きっと、うまくいく
| きっと、うまくいく | |
|---|---|
| 3 Idiots | |
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第57回ナショナル・フィルム・アワードで最優秀娯楽賞を受賞するヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー(右) | |
| 監督 | ラージクマール・ヒラーニ |
| 脚本 |
ラージクマール・ヒラーニ ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー アビジット・ジョーシ |
| 原作 |
Chetan Bhagat 『Five Point Someone』 |
| 製作 | ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー |
| 出演者 |
アーミル・カーン R・マドハヴァン シャルマン・ジョシ ボーマン・イラニ カリーナ・カプール オミ・ヴァイディア |
| 音楽 | シャンタヌー・モイトラー |
| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 | 171分 |
| 製作国 |
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| 言語 |
ヒンディー語 英語 |
| 製作費 |
3億5000万ルピー (約5億8000万円) |
| 興行収入 |
38億5000万ルピー (約64億5000万円) 1億5000万円[1] |
『きっと、うまくいく』(3 Idiots)は、2009年公開のインドの映画。したまちコメディ映画祭では、『3バカに乾杯!』のタイトルで上映された。
概要[編集]
2009年の公開当時、インド映画歴代興行収入1位を記録した大ヒット映画[2]。インドの工科大学の寮を舞台にした青春劇であり、コメディ映画だが教育問題をテーマにしており、若者の自殺率の高さなども取り上げている。2010年インドアカデミー賞では作品賞をはじめ史上最多16部門を受賞した。
邦題の『きっと、うまくいく』は本作のキーワードである“Aal Izz Well”(アール・イーズ・ウェル、“all is well”の視覚方言)を訳したものである。このフレーズの由来はイギリス統治時代のインドで夜警が街を見回りながら口にしていた言葉であるという。
スティーヴン・スピルバーグは「3回も観るほど大好きだ」と絶賛しており、本作のスポンサーであるリライアンス・ADA・グループはスピルバーグの経営する映画制作会社ドリームワークスにも1000億円以上の出資をしている。ブラッド・ピットも「心震えた」とコメントしており、インド以外でも高い評価を受け、各国でリメイクが決定している。日本では2013年5月18日に公開が開始され、「Yahoo!映画作品レビュー」5月19日付で1位、ぴあの調査による公開初週映画の満足度ランキングも1位となった[3][4]。第37回日本アカデミー賞では優秀外国作品賞を受賞。
主演のアーミル・カーンは若々しい大学生役を演じたが、実年齢は当時44歳である。当初はもっと若い俳優を起用する予定だったが、カーンは「是非やりたい。やらせてくれるなら若く見えるように体を絞る」と言い、撮影期間中は肌をフレッシュにするため水を1日4リットル飲んで臨んだという。また、R・マドハヴァンも当時39歳、シャルマン・ジョシも30歳だった。
ストーリー[編集]
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大学時代親友同士だったファランとラージューは、ある日同窓のチャトルから母校に呼び出される。チャトルは二人に、ランチョーというかつての学友の消息がつかめたことを話し、探しに行こうと持ちかけるのだった。
10年前、インド屈指の難関工科大学ICE(Imperial College of Engineering)。それぞれに家庭の期待を受けて入学してきたファランとラージュー、そして自由奔放な天才ランチョーの三人は寮でルームメイトとなる。何をするにも一緒の3人はしばしばバカ騒ぎをやらかし、学長や秀才だったチャトル等から"3 idiots"(三バカ)と呼ばれ目の敵にされていた。大学の教育方針に疑問を持つランチョーはしばしば学長と対立。学長は様々な策を練ってファランとラージューをランチョーから引き離そうとするも、ことごとく失敗。次第に三人の仲は揺るぎないものになっていく。
物語は10年前の大学におけるエピソードと現代のランチョーを探す3人の旅を織り交ぜながら、やがてファラン達も知らなかった彼の秘密に迫っていく。
登場人物[編集]
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※日本語吹替 - 初回放送2016年1月1日0:45-3:45 BSジャパン『新春シネマスペシャル』
