとして出演している。2019年9月6日に公開され、ディレクションや俳優の演技、社会的メッセージ及び大学生活の描写が批評家から高い評価を受け、興行的にも成功を収めた[5]第65回フィルムフェア賞英語版では5つの賞にノミネートされている。

ストーリー[編集]

ボンベイ工科大学出身のアニは息子ラーガヴと暮らしており、ラーガヴも父と同様にボンベイ工科大学への入学を目指していた。アニは合格祝いのためのシャンパンを用意してラーガヴを励ますが、ラーガヴにとっては父の行動は合格に対するプレッシャーとして受け取られていた。翌日、友人と合格発表を見ていたラーガヴは自分が不合格だったことを知り、絶望して飛び降り自殺を図って病院に運ばれる。病院に駆け付けたアニは、同じく連絡を受けて駆け付けた元妻マヤから、ラーガヴにプレッシャーをかけ過ぎていたことを責められる。手術を受けたラーガヴは一命を取り留めるが、医師からは「生きようとする気力」の欠けているラーガヴの容態は芳しくないことを告げられる。アニはラーガヴの気力を取り戻すため大学時代の親友たちを呼び集め、彼に「負け犬」と呼ばれていた大学時代の物語を聞かせる。

1992年。ボンベイ工科大学に入学したアニは、学生生活の拠点となる学生寮として「H4」の部屋を割り当てられる。H4は大学で開催される競技大会ゼネラル・チャンピオンシップ(GC)で万年最下位の劣等寮であり、そのため「負け犬」と呼ばれていた。アニは寮生活を送る中で個性的な寮生たち(セックスにしか興味のないセクサ、悪態ばかりつくアシッド、マザコンのマミー、大酒飲みのへべれけ)と出会い親友となり、同時に学生たちのマドンナ的存在だったマヤと付き合うようになる。入学から2か月後、GCの優勝常連寮「H3」のリーダー格ラギーはGCに備えるため、スポーツ万能のアニをH3に引き抜こうとする。しかし、親友たちとの生活を満喫していたアニはラギーの誘いを断ってしまう。その直後、アニはかつてラギーの誘いを断りH4の兄貴分になっていた最上級生デレクと出会い、彼と共にGCで優勝して「負け犬」の汚名を返上しようと奮起する。

アニとデレクは寮生の中から出場選手を選抜するが、H4の寮生たちはスポーツが苦手な者ばかりで、さらに優勝への意欲も欠けていた。アニは寮生たちのやる気を起こさせるため、それぞれが大事にしているものを断つように提案し、彼自身もマヤとの関りを断ってしまう。しかし、H4はGCで負け続けた挙句、断酒していたへべれけが禁断症状を起こして入院してしまう。アニは断酒を止めるように伝えるが、へべれけは親友たちのために断酒を続けてきたことを告げる。アニはGC優勝を目指して新たな作戦(応援団を組織して相手チームにプレッシャーをかける、マヤに協力を依頼しての色仕掛け、ファウルを演出して強豪選手を退場させる、出場チームのいない競技にエントリーして不戦勝を狙う)を実行してポイントを稼ぎ、H3との差を縮めていく。優勝がかかったリレー、チェス、バスケットボール決勝戦の日を迎え、ラギーは妨害工作を行いH4を不利な状況に追い込むが、デレクとへべれけの活躍でリレーとチェスはH4が優勝する。バスケットボール決勝戦はH4がH3を追い詰め、アニはスリーポイントを決めて逆転を狙うが、ゴールを外して優勝を逃してしまう。優勝を逃したアニたちは落胆するが、ラギーはH4の健闘を称えて彼らを賞賛する。

物語を話し終えたアニは、勝敗に関わらず戦いに全力で挑んだことで「負け犬」の汚名を返上したこと、結果よりも努力することの重要さをラーガヴに伝える。父の話を聞き終えたラーガヴはかつての「負け犬」たちに見送られて再手術を受け、回復したラーガヴは1年後に大学入学を果たす。ラーガヴは勝敗にこだわらない人生を選択し、「自分がどんな学部に入ったのかは尋ねないで欲しい」と語りかけ、物語は終わる。

キャスト[編集]

スシャント・シン・ラージプート
シュラッダー・カプール
ヴァルン・シャルマ
ターヒル・ラージ・バシン
ナヴィーン・ポリシェッティ
トゥシャール・パーンデー

製作[編集]

