うみねこ号

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うみねこ号(南部バス)
うみねこ号(南部バス)
うみねこ号(十和田観光電鉄)
うみねこ号(十和田観光電鉄)

うみねこ号(うみねこごう)は宮城県仙台市青森県八戸市を結ぶ昼行高速バスである。

全席指定のため事前予約が必要。

運行会社[編集]

過去の運行会社[編集]

  • 宮城交通富谷営業所。2010年頃までは仙台南営業所担当)
    • 2012年1月31日の運行をもって運行休止。同年3月31日をもって宮交仙台高速バスセンター発着を終了(4月1日より仙台駅東口発着へ)、2013年1月31日をもって宮交仙台高速バスセンターでの予約と発券業務の取扱いを終了。
  • ジェイアールバス東北久慈支店二戸営業所。車両は仙台支店所属)
    • 2018年3月31日の運行をもって運行休止。仙台における運行支援は継続(両社とも仙台での休憩は同社仙台支店で行う)。
    • JRバス乗務員の行路は二戸〜八戸〜仙台(泊)〜二戸という1泊2日の行路になっていた。久慈支店担当時はスワロー号で出入庫する運用となっていた。

運行経路[編集]

凡例 ○:乗車のみ取り扱い ●:降車のみ取り扱い ↓↑:通過 休:休憩

所在地 停留所名 うみねこ号 備     考
仙台

八戸
仙台

八戸
宮城県 仙台市宮城野区 仙台駅東口
74番のりば発、75番おりば着
岩手県 奥州市前沢区 前沢SA
八幡平市 岩手山SA
青森県 八戸市 八戸インター
馬場
八戸中心街ターミナル 八戸行:三日町(1番のりば)に停車
仙台行:六日町(5番のりば)に停車
本八戸駅 北口バスプール<南部バスのりば>に停車
八戸ラピアバスターミナル 4番のりば発着

運行回数[編集]

  • 1日3往復(県北2、十鉄1)。
    • 運行担当便のうち、八戸方の2社(県北・十鉄)の朝便はそれぞれ1年おきにローテーションされる(自社車庫を 朝出発→夜戻る のパターン)。宮城交通運行当時は、仙台方2社(宮交・JR)でも同様のローテーションが行われていた。
    • 八戸を午後に出発する県北バス便は、仙台到着後JRバス仙台支店へ入庫し滞泊後、翌日の仙台発午前便となる。

運賃[編集]

  • 2017年2月1日よりカレンダー制運賃を導入(大人片道3,900円 - 4,900円)[1]。カレンダー制運賃導入と同時に往復割引は廃止された。

歴史[編集]

