おーい!はに丸
おーい!はに丸 | |
---|---|
ジャンル | 教育・道徳番組 |
脚本 |
三枝睦明 朝比奈尚行 雁田昇 |
出演者 |
佐々木襄 羽生愛 三波豊和 田中真弓(声の出演) 安西正弘(声の出演) 操演=劇団カッパ座 |
製作 | |
制作 | NHK |
放送 | |
音声形式 | モノラル放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1983年4月13日 - 1989年3月8日 |
放送時間 | 水曜日 10:30 - 10:45 木曜日 9:15 - 9:30 金曜日 15:00 - 15:15 |
放送分 | 15分 |
回数 | 211 |
『おーい!はに丸』(おーい はにまる)は、NHK教育テレビジョンで1983年4月13日から1989年3月8日まで放送された幼児向けの言葉の教育番組。
本項目では、2014年から不定期に放送されている教養番組『はに丸ジャーナル』(はにまるジャーナル)についても併せて述べる。
概要
[編集]おじさんの描いた埴輪の家の絵から飛び出したはに丸とひんべえが、数々の騒動を繰り広げながら「ことば」を学んでいく着ぐるみ劇[1][2][3][4]。オープニング画面では右下に回数を表示している。
登場人物
[編集]- はに丸
- 声 - 田中真弓[2]
- 王子の埴輪。まったく言葉(現代の日本語)を知らない状態で現れたが、自分の名前「はに丸」は答えることができた。「はにゃ」が口癖。好物は砂肝。 わがままなのが玉にきずで、ひんべえを振り回すこともあるが、次第にいろいろ学んでいきしっかりした性格になっていく。しかし負けず嫌いなところもある。
- 良くも悪くも子供で失敗も受難も多いが、明朗で素直な性格で向学心もあり、少しずつ言葉を使いこなせる様になっていく。
- ひんべえ
- 声 - 安西正弘[2]
- はに丸のお供をする 馬の埴輪。はに丸を「様」付け、または「王子様」と呼ぶこともある、執事的な存在。口癖は「ふにゃ」である。
- 天然ボケ体質であるはに丸に対し、もっぱら彼がツッコミ役。
- 山川星一
- 演 - 佐々木襄[2]
- 愛称は「星一おじさん」
- 現代でのはに丸とひんべえを引き受ける事になる、気のいいおじさん。職業は画家だが発明家でもあり、はに丸とひんべえが現れた切っ掛けも彼の発明品(掛けた絵が本物になる額縁)だった[1]。現代の日本語に詳しい。
- 春野すみれ
- 演 - 秋野玲美 (番組開始翌年の1984年からは羽生愛に改名[注 1])[2]
- 愛称は「すみれちゃん」
- 番組のヒロインで星一おじさんの姪[1]。歌のお姉さんとして毎回必ず歌を歌う。明るく優しい性格で、はに丸達とすぐに仲良くなる。
- 神田くん
- 演 - 三波豊和[2]
- 近所に住むやや軽薄な青年。すみれの事が大好きだが相手にされず、はに丸をライバル視する。
三波豊和ら3名は、劇中ではに丸とひんべえが出かけた先の人物など、2役をこなすこともあった(例:三波と佐々木が節分に暴れる鬼、秋野が乙姫様、など)。また、田中真弓や安西正弘も出かけ先の人物として出演していた[注 2]。
スタッフ
[編集]- 作・脚本 - 三枝睦明、朝比奈尚行、雁田昇 - 3人交代で執筆
- 音楽 - 福田和禾子
- 振付 - 高見映
- 演奏 - 新室内楽協会、オフィスエービー
- オープニングアニメーション - 月岡貞夫
- 主題歌「おーい!はに丸」 歌 - 芹洋子
作詞:三枝睦明/作曲・編曲:福田和禾子 - 人形美術 - 野原東
- キャラクターデザイン - 垣内敬造
- 人形 - 劇団カッパ座、浜田善久、阿部泰三、楠原公助、田邊憲志ほか
- 人形操作 - 田畠嘉雄、磯辺美恵子、大江健司、飯田静男
- 絵 - 村上勉、上野新司
- 特殊小道具 - 光子館
放送リスト
[編集]1983年度
[編集]回 | タイトル | 初回放送日 |
---|---|---|
1 | あなたとわたし | 1983年 | 4月13日
2 | にぎる ひねる | 1983年 | 4月27日
3 | 立つ あるく | 1983年 | 5月 4日
4 | 入る 出る | 1983年 | 5月11日
5 | 行く 来る | 1983年 | 5月18日
6 | すわる ねる | 1983年 | 5月25日
7 | 着る はく | 1983年 | 6月 1日
8 | ひっくりかえる | 1983年 | 6月 8日
9 | うごく とまる | 1983年 | 6月15日
10 | まわる まわす | 1983年 | 6月22日
11 | のびる ちぢむ | 1983年 | 6月29日