- ランチョー
- 演 - アーミル・カーン、日本語吹替 - 平田広明
- フルネームはランチョルダース・シャマルダース・チャンチャル。好きなことを突き詰める人生を信じる自由奔放な青年。モットーは「Aal Izz Well」(うまくいく)。競争社会の制度に疑問を抱いていて、度々学長やチャトルと衝突する。頻繁に授業を追い出されたりしているが、成績は首席。発明の天才で、その場のありあわせで器用に道具を作り出す。途中、実家が大金持ちらしいことが示唆されるが、素性は10年後まで明らかにされない。10年後の彼を探す旅の中で、本名であるはずのランチョルダース・シャマルダース・チャンチャルは彼の名ではなく、彼の父が召使いをする家の子で、彼は勉強嫌いな本当のランチョーの替え玉としてICEに通っていたという事実が発覚する。大学卒業後は、辺境の田舎町で、貧しい子供たちの為の小学校を作り、パジャジ・チェータクを改造した米の粉砕機や、自転車の力で動くバリカンなどと言った発明品を作りながら、子供たちに学問を教えていた。
- ファラン・クレイシー
- 演 - R・マドハヴァン、日本語吹替 - 高木渉
- 眼鏡をかけた丸顔の青年。本作のナレーションを務め、彼の視点でストーリーが進む。実家は平凡な家庭で、産まれた瞬間からエンジニアにすると決められたが、本人は工学よりも動物の写真撮影の方が好き。父親に頭が上がらない。
- ラージュー・ラストーギー
- 演 - シャルマン・ジョシ、日本語吹替 - 川田紳司
- 家が非常に貧しい苦学生で、家族の生活を背負っているため常にプレッシャーに苛まれ、お守りの指輪や信仰を手放せない。工学を愛しているが、成績はギリギリで合格ライン。
- ピア・サハスラブッデー
- 演 - カリーナ・カプール、日本語吹替 - 井上喜久子
- 本作のヒロインでヴァイラス学長の娘。医学生。兄がいたが、亡くなっている。婚約しているが、ランチョーと出会い恋に落ちる。
- ヴィールー・サハスラブッデー
- 演 - ボーマン・イラニ、日本語吹替 - 玄田哲章
- ICE学長。通称は本名を略したヴァイラス(ウイルスを意味する)。競争社会を支持する厳しい教育者で、ランチョー達を目の敵にしている。
- チャトル・ラーマリンガム
- 演 - オミ・ヴァイディア、日本語吹替 - 水島裕
- 実家が裕福で嫌味な男。通称サイレンサー(すかしっ屁を意味する)。ウガンダ生まれでヒンディー語があまり得意ではない。勉強熱心だが、何事も教科書通り記憶し、テストで点数を取るだけで他者に伝えるわかりやすさや物事の理由を突き詰めようとはしない。ランチョーと対極のキャラクターであり、勉強ばかりしているのにランチョーに負けているため彼を敵視している。
- 10年後には大会社の副社長になっており、ランボルギーニ・ディアブロやボルボ・XC90に乗るほど経済的には成功しており、高名な発明家と契約を行う大事な取引を控えている。
- モナ・サハスラブッデー
- 演 - モナ・シング、日本語吹替 - 石塚理恵
- ピアの姉。妊娠している。
- スハース・タンドン
- オリヴァー・サンジェイ・ラフォント、日本語吹替 - 土田大
- ピアの婚約者。ICE卒業後に経営学を学び、アメリカに就職する予定の銀行員の男性でかなりの金持ち。しかし、あらゆるものをブランドと金でしか評価しない男で、ランチョーからは「値札人間」と評されている。
- マンモーハン
- 演 - ラフル・クマール(少年期)、ドゥシャント・ワーグ(青年期)
- ランチョー達の友人。学生ではなく大学内で荷物運びなどで働いている小柄な青年。通称ミリ坊主(もしくはミリメーター)。
- ジョイ・ロボ
- 演 - アリ・ファザル
- ICE学生の青年でランチョー達の先輩。田舎の村出身で、村で初めてのエンジニア候補。大学で数少ないランチョーの同類で、競争ではなく発明に情熱を注ぐ。しかし経済的に困窮している家庭の事情で時間がかかってしまい、卒業製作が間に合わなくなってしまう。
- フンスク・ワングル
- 400以上の特許を持つ発明家。10年後のチャトルが契約を取るために交渉中の相手。
スタッフ[編集]
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- 監督 - ラージクマール・ヒラーニ
- 製作 - ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー
- 脚本 - ラージクマール・ヒラーニ、 ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー、ジット・ジョーシ
- 撮影 - C.K.ムラリーダラン
- 音楽 - ジャンタヌ・モイトラ、アトゥル・ラニンガ、サンジャイ・ワンドレカール
- 編集 - ランジート・バハドウル、ラージクマール・ヒラニ