  • 1989年平成元年)9月27日 - 1日4往復で運行開始[2]
  • 2000年頃 - 定員予約制(自由席)を座席指定制に変更。
  • 2001年(平成13年)8月1日 - 八戸側の発着地が小中野バスセンターから八戸ラピアバスターミナルに変更となる。
  • 2002年(平成14年)12月1日 - 往復割引乗車券の発売を開始。
  • 2006年(平成18年)10月1日 - 馬場~八戸ラピアバスターミナル間の運行経路を本八戸駅経由に変更。八戸市中心部における停留所位置も仙台行が十一日町を「八日町(中央通り)」に、八戸行が八日町を「三日町(さくら野前)」にそれぞれ変更。
  • 2008年(平成20年)3月1日 - (旧)十和田観光電鉄及び十和田富士屋ホテルの2社の全事業を「とうてつ」への営業譲渡と同時に(新)十和田観光電鉄に商号変更されたことに伴い、同社担当便の運行会社を変更。
  • 2009年(平成21年)4月1日 - JRバス東北久慈営業所の廃止に伴い、乗務員担当が二戸営業所に変更される。
  • 2010年(平成22年)4月1日 - 八日町/三日町の停留所名称を「八戸中心街ターミナル」に改称、八日町の乗車位置を「八戸中心街ターミナル(六日町(5番のりば))」に変更[3]
  • 2011年(平成23年)
    • 3月20日 - 同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により運休していたが、同日より南部バスが1日1往復の運行を再開[4]
    • 3月24日 - この日よりJRバス東北・十和田観光電鉄が運行を再開。1日3往復となる[5]
    • 3月28日 - この日より宮城交通が運行を再開。通常運行に戻る[5]
  • 2012年(平成24年)
  • 2013年(平成25年)1月31日 - この日を最後に宮城交通の運行並びに宮交仙台高速バスセンターでの発券業務を終了。
  • 2014年(平成26年)4月1日 - 運賃改定[8]
  • 2017年(平成29年)
    • 2月1日 - この日からカレンダー運賃を適用、平日閑散期(月~木)・繁忙期(金・土休日)・特別期(GW・お盆・年末年始)の三階建てとなり、往復割引を廃止[1]
    • 3月1日 - 南部バスの全事業が岩手県北自動車に譲渡されたのに伴い、旧・南部バス担当便の運行会社が岩手県北自動車南部支社に変更。
  • 2018年(平成30年)
    • 1月9日 - 岩手県北自動車南部支社担当便で、車内Wi-Fiサービスである「MICHINORI Free Wi-Fi」のサービスを開始[9]
    • 4月1日 - JRバス東北が撤退[10]。同社担当便は岩手県北自動車に持ち替えとなったが、引き続きJRバス仙台支店に入庫し夜間滞泊を行う。
    • 4月27日 - 十和田観光電鉄担当便で、車内Wi-Fiサービスである「Kokusai-Tohoku Free Wi-Fi」のサービスを開始[11]
  • 2019年令和元年)6月28日 - 運賃改定[12]
  • 2020年(令和2年)
    • 4月17日 - 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、この日より同年5月6日出発便まで2往復を運休[13]
    • 4月27日 - この日より全便運休となる[13]
    • 6月19日 - この日より1往復(十和田観光電鉄運行便)の運行を再開[14]
    • 7月3日 - この日の上り八戸発より(下り仙台発は翌7月4日より)1往復(岩手県北自動車南部支社運行便)の運行を金土日のみ(下り仙台発は土日祝のみ)再開[14]
  • 2021年(令和3年)
    • 2月1日 - この日の出発便より(仙台発朝の便は翌2月2日より)当面の間運休。
    • 2月15日 - 福島県沖地震による東北新幹線運休の影響により、同年2月22日まで一部便を臨時運行した[15]
    • 3月20日 - この日より同年3月31日まで、2往復(十和田観光電鉄、岩手県北自動車南部支社各1往復)の運行を再開[16]
    • 4月29日 - この日より(岩手県北自動車南部支社担当便は八戸発4月28日より)同年5月5日まで、2往復(十和田観光電鉄、岩手県北自動車南部支社各1往復)の運行を再開。
    • 5月22日 - この日より1往復(十和田観光電鉄便)が土曜日・日曜日・祝日(同年9月より)限定(同年7月22日 - 8月16日12月25日 - 2022年1月10日は毎日運行)で運行を再開。
    • 7月21日 - この日の八戸発の便より、1往復(岩手県北自動車南部支社担当便、仙台発は翌日より)が同年9月27日までの週末・お盆等期日限定[17]で運行を再開。
    • 11月1日 - この日の八戸発の便より、1往復(岩手県北自動車南部支社担当便)が金曜日・土曜日・日曜日(仙台発は翌11月2日からの土曜日・日曜日・月曜日)と年末年始限定[18]で運行を再開。
  • 2022年(令和4年)
    • 2月11日 - 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、この日より(仙台発朝の便は翌2月12日より)当面の間運休[19]
    • 3月26日 - この日より1往復(十和田観光電鉄便)が同年4月24日までの土曜日・日曜日と4月29日 - 5月8日まで運行再開[20]
    • 4月28日 - この日の八戸発の便より、1往復(岩手県北自動車南部支社担当便。仙台発は翌4月29日より)が同年5月8日まで(仙台発は5月9日まで)の運行を再開[20]
    • 6月4日 - この日より1往復(十和田観光電鉄便)が同年6月26日までの土曜日・日曜日に限り運行再開[21]
    • 7月1日 - この日の八戸発の便より、1往復(岩手県北自動車南部支社担当便。仙台発は翌7月2日より)が八戸発金曜日・土曜日・日曜日・祝日および同年8月5日 - 8月21日の毎日(仙台発は翌日)に限り運行を再開[22]
    • 7月2日 - この日より1往復(十和田観光電鉄便)の運行日を土曜日・日曜日・祝日(および同年8月6日 - 8月21日の毎日)に拡大[22]

主な使用車両[編集]

原則として4列シート・トイレ付きハイデッカー(またはスーパーハイデッカー)車両で運行されるが、車両検査時・繁忙期の臨時車両にはトイレなしの車両が充当される場合もある。