12 | ここ あそこ | 1983年 | 7月 6日
13 | こっち あっち | 1983年 | 7月13日
14 | 押す 引く | 1983年 | 8月31日
15 | 集める 分ける | 1983年 | 9月14日
16 | 拾う 捨てる | 1983年 | 9月21日
17 | 乗る 降りる | 1983年 | 9月28日
18 | はじまる おわる | 1983年10月 | 5日
19 | おぼえる わすれる | 1983年10月12日 |
20 | ふえる へる | 1983年10月19日 |
21 | かつ まける | 1983年10月26日 |
22 | 開ける 閉める | 1983年11月 | 2日
23 | くだもの | 1983年11月 | 9日
24 | やさい | 1983年11月16日 |
25 | はきもの | 1983年11月30日 |
26 | かぶりもの | 1983年12月 | 7日
27 | ふくろ | 1983年12月14日 |
28 | うれしい 悲しい | 1984年 | 1月11日
29 | きれい きたない | 1984年 | 1月18日
30 | かたい やわらかい | 1984年 | 1月25日
31 | 暑い 寒い | 1984年 | 2月 1日
32 | あまい からい すっぱい | 1984年 | 2月 8日
33 | はやい おそい | 1984年 | 2月15日
34 | 強い 弱い | 1984年 | 2月22日
35 | あつい うすい | 1984年 | 2月29日
36 | ことばをしんにしたミュージカル | 1984年 | 3月 7日
1984年度
[編集]回 | タイトル | 初回放送日 |
---|---|---|
37 | ぼく わたし | 1984年 | 4月11日
38 | おはよう さようなら | 1984年 | 4月25日
39 | ありがとう | 1984年 | 5月 2日
40 | みがく | 1984年 | 5月 9日
41 | ならぶ | 1984年 | 5月16日
42 | 手つだう | 1984年 | 5月23日
43 | つなぐ | 1984年 | 5月30日
44 | ころがる | 1984年 | 6月 6日
45 | かくれる | 1984年 | 6月13日
46 | さわる | 1984年 | 6月20日
47 | うずめる | 1984年 | 6月27日
48 | かわかす | 1984年 | 7月 4日
49 | つぐ | 1984年 | 7月11日
50 | たたく | 1984年 | 9月5日
51 | 切る | 1984年 | 9月19日
52 | はる | 1984年 | 9月26日
53 | 塗る | 1984年10月 | 3日
54 | 包む | 1984年10月17日 |
55 | 積む | 1984年10月24日 |
56 | 貸す 返す | 1984年10月31日 |
57 | 買う 売る | 1984年11月 | 7日
58 | 追う 逃げる | 1984年11月14日 |
59 | 上げる 下げる | 1984年11月21日 |
60 | 話す 聞く | 1984年11月28日 |
61 | 泣く 笑う | 1984年12月 | 5日
62 | 会う 別れる | 1984年12月12日 |
63 | ぴかぴか | 1985年 | 1月 9日
64 | くねくね | 1985年 | 1月16日
65 | ふわふわ | 1985年 | 1月23日
66 | ごろごろ | 1985年 | 1月30日
67 | つるつる | 1985年 | 2月 6日
68 | ぐるぐる | 1985年 | 2月13日
69 | ぴょんぴょん | 1985年 | 2月20日
70 | ぐらぐら | 1985年 | 2月27日
71 | べたべた | 1985年 | 3月 6日
1985年度
[編集]回 | タイトル | 初回放送日 |
---|---|---|
72 | 開く | 1985年 | 4月10日
73 | さわぐ | 1985年 | 4月24日
74 | さがす | 1985年 | 5月 1日
75 | 進む | 1985年 | 5月 8日
76 | そろえる | 1985年 | 5月15日
77 | はこぶ | 1985年 | 5月22日
78 | おちる | 1985年 | 5月29日
79 | 教える | 1985年 | 6月 5日
80 | かぞえる | 1985年 | 6月12日
81 | 代わる | 1985年 | 6月19日
82 | おくれる | 1985年 | 6月26日
