かいじゅうずかん

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かいじゅうずかん
著者 米津玄師
イラスト 米津玄師
発行日 2016年12月10日
発行元 ロッキング・オン
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 B5
ページ数 88
コード 978-4-86052-125-7
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かいじゅうずかん』は、日本ミュージシャン米津玄師による単行本である。2016年12月10日ロッキング・オン・ジャパンから発売された。

解説[編集]

主に音楽家として活動する米津にとって、本作は初の書籍作品である。邦楽ロック誌『ROCKIN'ON JAPAN』で2013年8月号から2015年12月号まで掲載されたものを書籍化したもので、米津が創造した架空の『かいじゅう』の精緻なイラストと、それの説明を成す文章で構成されている。単行本には誌上に掲載された28体と、新たに描き下ろされた13体のかいじゅうを加えた41体が登場する。さらに米津が「かいじゅうずかん」の世界観を表現した楽曲「love」が収録されたCDが封入される[1]

かいじゅう[編集]

「かいじゅう」は本来使われる「怪獣(正体不明の怪しい動物)」とは異なり、作品内でのみ用いられる方法で定義される。

  • 人語を使用、あるいは理解できること
  • 既存の分類学に当てはまらない独立種であること
  • 人知を超えた解明できない能力を持っていること
  • 元は人間であったこと

これら4つの内2つが当てはまるものを「かいじゅう」と定義している。

かいじゅうリスト[編集]