宮城交通運行当時の車両は、他路線と共用していたため日替わりで入れ替わっていたが、車両運用上の都合によっては夜行バス向けの3列シートタイプの車両が使われる場合もあった(特に仙台南営業所担当時期)。

岩手県北自動車南部支社(南部バス)の車両は、南部支社に車両不足が生じた際は岩手県北自動車本社(岩手県北バス)の車両を一時的に南部支社へ転属させ、岩手ナンバー・盛岡ナンバーから八戸ナンバーに変更して充当する場合がある。

過去の車両

利用状況[編集]

年度 運行日数 運行便数 年間輸送人員 1日平均人員 1便平均人員
2002(平成14)年度 365 3,040 53,258 145.9 17.5
2003(平成15)年度 365 3,022 45,287 123.7 15.0
2004(平成16)年度 365 3,041 45,940 125.9 15.1
2005(平成17)年度 365 3,061 43,901 120.3 14.3
2006(平成18)年度 365 3,034 43,761 119.9 14.4
2007(平成19)年度 366 3,060 42,625 116.5 13.9

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 高速バス八戸 - 仙台線うみねこ号 運賃改定のお知らせ(南部バス 2017年1月4日)2017年2月5日閲覧。 (PDF)
  2. ^ “八戸-盛岡・仙台間高速バス 営業スタート JRバス東北など6社”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1989年9月28日) 
  3. ^ 平成22年4月1日 八戸市中心街のりば変更について (PDF, 南部バス 高速バストピックス:2010年3月21日)
  4. ^ 高速バス八戸~仙台線(うみねこ号)一部運行再開のお知らせ (PDF, 南部バス 高速バストピックス:2011年3月19日)
  5. ^ a b 十和田観光電鉄 高速バスの運行のお知らせ
  6. ^ 高速バス「仙台~八戸線」における宮城交通便の運休のお知らせ(2012年1月7日 宮城交通最新情報)
  7. ^ 2012年4月1日より乗り場が変更になります (PDF)
  8. ^ 【お知らせ】 4/1以降の高速バス運賃改定について(JRバス東北 2014年2月28日)
  9. ^ 宮古~盛岡間急行バス(106急行)で無料Wi-Fiサービスを開始!” (PDF). 岩手県北自動車 (2018年1月9日). 2018年8月20日閲覧。
  10. ^ 4/1 高速バスのダイヤ改正について”. ジェイアールバス東北 (2018年2月27日). 2018年4月8日閲覧。
  11. ^ 4/27 ~高速バス ( うみねこ号 ) 車内にて無料で使える Wi-Fi サービスを開始します!” (PDF). 十和田観光電鉄 (2018年4月9日). 2020年3月21日閲覧。
  12. ^ 高速バス運賃改定のお知らせ”. 南部バス (2019年5月22日). 2019年7月2日閲覧。
  13. ^ a b 高速バスの運休について” (PDF). 十和田観光電鉄 (2020年4月22日). 2020年4月29日閲覧。
  14. ^ a b 高速バスの運行について” (PDF). 十和田観光電鉄 (2020年7月1日). 2020年7月2日閲覧。
  15. ^ 令和3年2月13日23時07分の福島県沖の地震による東北新幹線の不通に伴う代替輸送の実施状況について(2月23日13:00時点)』(PDF)(プレスリリース)国土交通省 総合政策局交通政策課、2021年2月23日https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001388207.pdf2021年3月14日閲覧 
  16. ^ 但し、岩手県北自動車南部支社担当便は八戸発3月23日、3月24日、3月30日、3月31日(仙台発はいずれも翌日)は運休した
  17. ^ 運行日はうみねこ号(八戸~仙台)令和3年7・8月運行カレンダー (PDF) およびうみねこ号(八戸~仙台高速バス)令和3年9月運行カレンダー (PDF) を参照
  18. ^ 運行日はうみねこ号(八戸~仙台)2021年12月1日 - 2022年1月10日までの運行カレンダー (PDF) を参照
  19. ^ 【うみねこ号】2022年2月の運行予定表” (PDF). 岩手県北自動車南部支社(南部バス). 2022年2月11日閲覧。
  20. ^ a b 高速バスの運行について” (PDF). 十和田観光電鉄 (2022年4月1日). 2022年4月10日閲覧。
  21. ^ 高速バスの運行について” (PDF). 十和田観光電鉄 (2022年5月30日). 2022年6月7日閲覧。
  22. ^ a b 高速バスの運行について” (PDF). 十和田観光電鉄 (2022年6月20日). 2022年7月9日閲覧。

外部リンク[編集]