83 | ゆれる | 1985年 | 7月 3日
84 | 割る | 1985年 | 7月10日
85 | あらう | 1985年 | 9月 4日
86 | ふく | 1985年 | 9月18日
87 | くらべる | 1985年 | 9月25日
88 | あてる | 1985年10月 | 2日
89 | つかむ | 1985年10月 | 9日
90 | かう | 1985年10月16日 |
91 | ふむ | 1985年10月23日 |
92 | なでる | 1985年10月30日 |
93 | しゃべる | 1985年11月 | 6日
94 | まつ | 1985年11月13日 |
95 | たのむ | 1985年11月20日 |
96 | ためす | 1985年11月27日 |
97 | あずける | 1985年12月 | 4日
98 | めくる | 1985年12月11日 |
99 | みしみし | 1986年 | 1月16日
100 | がりがり | 1986年 | 1月29日
101 | とんとん | 1986年 | 2月 5日
102 | ざくざく | 1986年 | 2月12日
103 | ひゅうひゅう | 1986年 | 2月19日
104 | ざあざあ | 1986年 | 2月26日
105 | ばたばた | 1986年 | 3月 5日
106 | そよそよ | 1986年 | 3月12日
1986年度
[編集]回 | タイトル | 初回放送日 |
---|---|---|
107 | 紙 | 1986年 | 4月 9日
108 | 水 | 1986年 | 4月23日
109 | 箱 | 1986年 | 4月30日
110 | 石 | 1986年 | 5月 7日
111 | 木 | 1986年 | 5月14日
112 | さお | 1986年 | 5月21日
113 | あみ | 1986年 | 5月28日
114 | かご | 1986年 | 6月 4日
115 | ふくろ | 1986年 | 6月11日
116 | ひも | 1986年 | 6月18日
117 | くるま | 1986年 | 6月25日
118 | かさ | 1986年 | 7月 2日
119 | ふね | 1986年 | 7月 9日
120 | うかぶ | 1986年 | 9月 3日
121 | ひらく | 1986年 | 9月17日
122 | まく | 1986年 | 9月24日
123 | ちらかす | 1986年10月 | 1日
124 | まちがえる | 1986年10月 | 8日
125 | おとす | 1986年10月15日 |
126 | 入れる | 1986年10月22日 |
127 | たたく | 1986年10月29日 |
128 | ころがす | 1986年11月 | 5日
129 | つかまえる | 1986年11月12日 |
130 | かくす | 1986年11月19日 |
131 | すべる | 1986年11月26日 |
132 | かさねる | 1986年12月 | 3日
133 | わたる | 1986年12月10日 |
134 | のろのろ | 1987年 | 1月14日
135 | そわそわ | 1987年 | 1月21日
136 | もじもじ | 1987年 | 1月28日
137 | ぷんぷん | 1987年 | 2月 4日
138 | のっしのっし | 1987年 | 2月18日
139 | ぶつぶつ | 1987年 | 2月25日
140 | しくしく | 1987年 | 3月 4日
141 | どきどき | 1987年 | 3月11日
1987年度
[編集]回 | タイトル | 初回放送日 |
---|---|---|
142 | あさ | 1987年 | 4月 8日
143 | ひる | 1987年 | 4月22日
144 | よる | 1987年 | 4月30日
145 | たべる | 1987年 | 5月13日
146 | ごめんなさい | 1987年 | 5月20日
147 | みがく | 1987年 | 5月27日
148 | あらう | 1987年 | 6月 3日
149 | たたむ | 1987年 | 6月10日
150 | 拭く | 1987年 | 6月17日
151 | 着る | 1987年 | 6月24日
152 | てつだう | 1987年 | 7月 1日
153 | かたづける | 1987年 | 7月 8日
154 | ごしごし | 1987年 | 9月 2日
155 | ぴょんぴょん | 1987年 | 9月16日
156 | ばたばた | 1987年 | 9月30日
