かんころもち
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かんころもち(漢字表記「甘古呂餅」は登録商標)は、サツマイモを混ぜこんだ餅の一種。長崎県五島列島の郷土料理、和菓子の一つ。
由来[編集]
かんころは、五島地方の方言で、サツマイモを薄く切って天日干ししたものを指す[1]。
元々は五島地方の冬期の保存食として作られていたが、現代では長崎県特産品として県内各地で製造・販売されている。
製法[編集]
- サツマイモを半月ほど天日で水分を減らしておき、皮をむいて薄く輪切りにし、湯がいてから天日で干して、かんころとして保存しておく。
- 餅米を洗って、水に半日ほどつけてから、蒸す。
- かんころを桶などに入れて熱湯で洗い、蓋をして、しばらくふやかしてから蒸す。
- 臼に蒸したかんころを入れて杵で突き、それに蒸した餅米を加えてよく突く。(工業的には餅つき器、またはミキサーに入れて練る。)
- 台に移して、かまぼこ型に整形する。[2]。
特徴[編集]
- 色は緑色-緑褐色で、強い甘みを持ち、低温でもあまり硬くならない。
- 伝統的製法で餡を混ぜない餅は焼かずには食べられないほどには硬くなるが、甘みが薄い。
- よもぎ入り、いりごま入りなどさまざまな種類がある。
- 通常の餅と違い、焼くとごく短時間でつなぎの餅米が溶けてしまうので調理の際は注意が必要。
- 煮ると水に溶ける。
関連作品[編集]
書籍[編集]
- 柴田亮子 『かんころもちの島で』 読売新聞社、1984年10月。ISBN 978-4643738704。
- 柴田亮子 『続かんころもちの島で』 読売新聞社、1986年3月。ISBN 978-4643743005。
- ヨシノサツキ 『ばらかもん』 スクウェア・エニックス
テレビドラマ[編集]
- 「かんころもちの島で」[3] - 1985年NTV、カネボウヒューマンスペシャル(5)
映画[編集]
脚注[編集]
- ^ “五島の特産品・土産 かんころもち”. 五島市観光協会. 2010年11月13日閲覧。
- ^ 横山すみえ、長崎女子短期大学栄養指導研究室編、『県民の書いた長崎(じげ)の味』、p40、1985年、さんえい出版、京都、ISBN 4-915592-11-1
- ^ 岩崎良美の出演ビデオ一覧