いわき市暴力団員殺人事件

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いわき市暴力団員殺人事件(いわきしぼうりょくだんいんさつじんじけん)とは2009年6月に発生した殺人事件。

概要[編集]

2009年6月7日午前0頃、福島県いわき市内の空き地で、暴力団員(当時49歳)が顔見知りの男性(当時47歳)の腹を包丁で3回突き刺して死亡させて、逮捕された。

6月26日に殺人罪と銃刀法違反で起訴。裁判員裁判の対象となった。暴力団の犯罪では裁判員制度を除外できる規定があるが、検察は組織による犯行ではなく個人的な犯罪であることから除外申請を行わず、裁判所は裁判員裁判を進めることになった。被告が暴力団員となった初めての裁判員裁判となった。

9月29日から4日続けて裁判員裁判が行われた。公判では被告周辺の暴力団関係者が傍聴人として凶器などを持ち込む不測の事態に備え、金属探知機による所持品検査を実施した。

検察側は「被告は腹などに手加減なく刺して3箇所の傷はどれも深い。動脈を切断したことなどが致命傷になり、被害者は即死状態であり殺意があった」と主張し、懲役20年を求刑した。弁護側は「ケガをさせる目的で、殺意はなかった」と主張し、殺意を否認して殺人罪より刑の軽い傷害致死罪の適用を求めた。裁判員裁判で、殺意の有無が争点になるのは初めてであった。

10月2日、福島地裁は殺意を認め、暴力団員の被告に懲役17年を言い渡し、確定した。

関連項目[編集]