157 | とんとん | 1987年10月 | 7日
158 | ごろごろ | 1987年10月14日 |
159 | ぐにゃぐにゃ | 1987年10月21日 |
160 | ぺたぺた | 1987年10月28日 |
161 | ぱんぱん | 1987年11月 | 4日
162 | ぐるぐる | 1987年11月11日 |
163 | じょきじょき | 1987年11月18日 |
164 | ぶるぶる | 1987年11月25日 |
165 | がたんがたん | 1987年12月 | 2日
166 | がりがり | 1987年12月 | 9日
167 | ぱかぱか | 1987年12月16日 |
168 | 優しい | 1988年 | 1月13日
169 | 忙しい | 1988年 | 1月20日
170 | 危ない | 1988年 | 1月27日
171 | うるさい | 1988年 | 2月 3日
172 | 古い | 1988年 | 2月10日
173 | 不思議 | 1988年 | 2月17日
174 | 珍しい | 1988年 | 2月24日
175 | 大切 | 1988年 | 3月 2日
176 | つまらない | 1988年 | 3月 9日
1988年度
[編集]回 | タイトル | 初回放送日 |
---|---|---|
177 | こんにちは こんばんは | 1988年 | 4月 6日
178 | ただいま おかえりなさい | 1988年 | 4月20日
179 | ありがとう ごめんなさい | 1988年 | 4月27日
180 | なかよし | 1988年 | 5月11日
181 | そうだん | 1988年 | 5月18日
182 | おてつだい | 1988年 | 5月25日
183 | おきゃくさま | 1988年 | 6月 1日
184 | はんぶん | 1988年 | 6月 8日
185 | けんか | 1988年 | 6月15日
186 | おつかい | 1988年 | 6月22日
187 | じゅんばん | 1988年 | 6月29日
188 | おなじ | 1988年 | 7月 6日
189 | どうして | 1988年 | 7月13日
190 | つくえ | 1988年 | 8月31日
191 | まど | 1988年 | 9月14日
192 | かぎ | 1988年 | 9月21日
193 | おみせ | 1988年 | 9月28日
194 | あめ | 1988年10月 | 5日
195 | かぜ | 1988年10月12日 |
196 | くさ | 1988年10月19日 |
197 | みち | 1988年10月26日 |
198 | いろ | 1988年11月 | 2日
199 | つち | 1988年11月 | 9日
200 | ゆっくり | 1988年11月16日 |
201 | だいじょうぶ | 1988年11月30日 |
202 | まっすぐ | 1988年12月 | 7日
203 | わける | 1989年 | 1月11日
204 | あるく | 1989年 | 1月18日
205 | こまる | 1989年 | 1月25日
206 | もらう | 1989年 | 2月 1日
207 | よごす | 1989年 | 2月 8日
208 | まねる | 1989年 | 2月15日
209 | みつける | 1989年 | 2月22日
210 | のぼる | 1989年 | 3月 1日
211 | よぶ | 1989年 | 3月 8日
その他
[編集]- 埴輪の王子「はに丸」と、お供の馬「ひんべえ」というキャラクターを考えたのは雁田昇。そして 流行語にもなった「はにゃ?」(はに丸の口癖、埴輪だから)も雁田昇作による。ただし、『般若』とは無関係である。
- はに丸の造形モデルとなった人物形象埴輪は、東京国立博物館所属の国宝『埴輪 挂甲武人(埴輪武装男子立像)』とされる[5]。なおこの人物埴輪は1966年(昭和41年)公開の映画『大魔神』のモデルにもなっている[6]。
- 埴輪の着ぐるみで劇をするにあたり、ひんべえは特に膝の関節がなく動きづらかったためか、後半では「ひんべえはお留守番」とよくおじさんの部屋に居残りしていた。
- 三波が1986年9月1日放送の『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)の「テレフォンショッキング」に出演した際、はに丸・ひんべえも“友情出演”し、放送局の垣根を越えて登場した(田中も声のみ出演)。
- 番組終了後、羽生愛は写真週刊誌やイメージビデオでセミヌードを披露した。タイトルは『はにゃ?すみれちゃんが裸ん坊だ』。