インド工科大学ボンベイ校の学生寮

ニテーシュ・ティワーリーは『ダンガル きっと、つよくなる』の製作前にサジード・ナディアドワーラー英語版と『きっと、またあえる』の企画について話し合い、5本または6本の脚本を提示している[6]。2人は『ダンガル きっと、つよくなる』の撮影終了後に『きっと、またあえる』の製作を開始した[6]。主要キャストには30歳代前半の俳優が起用されている[7]。2018年9月30日から撮影が始まり、10月30日に第1スケジュールの撮影が終了した[8][5]。11月14日から第2スケジュールの撮影が始まり[8]、12月15日に終了した[9][10]。撮影の一部はニテーシュ・ティワーリーの母校インド工科大学ボンベイ校英語版で行われた[11]。主題歌の撮影には9000万ルピーの費用が投じられ、ボスコ=シーザー英語版が振付を手掛けた[12]シェーン・ニガム英語版マヤラーリー英語版の学生役として出演する予定だったが、『Kumbalangi Nights』の撮影スケジュールと重なっていたため降板した[13]

公開[編集]

2019年2月、5月30日発表予定のポスターのメイキングビデオが公開された[14]。8月4日にはフォックス・スター・スタジオから予告編が公開された[15]。9月6日にインドで公開され[1]、11月1日にホットスター英語版からビデオ・オン・デマンド配信された[16]

評価[編集]

批評[編集]

ニテーシュ・ティワーリー

『きっと、またあえる』は批評家から好意的な評価を得ている[17]Rotten Tomatoesでは12件の批評が寄せられ支持率58%となっている[18]ザ・タイムズ・オブ・インディアのスリーパルナ・セーングプタは3.5/5の星を与え、スシャント・シン・ラージプートシュラッダー・カプールヴァルン・シャルマターヒル・ラージ・バシンの演技を賞賛した。映画の内容については予測可能な脚本であり、物語のペースも遅かったと指摘したが、映画には若者と親の関係を描いたアカデミック・サクセスのテーマが込められていると批評し、「『きっと、またあえる』は目的地よりも旅をすること自体の重要性を提示しており、さらに負けることは勝つことと同じくらい大切な人生の教訓であることを描いています。この映画は多くの映画記事で高い評価を得ており、一見の価値があります」と述べている[19]ラジーヴ・マサンドは3.5/5の星を与え、「あなたは恐らく、映画の中に自分自身の若者時代の痕跡と思い出を見付けることでしょう」と批評している[20]ザ・ヒンドゥー英語版のケニス・ロザリオは、『きっと、またあえる』を努力の末に成功・勝利を収めた『ダンガル きっと、つよくなる』のアンチテーゼ的な作品として位置付けている[21]

受賞・ノミネート[編集]

映画賞 部門 対象 結果 出典
第65回フィルムフェア賞英語版 最優秀作品賞英語版 きっと、またあえる ノミネート [22]
[23]
最優秀監督賞英語版 ニテーシュ・ティワーリー
最優秀脚色賞英語版 ニテーシュ・ティワーリー、ピユーシュ・グプタ、ニキル・マルホートラ
最優秀台詞賞英語版
最優秀編集賞英語版 チャール・シュリー・ロイ
ミルチ音楽賞英語版 最優秀バックグラウンドスコア賞 サミール・ウッディーン [24]
ニコロデオン・キッズ・チョイス・アワード・インディア英語版 フェイバリット作品賞 きっと、またあえる 受賞 [25]
フェイバリット女優賞 シュラッダー・カプール
第26回スター・スクリーン・アワード英語版 批評家選出最優秀作品賞 きっと、またあえる ノミネート
批評家選出最優秀主演男優賞 スシャント・シン・ラージプート
最優秀助演男優賞英語版 ヴァルン・シャルマ
ジー・シネ・アワード 最優秀監督賞 ニテーシュ・ティワーリー [26]
最優秀脚色賞英語版 ニテーシュ・ティワーリー、ピユーシュ・グプタ、ニキル・マルホートラ
最優秀脚本賞英語版
最優秀主演女優賞英語版 シュラッダー・カプール

出典[編集]