- 日本語字幕監修 - いとうせいこう
受賞[編集]
- 第57回ナショナル・フィルム・アワード[5]
- 作品賞
- 音響賞(Anup Dev)
- 作詞賞(Swanand Kirkire - Behti Hawa Sa Tha Wo)
- 2010 国際インド映画アカデミー賞(IIFA Awards)[6]
- 作品賞
- 監督賞(ラージクマール・ヒラーニ)
- Best Story(ジット・ジョーシ、ラージクマール・ヒラーニ、ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー)
- 助演男優賞(シャルマン・ジョーシー)
- 主演女優賞(カリーナ・カプール)
- 悪役賞(ボーマン・イラーニー)
- 作詞賞(Swanand Kirkire)
- 男性歌手賞(- Shaan - Behti Hawa Sa Tha Wo)
- 撮影賞(- C. K. Muraleedharan, ISC)
- 脚本賞(ジット・ジョーシ、ラージクマール・ヒラーニ、ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー)
- 台詞賞(ラージクマール・ヒラーニ、ジット・ジョーシ)
- 編集賞(ラージクマール・ヒラーニ)
- 録音賞(Bishwadeep Chatterjee、Nihal Ranjan Samal)
- 歌曲録音賞(Bishwadeep Chatterjee、Sachin K Sanghvi)
- Best Sound Re-Recording(Anup Dev)
- Best Background Score(Sanjay Wandrekar,Atul Raninga、Shantanu Moitra)
- 2010 フィルムフェア賞
- 作品賞
- 監督賞(ラージクマール・ヒラーニ)
- 助演男優賞(ボーマン・イラーニー)
- 台詞賞(ラージクマール・ヒラーニ、ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー
- Best Story(ジット・ジョーシ、ラージクマール・ヒラーニ)
- 脚本賞(ラージクマール・ヒラーニ 、ヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー)
- 2010 Max Stardust Awards
- ベスト・フィルム・オブ・ザ・イヤー賞
- 最優秀女優賞(カリーナ・カプール)、
- 2010 スター・スクリーン・アワード[7]
- 第37回日本アカデミー賞 優秀外国作品賞(2013年)[8]
リメイク[編集]
本作は Chetan Bhagat の2004年の小説 Five Point Someone – What not to do at IIT! が原作である。同じ小説を原作としている他の映画、および本作のリメイクを以下にあげる。
注釈[編集]
- ^ 「キネマ旬報」2014年2月下旬決算特別号 212頁
- ^ 2015年現在は歴代4位。
- ^ スピルバーグもブラピも感動!インド映画『きっと、うまくいく』脅威の満足度で大ヒット拡大公開中
- ^ 本国で大ヒット! インド映画『きっと、うまくいく』観客の感想は?
- ^ “57th National Film Awards For 2009 (PDF; 169 kB)”. 2010年9月28日閲覧。
- ^ “IIFA Awards 2010 announces Technical Award winners”. Glamsham.com (2010年5月10日). 2010年11月21日閲覧。
- ^ Bollywood Hungama News Network: Nominations for Nokia 16th Annual Star Screen Awards 2009. In: bollywoodhungama.com. Hungama Digital Media Entertainment Pvt. Ltd, 2009-12-31. Abgerufen am 2013-02-22.
- ^ “第37回日本アカデミー賞優秀作品発表!”. 日本アカデミー賞公式サイト. 2014年1月17日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- きっと、うまくいく - allcinema
- きっと、うまくいく - KINENOTE
- 3 Idiots - オールムービー(英語)
- 3 Idiots - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- 3 Idiots - TCM Movie Database(英語)
- 3 Idiots - Box Office Mojo(英語)
- 3 Idiots - Rotten Tomatoes(英語)