- 食玩・フィギュアブームに乗って、2005年にははに丸やひんべえのフィギュアも登場した。
- 2006年度の『みてハッスルきいてハッスル』の「読み書きの技を高めよII」の回にてはに丸が登場し、コラボレーションを果たした。
- 2009年5月4日放送の『笑・神・降・臨』ではに丸とひんべえが登場し、フットボールアワーと共演した。渋谷のNHK放送センターへの通勤に借りるマンションを探すが、せっかく見付けた物件がペット不可だったという内容。
- 2009年5月6日には『ETV50 もう一度みたい教育テレビ こどもスペシャル』内で第1回がアンコール放送された。また、同年8月と12月にも過去の回を数話再放送した。
- 2013年に放送開始(はにまる・ひんべえ誕生)から30周年でもある事から、同年11月27日に全話を収録したDVD-BOXソフトが発売された(全211回を概ね半分ずつに分け、上巻を「はに丸BOX」下巻を「ひんべえBOX」として発売)。発売元はメディアファクトリー。
- 2015年、NHKの受信料についての視聴者への認知を促す「受信寮の人々」に出演。またNHKの番組公開ライブラリーでの視聴が可能になり、2015年12月時点で1983 - 1987年度分の内計18回分が登録されている。
- 番組終了後の1989年のこの時間は『ピコピコポン』、『ピコピコポン』のこの時間は『プルプルプルン』、『プルプルプルン』のこの時間は『やっぱりヤンチャー』を放送した。また、最終回のこの時間の後番組の表示はなかった。
- 2017年、土曜ドラマ 4号警備(#4、4月29日放送)に、はに丸が登場した。
- 2019年7月17日放送の『クローズアップ現代+』にはに丸が登場した。
- 2020年9月3日放送の『所さん!大変ですよ』の「はにわブーム」の回にはに丸が登場した。
- 劇団カッパ座の劇場「ぷらっと」(大阪府富田林市)では、はに丸とひんべえの着ぐるみが展示されている[7]。
- 2024年10月1日から12月22日まで東京国立近代美術館で開催の「ハニワと土偶の近代」において本作が紹介される。また、音声ガイドナビゲーターは田中真弓が務める[8][9]。
はに丸ジャーナル
[編集]はに丸ジャーナル | |
---|---|
ジャンル | 教養番組・バラエティ番組 |
出演者 |
田中真弓(声の出演) 安西正弘(声の出演) 山里亮太ほか |
製作 | |
プロデューサー | 河瀬大作 |
制作 | NHK |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2015年5月5日 - |
放送時間 | 放送回により異なる |
放送分 | 放送回により異なるが、概ね30分 |
特記事項: 2014年8月13日 19:30 - 20:00にパイロット版を放送 |
はに丸がジャーナリストになり、気になった事を何でも突撃取材する「はにスクープ」や、話題の人物へのインタビュー「はにトーク」などで構成される教養番組・バラエティ番組。番組のコンセプトは「家族で楽しめる時事教養バラエティー」。「おーい!はに丸」からははに丸・ひんべえのみが出演し、制作はNHK総合テレビの教養番組『探検バクモン』のスタッフが手掛ける[10]。
本番組が立ち上がったきっかけとなったのは、NHKの放送開始60周年を記念して2013年に放送された日本テレビ放送網(日テレ)との共同制作によるバラエティ番組『60番勝負』である。この番組の企画で、はに丸が日テレの社屋を突撃取材し、日テレの編成局長に「三冠王ってどんな王様?」「2番じゃだめなんですか?」と子ども目線の“困った”質問を次々と投げかけ、そのやり取りに大きな反響があったことから、『60番勝負』の制作にもプロデューサーとして携わった河瀬大作の「『はに丸』という飛び道具を使ったら面白いかなと」との発想から生まれたものだという[10]。河瀬は「ガチンコのニュースショーにするということではなくて、バラエティとしてやりたい」と語り、視聴者層としても、『おーい!はに丸』をリアルタイムに視聴していた「35歳プラスマイナス5歳」を想定している[10]。はに丸・ひんべえの声を演じる田中真弓・安西正弘はスタジオでの収録時に声を同時に当てている[11][信頼性要検証]。
2014年8月13日に夏の特別番組としてパイロット版を放送。進行役は千葉美乃梨(当時山形局アナウンサー)が担当し、翌2015年からは総合テレビで祝日の夜に年6回程度の割合で不定期放送としてレギュラー化する事を発表した[12]。初回放送は同年5月5日。進行役は山里亮太(パイロット版ではコメンテーターだった)。ただし、第3,4回は夏休み期間中の平日深夜帯に放送された。
