おとめ座イプシロン星

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おとめ座ε星[1]
Epsilon Virginis
星座 おとめ座
視等級 (V) 2.79[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 13h 02m 10.59785s[1]
赤緯 (Dec, δ) +10° 57′ 32.9415″[1]
赤方偏移 -0.000047[1]
視線速度 (Rv) -14.22km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -273.80 ミリ秒/年[1]
赤緯: 19.96 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 29.76± 0.14ミリ秒[1]
距離 109.54 ± 0.52光年[注 1]
(33.6 ± 0.16パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) 0.158[注 2]
物理的性質
スペクトル分類 G8III [1]
光度 83 L[2]
表面温度 4,990 K[2]
色指数 (B-V) +0.94[3]
色指数 (U-B) +0.73[3]
色指数 (R-I) +0.45[3]
金属量 115%(太陽比)[2]
別名称
別名称
ヴィンデミアトリックス[4],
Vindemiatrix[1],
おとめ座47番星[1],
BD +11 2529[1],
FK5 488[1],
HD 113226[1],
HIP 63608[1],
HR 4932[1],
SAO 100384[1],
LTT 13759[1]
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おとめ座ε星(おとめざイプシロンせい、ε Vir / ε Virginis)は、おとめ座恒星である。

概要[編集]

3等星の黄色巨星で、おとめ座ではα星のスピカγ星のポリマに次いで明るい[2]。年に0.2という高速で移動して見える[2]。中心部では水素からヘリウムへの核融合を終え、ヘリウムの燃焼(CNOサイクル)が始まっているものと考えられている[2]

名称[編集]

ラテン語で「ぶどうを摘む女」を意味するヴィンデミアトリックス(Vindemiatrix)という固有名を持つ[4][5]。これはギリシア語で「ぶどうを収穫する者」を意味する Προτρυγητήρ を語源としており[5]、かつてこの星が日の出前に東の空から昇ってくる時期がぶどうの収穫期とされていたことに由来する[4][5]。これがラテン語で Vindemiator と訳され、さらにルネサンス期以降は女性形の Vindemiatrix となって定着した。語源を同じくしてアラビア語から派生した Almuredin という呼び名もある[5]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t SIMBAD Astronomical Database”. Results for eps Vir. 2015年9月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Jim Kaler. “Vindemiatrix”. 2016年5月28日閲覧。
  3. ^ a b c 輝星星表第5版
  4. ^ a b c 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』 (新装改訂版) 恒星社厚生閣、1996年6月30日、121頁。ISBN 978-4-7699-0825-8 
  5. ^ a b c d Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Pub. Corp.. p. 60. ISBN 978-1-931559-44-7.