かげろうの日々

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かげろうの日々』(かげろうのひび)は、押切蓮介による日本ホラー漫画作品。『月刊IKKI』(小学館2004年9月号にて掲載された。太田出版から発売された短編集『ドヒー!おばけが僕をぺんぺん殴る!』に収録されている。

ホラー風のテイストながらもギャグコメディを基調とする押切蓮介の作品の中では珍しく、正統派のホラー色が強く暗黒的な展開を描いた愛憎劇である。

あらすじ[編集]

小学校の学芸会の劇で主役である「ミリエーヌ姫」をやることになっていた葉山元子は、不登校であった学友の安藤正美にその役を奪われてしまう。葉山は安藤に憎しみをぶつけ、暴力を振るっていくが……。

登場人物[編集]

葉山 元子(はやま もとこ)
学芸会で「ミリエーヌ姫」をやるはずだった女子小学生。不登校であった安藤に役を奪われ、彼女への憎しみを増大させてゆく。
安藤 正美(あんどう まさみ)
「ミリエーヌ姫」に抜擢された女子小学生。葉山の学友だが、実際は彼女から陰惨なイジメを受けていた。葉山に暴力を振るわれ、学校に来ないよう脅迫される。
水野 豊(みずの ゆたか)
葉山の想い人。王子役。一生懸命練習する安藤を見守っている。惨劇の引き金の一因(間接的だが)。