  1. 骨門番(ほねもんばん)
  2. おまわりさん
    • 空中を浮遊して人間を観察しているかいじゅう。丸い体躯に細い2本の手足が生えている。
  3. 代替くん
    • 人間に似たシルエットのかいじゅう。人間の口から入り込んで、人間の肉体の乗っ取る。
  4. ホッファ
    • 頭部が巨大な手になっているかいじゅう。頭の前には巨大な眼球が2つ浮遊している。全長1mほど。
    • 「米津玄師 2016 TOUR / はうる」で販売された「かいじゅうパーカー」の袖にホッファのイラストがプリントされている。
  5. くも家族
    • 全長4mにもなる巨大な蜘蛛と、それに寄生している小人で構成されるかいじゅう。砂漠に棲息している。小人は蜘蛛の体のメンテナンスや補助をし、蜘蛛は小人を外敵から守り、獲物を分け与える。
  6. キャンディ魔術師
    • 三つ頭で手に杖を持ったかいじゅう。人間に向かって呪文を唱えて、人型のキャンディに変えてしまう。
  7. 人になる木
    • 人間の下半身から木と両腕が生えた姿のかいじゅう。成長するとやがて人間そのものになる。
  8. 子連れ毛玉
    • 二足歩行で全身が体毛で覆われた姿のかいじゅう。盲目で、頭に乗せた自分の子供に視覚を補ってもらっている。
    • 米津の3rdアルバム『Bremen』収録曲の「フローライト」のMVに子連れ毛玉と似たキャラクターが登場している。
    • かいじゅうずかんフィギュア〈子連れ毛玉〉」としてグッズ化されている。
  9. スライスヘッド
    • 薄切りの頭が段上に重なった姿のかいじゅう。
  10. いれこぐち
    • 巨大な頭部から足だけが生えた姿のかいじゅう。有袋類で、口の中で子どもを守っており、その子どもの中にも次の子どもが保護されているマトリョーシカのような状態である。
  11. ウータン
    • 常に大口を開けたかいじゅう。食事も億劫なほどの面倒臭がり。体長50cmから1m。
  12. 脚なし
    • 脚がなく、四本の腕を持ったかいじゅう。常に部屋の天井にぶらさがっている。
  13. クラン
    • 体長20〜40cmほどの小さなかいじゅう。姿の違う仲間がいくつか存在する。
    • クランの姿が描かれたTシャツや5種類のキーホルダーか発売されている(現在SOLD OUT)。
  14. マドロ
    • 巨大なぬいぐるみの姿をしたかいじゅう。自分の体に人間を縫いつけ、その人間の生気を吸い取って生きている。
  15. ハンマー人
    • 槌状の頭を持ったかいじゅう。危害を加えてきた相手に頭突きを食らわす。人間的な身体だが体長は2〜3mにもなる。
  16. マチボーケ
    • 案山子のような外見のかいじゅう。道行く人をただ眺め、大切な人を待っている。時に似ている別人を追跡する。
  17. 女憑きがえる
    • 優れた容姿の女の子にとり憑く巨大な。とり憑いた女の子を徐々に液体へ変化させる。
  18. 内臓たち
    • 肋骨の中で生きているかいじゅう。多くの個体が存在し、すべてを集めて1つの個体となる。
    書籍の表紙に用いられている。
  19. 憧れる子
    • 死んだ子どもがかいじゅうになった姿。大人になることを諦められず、親の服を着て半永久的に街を徘徊する。
  20. フラワーマン
    • 身体から花が咲くようになった元人間。花に生気を吸われて徐々に衰弱してゆく。
    • 米津の1stシングル「サンタマリア」のMVにて、米津が全身に花を咲かせた衣装で出演しており、ビデオが進むにつれて花が増加し、生気を失っていく描写がフラワーマンと一致している。
  21. アンネ
    • マトリョーシカに擬態したかいじゅう。人間が近づくと骸骨の腕を露わにして人間の首を絞め、苦しむ表情を楽しむ。
    • 米津の1stアルバム『diorama』のCDの表面に同じ姿のイラストが描かれている。
  22. ものとりわらべ
    • ゴブリンのような姿のかいじゅう。人の物を盗んでいた子どもがいつの間にかものとりわらべになってしまった。
  23. プレイヤ
    • 宗教信者が過酷な瞑想の果てに変貌したかいじゅう。人間当時の姿とはかけ離れているが、祈る手は生前のままである。
  24. 潜水男
    • 千水夫だった男が潜水服と一体化し、かいじゅうとなった姿。海の底で暮らし、海底を探索している。
    • 2017年11月1日から開始したライブツアー「米津玄師 2017 TOUR / Fogbound」の物販に販売されるガチャガチャ「リイシューオールスターズ」に、3頭身にリメイクされた潜水男と思われるキャラクターが登場している。
  25. びっくりベッド
    • 民家に忍び込み、子どものベッドを奪って親を驚かせるかいじゅう。驚かせると満足してすぐに出ていく。
  26. つぼ隠し
    • 巨大なタコに似たかいじゅう。人間を棲処であるツボに引きずり込む。
  27. 消息通知人
  28. 鳥紛い
    • 鳥に似た顔のかいじゅう。体長2.5〜3m。翼はなく飛行はできない。危険を察知すると日本の腕を使って猛スピードで逃走する。
  29. 祭典竜
    • 祭りのために作られた恐竜に意思が宿ってかいじゅうとなった。祭囃子を聞くと踊り出す。
  30. とりのつかい
    • 鳥の頭部を持ったかいじゅう。体長3.5m。ある祝日に現れ、子どもにパンを配って回る。
  31. シャルル
    • 毎日に疲れた人間に寄生するかいじゅう。寄生した人間の意識を乗っ取り、その人間の人生をすべて肩代わりする。
  32. 目隠し帽子
    • 頭部を完全に覆うマスクを被ったかいじゅう。身体は人間と見分けがつかないため、実はかいじゅうではなく人間なのではないかと疑われている。
  33. 風船頭
    • 事故で頭部を失った子どもがかいじゅうになった姿。常に風船を持っており、これを手放すと死んでしまう。
  34. リトルキング
    • 頭がジャガイモでできた小さなかいじゅう。常に仲間を探している。
    • 「かいじゅうずかんフィギュア〈リトルキング〉」としてグッズ化され、REDBLUEの二種類が販売されている。
  35. 監視員
    • 五本足のかいじゅう。非常に目が発達しており、縄張りを守るために周囲を監視している。
  36. 邪気煙
    • 煙のかいじゅう。普段は煙草に擬態し、人間に吸われるのを待っている。自身を吸った人間の邪気を依代にして出現する。
    • 「米津玄師 2016 TOUR / はうる」で販売された「かいじゅうスリーブT」に邪気煙のイラストが印刷されている。
  37. 外套紳士
    • 常に空中を漂っているかいじゅう。真っ黒な外套を着た成人男性の姿。下顎がないために言葉を発せられないが、他人の脳内に自分のイメージを飛ばして意思疎通をこなす。
  38. スクラッパー
    • 細長い四肢を持ったかいじゅう。ゴミ捨て場に捨てられた子どもがかいじゅうになった姿。スクラップを食べて生きている。
  39. プライド
    • ワニに似た口のかいじゅう。全身を布で覆っており、自分の素顔を見られることを極端に嫌っている。
  40. 狼人
    • 二足歩行の狼のような姿をしたかいじゅう。気力のない生活をしているが、時折滅茶苦茶な踊りを披露する。
    • 米津の4thシングル『アンビリーバーズ』の表題曲のMVに狼人と似た姿のキャラクターが登場している。
  41. かいじゅう
    • 体の構造は人間と違うが、外見は人間と区別ができない。自分のことをかいじゅうではなく人間だと思っている。

love[編集]

「love」は米津が本作の世界観に合わせて書き下ろした楽曲である。CDには「love」1曲のみが収録される。「かいじゅうずかん」が発売される以前に「米津玄師 2016 TOUR / はうる」で新曲として披露された[2]

『かいじゅうずかん』の世界観に合わせて制作された楽曲で、登場するかいじゅうが持つ孤独やジレンマを「どんなことがあっても」「それでも」と表現されている。

CDケースは、白地に黒色の小さなハートが描かれているシンプルなデザイン。

2017年11月1日から開始した「米津玄師 2017 TOUR / Fogbound」では、映像作家加藤隆が制作したアニメーション映像に合わせて演奏された。映像に使用された一部のイラストが加藤のTwitterに投稿されている[3]

CD[編集]

#タイトル作詞・作曲時間
1.「love」米津玄師
合計時間:

脚注[編集]

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