きかんしゃトーマス 伝説の英雄
きかんしゃトーマス 伝説の英雄 | |
---|---|
Hero of the Rails | |
監督 | グレッグ・ティアナン |
脚本 | シャロン・ミラー |
製作 | サイモン・スペンサー |
製作総指揮 |
クリストファー・スカラ マリオン・エドワーズ |
ナレーター |
マイケル・アンジェリス (英国版) マイケル・ブランドン (米国版) ジョン・カビラ (日本版) |
配給 | ヒット・エンターテインメント |
公開 |
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上映時間 | 60分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
前作 | トーマスをすくえ!! ミステリーマウンテン |
次作 | きかんしゃトーマス ミスティアイランド レスキュー大作戦!! |
『きかんしゃトーマス 伝説の英雄』( - でんせつのヒロ、Hero of the Rails)は、イギリスのテレビシリーズ『きかんしゃトーマス』の長編シリーズ第4作目の作品である。
概要[編集]
2008年、「きかんしゃトーマス」の権利元ヒット・エンターテインメントがテレビシリーズの3DCG化を決定し、そのフルCGアニメーション化第1作として公開された。アメリカでは2009年9月6日(イギリスでは10月12日)にDVDとして発売された。アメリカ及びイギリスでは例年通り劇場公開されたが、アメリカでは非常に好評だったため、2010年の5月6日に再上映された。また、アメリカ及びイギリスでは本作のニンテンドーWii・ニンテンドーDSのソフトが発売されたが日本では未発売。
本作の特徴[編集]
製作の3DCG化により模型では表現できなかった映像効果も多数見られる。英米版ではこの作品以降、テレビシリーズにおいても日本と同様、個々の声優がキャラクターの声を演じるようになるがナレーターの変更はなく、英国版はマイケル・アンジュリス、米国版はマイケル・ブランドンが務める。英米版のヒロの声優には英国在住の日本人俳優、伊川東吾が起用された。
日本での公開[編集]
日本では、原作出版「汽車のえほん」出版65周年記念作品として2010年4月24日より全国の劇場で一斉ロードショーされた(一部劇場を除く)。本作より日本の機関車「ヒロ」が登場するということもあり、「ヒロ」を中心とする映画関連商品が数多く発売された。また、劇場限定商品も、劇場作品前作の「トーマスをすくえ!! ミステリーマウンテン」とは異なりパンフレットを始め、様々なアイテムが販売された。興行成績は、オープニングの土日に1万567人で興行収入1114万1700円に達した。英米版とは異なり原作出版65周年記念として本編上映前に「きかんしゃトーマス」の歴史を短く紹介した特別映像が挿入された。
英米版では、日本の絵画を表現したシーンで五重塔が登場するシーンが存在するが、日本版ではその場面が他の映像に差し替えられている。米国ではエンドクレジットに挿入歌「Go Go Thomas!」が流れるが、英国版・日本版では本作のオープニングに流れる、テレビシリーズのオープニング曲(Engines Roll Call)を編曲したものがエンディング曲に使用され、本編のシーンから抜粋した静止画をバックにクレジットが表示された。
公開4日後の4月28日には、お台場シネマメディアージュにて午後の上映回で、俳優の石田純一によるトークショーも開催された。 本作の吹き替え版DVDは2010年10月22日に発売された。2011年5月4日、8月14日、12月31日にNHKEテレで、12月26日にBSプレミアムでテレビ放映された。
登場キャラクター[編集]
レギュラーメンバーはほとんど登場し、準主役の悪役でスペンサーも登場する。
蒸気機関車[編集]
- トーマス
- 本作の主人公の青い小型タンク機関車。
- 劇中でスペンサーと2回ほど競争する。
- エドワード
- 青い中型テンダー機関車。
- 石切り場で故障したスペンサーをヘンリーと共にソドー整備工場まで連れていく。
- ヘンリー
- 黄緑の大型テンダー機関車。
- 石切り場で故障したスペンサーをエドワードと共にソドー整備工場まで連れていく。
- ゴードン
- 青い大型テンダー機関車。
- 今作ではトーマスを見下すシーンは無い。
- ジェームス
- 赤い中型テンダー機関車。
- 本作でも自分の塗装を大事にしているが、トーマスとパーシーをいじめたりするシーンは無い。
- パーシー
- 黄緑の小型タンク機関車。
