おにぎりせんべい
おにぎりせんべいは、三重県伊勢市に本社を置く日本の菓子メーカーマスヤが製造する三角形をしたせんべいである。販売先は西日本が中心で、関西では定番の菓子となっている[1]。
1969年(昭和44年)に「三角形のおせんべいがあってもいいじゃないか」という発想で誕生した商品である[1]。歌舞伎の緞帳(どんちょう)をイメージした[2]赤と緑の縞模様が描かれたパッケージの中に三角形をした小さく細長い海苔が数枚付いているせんべいである[1]。西日本では広く売られているが、東日本では知名度が低く、取扱店を探す必要がある[1]。
歴史[編集]
1965年(昭和40年)に設立されたマスヤが設立から4年目にあたる1969年(昭和44年)7月に発売開始した。当時市販されていた一般的なせんべいは、円形や四角形のものが多く、透明な袋に黒い文字で商品名が書かれているものが多かったので、現在の形状・パッケージで他の商品との差別化が図られたという。当時は袋の形状もおにぎりに近い三角袋だった。
現在、マスヤの主力商品であるが、2007年(平成19年)に「おにせんクラッシュ」や「おにぎりの種」といった新商品の開発も行われている[3]。
メディア[編集]
読売テレビ制作、日本テレビ系列で放送されているテレビ番組『秘密のケンミンSHOW』の2010年(平成22年)5月13日放送回において、大阪人はおにぎりせんべいが大好きであると紹介された。同番組中では、出荷量の3割が大阪府であることや、富士川以東では急激に知名度が落ちることなどが取り上げられた[4]。
コマーシャル[編集]
キャラクター[編集]
おにぎり坊やという、おにぎりせんべいを模したキャラクターが存在し、マスヤの広告塔として利用されている。1999年(平成11年)におにぎりせんべい発売30周年を期に登場した。
種類一覧[編集]
- おにぎりせんべい
- 4連おにぎりせんべい
- 2枚入りおにぎりせんべい
- おにぎりせんべい ソース味
- おにぎりせんべいファミリーパック - 1袋2枚入りのものが16袋入っている。
- おにぎりせんべい乙
- おにぎりせんべい銀しゃり
- ミニおにぎり
- おにぎりBOX
- おにせんクラッシュ
- おにせん 焼えび
- おにぎりの種
その他[編集]
- マスヤでは、おにぎりせんべいの日本国外での販売戦略を開始している。2009年11月にはインド・ムンバイのスーパーマーケットで試食会を開催したり[5]、2010年2月26日〜3月14日にベトナム・ホーチミンで日本貿易振興機構(JETRO)が主催した「日本食品アンテナショップ」でおにぎりせんべいを出品するなどしている[6]。
- コンビニエンスストアでは日本のサークルK・サンクスのStyle Oneブランドで「ちっちゃなおにぎりせんべい」が販売されている。
- 2017年11月22日から2018年2月7日までアオキーズ・ピザでは東海地区のご当地コラボレーションとして「おにぎりせんべい風包み焼きピザ」を販売している[7][8]。
- 2019年、ニチフリ食品とのコラボレーションにより、「おにぎりせんべい味ふりかけ」を販売した[9]。
脚注[編集]
- ^ a b c d エキサイト(2005)[出典無効]
- ^ マスヤ(2010)[出典無効]
- ^ マスヤ『株式会社マスヤ 企業情報 社のあゆみ』(2010年5月18日閲覧。)
- ^ 読売テレビ『ケンミンの秘密 2010.05.13 OA | カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW』(2010年5月23日閲覧。)
- ^ 姫野直行・荻野好弘『【三重】庶民の味覚 インドにPR』朝日新聞社、2009年12月22日(2010年5月22日閲覧。)
- ^ ベトナム生活倶楽部『ベトナム生活倶楽部/イベント』(2010年5月22日閲覧。)
- ^ “超リアル! あの「おにぎりせんべい」がピザになっちゃった”. J-CASTトレンド (2017年11月24日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ “見た目はまさに巨大な「おにぎりせんべい」そのもの / 刻みのりと特製醤油ダレが香る包み焼きピザが限定販売中ーーーっ!”. Pouch (2017年12月3日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ 『マスヤ』と『ニチフリ食品』のコラボ商品 マスヤのおにぎりせんべいがふりかけになって登場!!
参考資料[編集]
- マスヤ公式サイト(2010年5月18日閲覧。)
- 『関西ではおなじみの「おにぎりせんべい」を東京で』エキサイト、2005年2月1日(2010年5月18日閲覧。)
外部リンク[編集]
- 株式会社マスヤ おにぎりせんべい - 公式サイト