いて座パイ星

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いて座π星[1]
Pi Sagittarii
星座 いて座
視等級 (V) 2.88[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 19h 09m 45.83293s[1]
赤緯 (Dec, δ) -21° 01′ 25.0103″[1]
赤方偏移 -0.000033[1]
視線速度 (Rv) -9.80km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -1.36 ミリ秒/年[1]
赤緯: -36.45 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 6.40 ± 0.43ミリ秒[1]
(誤差6.7%)
距離 510 ± 30 光年[注 1]
(160 ± 10 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) -3.09[注 2]
Sagittarius constellation map.svg
Cercle rouge 100%.svg
πの位置
物理的性質
質量 5.9 ± 0.3 M[2]
表面重力 log g 2.21 ± 0.05[2]
スペクトル分類 F2II/III [1]
表面温度 6,590 ± 50 K[2]
色指数 (B-V) +0.35[3]
色指数 (U-B) +0.22[3]
色指数 (R-I) +0.24[3]
年齢 67×106[2]
別名称
別名称
いて座41番星[1],
BD -21 5275[1],
FK5 720[1],
HD 178524[1],
HIP 94141[1],
HR 7264[1],
SAO 187756[1]
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いて座π星(いてざパイせい、π Sgr / π Sagittarii)は、いて座恒星系である。

概要[編集]

3つの恒星からなる連星系で、地球からは、π星Aとπ星Bは0.09秒、π星Cは0.4秒離れて見える[4]。A星とB星は少なくとも15au、C星は54au離れていると考えられている[4]

黄道面に近いため、いて座π星は月、ごくまれに惑星による掩蔽が観測される。次の惑星による掩蔽は、2035年2月17日に金星によって起こる。

同じいて座のξ2星、ο星、ρ1星などの星と「ティースプーン (Tea Spoon)」と呼ばれる匙のような形のアステリズムを作る[4]。これは、この星のさらに南側にあるアステリズム「ティーポット」に呼応したものである[4]

名称[編集]

固有名の Albaldah は、アラビア月宿で第21番目の al-balda に由来する[5]。これは「その場所」[5]や「都市」[4]という意味の言葉で、一般にメッカのことを指すとされる[4]。2017年9月5日、国際天文学連合の恒星の固有名に関するワーキンググループは、Albaldah をいて座π星Aの固有名として正式に承認した[6]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年はパーセク×3.26より計算。
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第2位まで表記

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SIMBAD Astronomical Database”. Results for pi. Sgr. 2015年9月25日閲覧。
  2. ^ a b c d Lyubimkov, Leonid S. et al. (2010). “Accurate fundamental parameters for A-, F- and G-type Supergiants in the solar neighbourhood”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 402 (2): 1369-1379. arXiv:0911.1335. Bibcode 2010MNRAS.402.1369L. doi:10.1111/j.1365-2966.2009.15979.x. ISSN 00358711. 
  3. ^ a b c 輝星星表第5版
  4. ^ a b c d e f Jim Kaler (2014年8月15日). “Albaldah”. 2017年11月5日閲覧。
  5. ^ a b 近藤二郎 『星の名前のはじまり - アラビアで生まれた星の名称と歴史』 誠文堂新光社2012年8月30日、33頁。ISBN 978-4-416-21283-7 
  6. ^ IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合 (2017年10月28日). 2017年11月5日閲覧。

外部リンク[編集]