- トーマスに代わって荷物を運んでいたが、途中でバルブが故障したらしい。
- トビー
- 茶色い小型路面機関車。
- 冒頭でスペンサーと遭遇した際、衝撃でヘンリエッタが彼から離れてしまう。
- 中盤でジェームスと共にスペンサーをヒロの森から追い払う。
- エミリー
- エメラルドグリーンの中型テンダー機関車。
- トーマスの支線で代理をしている最中、スペンサーと口論になる。
- スペンサー
- 銀色の大型テンダー機関車。
- 終盤で初めて事故を起こす。
新キャラクター[編集]
- ヒロ
- 本作の主人公の黒い大型テンダー機関車。日本からやってきた。
- 初登場であると同時に、彼の過去が明らかになる。ソドー島でも有名な蒸気機関車だったらしく、トップハム・ハット卿やボックスフォード公爵婦人も彼の事を知っていた。
ディーゼル機関車[編集]
- メイビス
- 黒い小型ディーゼル機関車。
- 石切り場に来たスペンサーを案内した。
高山鉄道の機関車[編集]
新キャラクター[編集]
- ビクター
- 赤い小型タンク機関車。ソドー整備工場の機関車である。
クレーン車[編集]
- ロッキー
- 赤い大型クレーン車。
- 終盤で、ヒロと共にスペンサーを救助する。
自動車[編集]
新キャラクター[編集]
- ケビン
- 黄色い小型クレーン。
- ソドー整備工場でビクターと共に働いているが、しょっちゅういろんな物を落としてしまう。
人物[編集]
- トップハム・ハット卿
- ソドー鉄道の局長。
- 本作では、トーマスを4回ほど説教するが[1]、終盤では、しっかり彼の話を聞いてくれた。
- ボックスフォード公爵
- ソドー島の公爵。
- トップハム・ハット卿からスペンサーの様子を聞いたらしい。
- ボックスフォード公爵夫人
- ソドー島の夫人。
- トップハム・ハット卿からスペンサーの様子を聞いたらしく、彼女もガッカリしていた。
脇役[編集]
- ロージー
- ピンク色の小型タンク機関車。
- ディーゼル
- 黒い小型ディーゼル機関車。
- アニーとクララベル
- 2両のオレンジ色の客車。普段はトーマスと走っている。
- ヘンリエッタ
- デッキ付きのオレンジ色の客車。普段はトビーと走っている。
- クランキー
- 港で働く灰緑の大型クレーン。
- トップハム・ハット卿夫人
- トップハム・ハット卿の妻。
- ブラスバンド
- ソドー島のブラスバンド。
キャスト(声の出演)[編集]
キャラクター | 英国版吹き替え | 米国版吹き替え | 日本語版吹き替え |
---|---|---|---|
トーマス | ベン・スモール | マーティン・シャーマン | 比嘉久美子 |
エドワード | キース・ウィッカム | ウィリアム・ホープ | 佐々木望 |
ヘンリー | ケリー・シェイル | 金丸淳一 | |
ゴードン | 三宅健太 | ||
ジェームス | 江原正士 | ||
パーシー | マーティン・シャーマン | 神代知衣 | |
トビー | ベン・スモール | ウィリアム・ホープ | 坪井智浩 |
エミリー | テレサ・ギャラガー | ジュール・デ・ヨング | 山崎依里奈 |
スペンサー | マット・ウィルキンソン | グレン・ウレッジ | 宗矢樹頼 |
ヒロ | 伊川東吾 | 玄田哲章[2] | |
ビクター | マット・ウィルキンソン | デヴィッド・ベデラ | 坂口候一 |
メイビス | テレサ・ギャラガー | ジュール・デ・ヨング | 伊東久美子 |
ロッキー | マット・ウィルキンソン | ウィリアム・ホープ | 河本邦弘 |
ケビン | ケリー・シェイル | 河杉貴志 | |
トップハム・ハット卿 | キース・ウィッカム | 納谷六朗 | |
ボックスフォード侯爵 | マット・ウィルキンソン | ウィリアム・ホープ | 樫井笙人 |
ボックスフォード侯爵夫妻 | テレサ・ギャラガー | ジュール・デ・ヨング | 伊東久美子 |
トーマスの機関士 | 声の出演なし | 声の出演なし | 樫井笙人 |
トーマスの機関助手 | 声の出演なし | 声の出演なし | 坂口候一 |
トリビア[編集]
- ソニー・クリエイティブプロダクツは本国公式に「日本の機関車を出して欲しい」という要求を長年行っており、それが実現したのが本作品である。それ以外にもキューバ出身のビクターが初登場するなど、本作はTV版きかんしゃトーマスの国際化の大きな契機となった。
- 劇場公開から4年経った2014年3月22日に、日本・大井川鐵道にてヒロがお披露目された。なお、ヒロのモデルはD51だが、大井川鐵道のヒロは同社所有の9600形を元に改造している。