2016年配信『プロフェッショナル 仕事の流儀』公式アプリでの特集動画として、2月に「ハニワの王 編」「スプーン曲げ 編」の2編を配信している。
放送内容
[編集]便宜上、パイロット版を「第0回」と表現している。
回 | 放送日 | 放送時間 | 「はにスクープ」 取材テーマ |
「はにトーク」 対談ゲスト |
コメンテーター |
---|---|---|---|---|---|
0 | 2014年8月13日 | 19:30 - 20:00 | スマートフォン[13] | 阿川佐和子 | 鳥越俊太郎、豊田エリー、山里亮太(南海キャンディーズ) |
1 | 2015年5月5日 | 18:10 - 18:45 | ゆるキャラブーム[注 3] | 田原総一朗 | 井筒和幸、マギー、伊集院光 |
2 | 2015年5月6日 | シックスパックの作り方[注 4] | さかなクン | 藤本敏史(FUJIWARA)、鈴木奈々、伊集院光 | |
3 | 2015年8月20日 | 22:55 - 23:20 | ショッピングモール[注 5] | 美輪明宏 | 藤本敏史(FUJIWARA)、鈴木奈々、ミッツ・マングローブ |
4 | 2015年8月21日 | 意識高い系[注 6] | 蛭子能収 | ||
5 | 2016年2月9日 | パクリの境界線[注 7] | - | 鈴木奈々、杉村太蔵、光浦靖子 | |
6 | 2016年2月10日 | - | Mr.マリック | ||
7 | 2016年8月3日 | 20:15 - 20:45 | オリンピックにすむ魔物“プレッシャー”の正体を探れ![注 8] | - | - |
8 | 2017年12月28日 | 19:30 - 20:43 | 忖度・謝罪・うんこ漢字ドリル・ヒアリ[注 9] | - | 藤井隆、吉田沙保里、寺田心 |
参考文献
[編集]- 古谷, 毅『国宝 埴輪 挂甲武人 重要文化財 埴輪 盛装女子 附 埴輪 盛装男子(東京国立博物館所蔵重要考古資料学術調査報告書)』同成社、2015年4月30日。ISBN 9784886216984。 NCID BB1869858X。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 現:相原愛
- ^ 特に田中は「魔女おばさん」として複数回出演していた。
- ^ ブームの仕掛け人であるみうらじゅんもVTR内で出演し、はに丸のインタビューを受けている。なお、はに丸は『自分はゆるキャラではない』と述べており、ゆるキャラ扱いされると頑なに否定する[14]。
- ^ ライザップのトレーニングの模様などを取材し、過度のダイエットに対する警鐘を促す内容[14]。
- ^ 取材はイオンレイクタウンで行われた(番組内では埼玉・越谷と紹介)
- ^ 人脈を誇り、SNSを駆使し、起業を志すなど「意識高い系」と呼ばれる行動パターンを示す若者を取材。専門家として常見陽平が出演するが、結論的には「意識高い系」にも可能性が眠っているという趣旨でまとめられた[15]。
- ^ 「はにスクープSP」として放送。パクリとオマージュ・パロディとの違い、パクリ疑惑によるネット上での“炎上”を探る[16]。“パクリ容疑者”として嘉門達夫・原口あきまさが出演。また、放送に先立つ1月9日にはに丸がニコニコ生放送に出演し[17]、そのときの様子も放送される。
- ^ 「五輪直前SP」として放送。VTRゲストに増田明美が、被験者として安田大サーカスが出演[18]。スタジオパートがなく、はに丸・ひんべえと山里亮太がVTRを見ながらコメントする形式で放送された。
- ^ 「有働×はに丸ジャーナル~2017年 年忘れ無双SP~」として放送。進行役は山里亮太と有働由美子[19]。
出典
[編集]- ^ a b c 「巻末特集 昭和58年度NHK学校放送番組(幼・小)」『放送教育』第37巻第11号、日本放送教育協会、1983年2月1日、5頁、NDLJP:2340844/78。
- ^ a b c d e f 『放送教育』第38巻第1号、日本放送教育協会、1983年4月1日、7頁、NDLJP:2340846/4。
- ^ 「巻末特集 昭和59年度NHK学校放送番組(幼・小)」『放送教育』第38巻第11号、日本放送教育協会、1984年2月1日、5頁、NDLJP:2340856/78。
- ^ 日本放送協会放送文化調査研究所 放送情報調査部 編『NHK年鑑'84』日本放送出版協会、1984年9月28日、142頁。NDLJP:12277626/104 。
- ^ 古谷 2015, p. 16.
