いかにんじん

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いかにんじんとは、福島県北部の郷土料理である[1]

いかにんじん(昆布入り)

スルメニンジンを細切りにし、醤油日本酒みりんなどで味付けする[1]。各家庭で主に晩秋から冬にかけて作られ、おつまみおかずとして親しまれている[2][3]

作り方[編集]

いかにんじんは家庭ごとに作り方も味も異なる。材料は、近年は松前漬けの影響を受け昆布数の子を入れる場合もあるが、伝統的にはニンジンとスルメだけである。 松前漬けと異なり、昆布のぬめりがなく、ニンジンの食感が楽しめるサラダ感覚の漬物である。

  • 材料
ニンジン500g、スルメ3枚、トウガラシ3本、昆布1枚
  • 作り方(※あくまでも1例)
  1. スルメの胴体をハサミで背骨に直角に約4センチ間隔で切り、これを幅2ミリ程度の細切りにする。
  2. 切ったスルメは、日本酒に数時間浸す。
  3. ニンジンは長さはスルメと同じ約4センチ、幅はやや太目の3ミリ程度の細切りにし、ボールに入れる。
  4. トウガラシは細かく輪切りにする。(入れない場合もある。)
  5. 醤油1/2カップ、日本酒1/4カップ、みりん1/4カップで調味液を作る。これにトウガラシを加えて昆布を入れて熱する。
  6. 昆布も食べたい場合は、細切りにして入れそのまま残す。煮立たせることで昆布のぬめりをなくす。食べない場合は煮立ったら昆布を取り出す。
  7. 調味液が煮立ったら、ニンジンの入ったボールに注ぎ、あら熱が取れるまで冷ます。
  8. 冷めたら、スルメの酒を切り、ニンジンに加えて混ぜ、ラップをして冷蔵庫で1日〜2日置く。
  9. 調味液がニンジンになじんだら食べごろ。

松前漬けの原型説[編集]

一説には、1807年蝦夷地(現在の北海道松前藩梁川藩に国替えになった際に、家臣がいかにんじんを知り、1821年に再度蝦夷地に国替えになったときに持ち帰って特産の昆布などを加え松前漬けを作ったといわれる[2]

町おこし[編集]

あまりにもシンプルな家庭料理であるため、もてなしの料理としては見られなかったいかにんじんだが、福島市出身のタレント佐藤B作がテレビで紹介したことをきっかけに、地元ではいかにんじんに注目し、地域の名物としてPRを始めた。B作の出身地である福島市内の飯坂温泉でも、各旅館が冬の食膳の一品として客に提供している。

ポテトチップス[編集]

日本のスナック菓子メーカー、カルビーは福島県福島市(旧飯野町)出身の伊藤秀二社長のアイデアで「いかにんじん」の味わいを再現したポテトチップスを2016年5月9日に東北6県を含む11県限定で発売[4][5][6]、好評を受け限定商品としては異例の再々販売を行ない話題となった[7]。2017年夏には4度目の再発売が予定されている[8][2]

脚注[編集]

  1. ^ a b 羽雁渉「イカと日本人」中日新聞サンデー版、世界と日本 大図解シリーズ No.1272、2016年10月9日付、1, 8ページ
  2. ^ a b c 【食物語・いかにんじん】ルーツ謎めく名脇役 素朴な味わいと食感”. 福島民友 みんゆうNet. 福島民友新聞社 (2017年2月19日). 2017年4月4日閲覧。
  3. ^ ふくしまの「ご当地グルメ」いかにんじん(福島)”. 福島民友 みんゆうNet. 福島民友新聞社 (2011年1月18日). 2017年4月4日閲覧。
  4. ^ 「いかにんじん味のポテトチップス」9日に11県で発売 カルビーが復興支援”. 福島民報社 (2016年4月29日). 2017年4月4日閲覧。
  5. ^ 高井瞳 (2016年5月4日). “カルビー:ポテトチップスいかにんじん味 9日発売 /福島”. 毎日新聞のニュース・情報サイト. 毎日新聞社. 2017年4月4日閲覧。
  6. ^ <カルビー>福島名物いかにんじん ポテチに”. 河北新報オンラインニュース. 河北新報社 (2016年5月7日). 2017年4月4日閲覧。
  7. ^ 曽根田和久 (2016年6月11日). “ポテトチップス 福島の味「いかにんじん」再発売へ”. 毎日新聞のニュース・情報サイト. 毎日新聞社. 2017年4月4日閲覧。
  8. ^ ポテトチップスいかにんじん味、今夏再発売 カルビー限定商品”. 福島民友 みんゆうNet. 福島民友新聞社 (2017年2月3日). 2017年4月4日閲覧。

関連項目[編集]

秘密のケンミンSHOW - 2016年1月14日付放送の「へぇ〜!そうだったのか!?県民熱愛グルメ」で紹介。