おくのほそ道の風景地

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おくのほそ道の風景地(おくのほそみちのふうけいち)は、松尾芭蕉の『おくのほそ道』に関連した国指定の名勝である。指定場所が地理的に離れた複数の県に及ぶ点が特徴となっている。2014年平成26年)3月18日に最初の指定が行われ、その後下記の「指定履歴」のとおり追加指定が行われている。

概要[編集]

江戸時代に松尾芭蕉とその弟子の曽良が訪れ、『おくのほそ道』に記した名所や旧跡は、平安時代の歌人である能因西行が詠んだ古歌にまつわる歌枕も多く、古来から近世にわたり広く鑑賞の対象となってきた。今なお、往時の風景が残り、後世の人々にも影響を与え続けている。このような紀行文学の傑作である『おくのほそ道』を緯糸とし、関連する景勝地を経糸として、個別ではなくつながりのあるものとして、一体的に保護しようとする意図のもとで複数の風致景観が名勝として一括指定されている。

指定対象の風景地は、埼玉県栃木県福島県宮城県岩手県山形県秋田県新潟県富山県石川県福井県岐阜県の12県、25か所を数える。

複数の場所を一体的に指定した名勝の先行例としては、イーハトーブの風景地(2005年(平成17年)指定および2006年(平成18年)追加指定)やカノカ(2009年(平成21年)指定、2010年(平成22年)、2011年(平成23年)、2012年(平成24年)、2013年(平成25年)および2014年(平成26年)追加指定)がある。

名勝の指定対象[編集]

名勝「おくのほそ道の風景地」として、以下の25か所が指定されている。〔 〕内はふりがな。

指定履歴[編集]

  • 2014年3月18日 以下の13か所を指定[1]
草加松原、ガンマンガ淵(慈雲寺境内)、八幡宮(那須神社境内)、殺生石、黒塚の岩屋、武隈の松、金鶏山、高館、象潟及び汐越、親しらず、有磯海(女岩)、那谷寺境内(奇石)、大垣船町川湊
  • 2014年10月6日 以下の5か所を追加指定[2]
壺碑(つぼの石ぶみ)、興井、末の松山、籬が島、本合海
以上のほか、既指定の「親しらず」の指定範囲拡大
  • 2015年3月10日 以下の6か所を追加指定[3] 
遊行柳(清水流るゝの柳)、つゝじが岡及び天神の御社、木の下及び薬師堂、さくら山、三崎(大師崎)、道明が淵(山中の温泉)
以上のほか、既指定の「象潟及び汐越」の指定範囲拡大(駒留島を追加)
  • 2015年10月7日
既指定の「有磯海(女岩)」の指定範囲拡大(義経岩を追加)および「有磯海」へ名称変更[4]
  • 2016年10月3日
けいの明神(氣比神宮境内)の追加指定[5]

脚注[編集]

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  1. ^ 平成26年3月18日文部科学省告示第31号
  2. ^ 平成26年10月6日文部科学省告示第143号
  3. ^ 平成27年3月10日文部科学省告示第45号
  4. ^ 平成27年10月7日文部科学省告示第175号
  5. ^ 平成28年10月3日文部科学省告示第146号

関連項目[編集]

外部リンク[編集]