- ^ 古谷, 毅「名宝細見『埴輪 挂甲武人』」『be(朝日新聞別冊版)』2014年4月5日、7面。
- ^ “PLにはに丸 - ハンドメイドとアトリエの日常 ガロンのモノづくりブログ”. GALLON. 2022年2月26日閲覧。
- ^ “【作品紹介】ほりだしにもどる-となりの遺物”. ハニワと土偶の近代 公式ウェブサイト. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “【音声ガイド】「おーい!はに丸」はに丸役の声優・田中真弓さんが展覧会のみどころや作品の魅力をご紹介します。”. ハニワと土偶の近代 公式ウェブサイト. 2024年9月14日閲覧。
- ^ a b c “あれから25年、NHK「はに丸王子」が復活する理由とは?”. THE PAGE (2014年6月24日). 2015年5月5日閲覧。
- ^ “はに丸ジャーナル”. 浜田山町内会(田中真弓公式ブログ) (2015年4月23日). 2015年5月6日閲覧。
- ^ はに丸、4月から祝日レギュラーに 『はに丸ジャーナル』年6回放送 ORICONSTYLE 2015年1月21日
- ^ “はに丸ジャーナル|2014/08/13(水)放送”. TVでた蔵. ワイヤーアクション. 2014年8月14日閲覧。
- ^ a b テレ川ビノ子 (2015年5月22日). “はに丸くんがライザップに突撃取材「シックスパックで幸せになれるの?」”. messy 2023年1月2日閲覧。
- ^ “NHKはに丸ジャーナル、はに丸が大学生に蔓延する意識高い系を糾弾。毒舌キレキレ”. マイナビ 学生の窓口 (2015年8月26日). 2016年2月7日閲覧。
- ^ ““はにわ生主”はに丸がニコ生を炎上させる!?”. ザテレビジョン(Walker+). (2016年2月3日) 2016年2月7日閲覧。
- ^ “あの「はに丸」とおしゃべりできるニコ生「NHKの“はに丸”だけどニコ生でお友達つくりたい」 1月9日に放送”. ねとらぼ (ITmedia). (2016年1月5日) 2016年2月7日閲覧。
- ^ “[はに丸ジャーナル]3日に五輪直前SP スポーツ紙記者には「どうしてプレッシャーかけるの?」”. マイナビニュース. (2016年7月31日). オリジナルの2016年9月18日時点におけるアーカイブ。 2016年8月12日閲覧。
- ^ “はに丸と有働由美子アナが2017年のモヤモヤをズバッと解消”. マイナビジャーナル. (2017年12月27日) 2017年12月28日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- NHKエンタープライズ キャラクターページ 「おーい!はに丸」
- おーい!はに丸 DVD-BOX情報ページ - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)(販売元・メディアファクトリー)
- おーい!はに丸 - NHK放送史
- はに丸ジャーナル - NHK放送史
- おーい!はに丸|番組|NHKアーカイブス
- はに丸ジャーナル - NHK - ウェイバックマシン(2015年4月14日アーカイブ分)
- NHK はに丸ジャーナル (NHKhanimaru) - Facebook
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