  1. ^ a b “'Chhichhore' co-stars Sushant and Shraddha Kapoor plan to meet their friends on the special screening of their film”. Times of India. (2019年8月30日). https://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/hindi/bollywood/news/chhichhore-co-stars-sushant-singh-rajput-and-shraddha-kapoor-plan-to-meet-their-friends-on-the-special-screening-of-their-film/articleshow/70906563.cms 2020年5月13日閲覧。 
  2. ^ Chhichhore, British Board of Film Classification, https://bbfc.co.uk/releases/chhichhore-2019 2019年9月3日閲覧。 
  3. ^ Chhichhore box office collection prediction: Lowest advance booking for Sushant Singh Rajput, Shraddha Kapoor starrer ,India News, Business News | Zee Business”. www.zeebiz.com. 2020年8月23日閲覧。
  4. ^ Chhichhore Box Office”. Bollywood Hungama. 2019年10月26日閲覧。
  5. ^ a b Dangal filmmaker Nitesh Tiwari’s Chhichhore goes on floors”. indianexpress.com. 2018年10月23日閲覧。
  6. ^ a b Chhichhore is one of my finest productions to date: Sajid Nadiadwala”. Indian Express. 2020年8月23日閲覧。
  7. ^ Did you know? 'Chhichhore' cast underwent behavioural workshop to play 50-year-olds!”. Deccan Chronicle. 2020年8月23日閲覧。
  8. ^ a b “Sushant Singh Rajput, Shraddha Kapoor wrap up first schedule of Chhichhore shoot”. Hindustan Times. (2018年10月31日). https://www.hindustantimes.com/bollywood/sushant-singh-rajput-shraddha-kapoor-wrap-up-first-schedule-of-chhichhore-shoot-see-pic/story-MaoFJZlmNkY7RgnHqXMfoN.html 2019年3月20日閲覧。 
  9. ^ Its wrap up for Sushant Singh Rajput and Shraddha Kapoor's Chhichhore”. Times of India. 2018年12月15日閲覧。
  10. ^ Shraddha Kapoor, Varun Sharma start shooting for Nitesh Tiwari's Chhichhore”. First Post. 2018年11月14日閲覧。
  11. ^ Chhichhore poster out: Shraddha Kapoor and Sushant Singh Rajput starrer looks like a hilarious ride - see photo | Bollywood news”. timesnownews.com. 2018年10月22日閲覧。
  12. ^ Chhichhore: Shraddha Kapoor – Sushant Singh Rajput to shoot for a MASSIVE theme song on Rs. 9 cr set” (英語). Bollywood Hungama (2019年4月4日). 2019年4月4日閲覧。
  13. ^ George, Vijay (2018年10月31日). “I want to entertain the viewers with my films, says Shane Nigam”. The Hindu. https://www.thehindu.com/entertainment/movies/shane-nigam-known-for-playing-intense-characters-on-screen-on-breaking-the-mould/article25377710.ece 2019年12月17日閲覧。 
  14. ^ Here's how 'Chhichhore' cast transformed into their characters”. Times of India (2019年5月30日). 2019年5月31日閲覧。
  15. ^ Chhichhore - Official Trailer - Nitesh Tiwari - Sushant - Shraddha - Sajid Nadiadwala - 6th Sept”. YouTube. Fox Star Studios (2019年8月4日). 2020年8月18日閲覧。
  16. ^ Team, Tellychakkar. “Chhichhore to stream on Hotstar from THIS date” (英語). Tellychakkar.com. 2019年10月31日閲覧。
  17. ^ Chhichhore movie review and rating: Critics give thumbs up to Nitesh Tiwari's directorial”. IB Times (2019年9月5日). 2019年9月7日閲覧。
  18. ^ “Chhichhore (2019)”. rotten tomatoes. https://www.rottentomatoes.com/m/chhichhore 2020年8月23日閲覧。 
  19. ^ Sengupta, Sreeparna (2019年9月6日). “Chhichhore”. The Times of India. https://timesofindia.com/entertainment/hindi/movie-reviews/chhichhore/movie-review/70975852.cms 2019年9月9日閲覧。 
  20. ^ “Chhichhore Movie Review: Sushant Singh Rajput-Shraddha Kapoor Film is Dipped in Nostalgia”. News18. https://www.news18.com/news/movies/chhichhore-movie-review-sushant-singh-rajput-shraddha-kapoor-film-is-dipped-in-nostalgia-2299235.html 2020年8月23日閲覧。 
  21. ^ “‘Chhichhore’ review: Noble thoughts, trite humour”. The Hindu. https://www.thehindu.com/entertainment/movies/chhichhore-review-noble-thoughts-trite-humour/article29359947.ece 2020年8月23日閲覧。 
  22. ^ NOMINATIONS FOR 65TH AMAZON FILMFARE AWARDS 2020”. Filmfare. 2020年2月18日閲覧。
  23. ^ Technical Nominations for the 65th Amazon Filmfare Awards 2020”. Filmfare (2020年1月31日). 2020年2月18日閲覧。
  24. ^ Nominations for the 12th Smule Mirchi Music Awards 2020”. Mirchi Music Awards. 2020年7月12日閲覧。
  25. ^ Kids have chosen their favourites at Nickelodeon Kids Choice Awards 2019”. The Live Nagpur (2019年12月30日). 2020年7月12日閲覧。
  26. ^ Nominations for the Zee Cine Awards 2020”. Zee Cine Awards. 2020年7月12日閲覧。

外部リンク[編集]