あゆみ橋 (相模川)

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厚木市側から見たあゆみ橋

あゆみ橋(あゆみばし)は、神奈川県海老名市厚木市を結ぶ、相模川に架かる道路橋である。

歴史[編集]

前史[編集]

相模橋(大正11年頃)

この橋の位置には、もともと「相模橋」と称する橋があった(詳細は相模大橋#歴史を参照)。

現在の相模大橋の開通とともに、相模橋は廃橋となったが、地域住民の要望により、流されてもすぐに架け直せるような簡易な構造の沈下橋「相模小橋」を架けることになり、1966年(昭和41年)5月24日に開通した。それ以後、潜水橋に由来する「もぐり橋」という通称で、地域住民に親しまれた。

大雨で橋の一部が流れてしまった場合、海老名市と厚木市が毎年交代で費用を負担することになっていた。しかし台風が多い年は予算超過となる上、毎年交代での費用負担は不公平に見えることもあった。また夜間は危険なため、午後7時から午前5時までは人も含めて全ての通行ができないことになっており、これは地域住民には不便であった。

また幅が狭く、海老名側から厚木方面への一方通行であるため、厚木市民側からは不公平だと言う意見も多かった。

あゆみ橋の開通[編集]

このような理由から、恒久的な橋に架け替えることになった。1992年(平成4年)10月に着工し、1996年(平成8年)2月1日にあゆみ橋が開通した。

なお、あゆみ橋は接続路も含めて、大型車の通行が禁止されており、これら車両は相模大橋に迂回する必要がある。

延伸整備事業[編集]

さがみ縦貫道路の開通や周辺の道路事情の変化により、2009年度(平成21年度)から2012年度(平成24年度)にかけてあゆみ橋延伸整備事業を行うことになった。それに伴い、2012年(平成24年)1月17日から全面通行止めにして工事を実施し、2012年(平成24年)4月27日に工事を完了した。この工事により、橋梁が海老名側へ126.8m延伸された。

建築[編集]

海老名市側の上流から見たあゆみ橋

あゆみ橋はバスケット・ハンドル型ニールセン・ローゼ橋である。

  • 種別 - 道路橋
  • 形式 - バスケット・ハンドル型ニールセン・ローゼ桁
  • 橋長 - 236m
  • 支間 - 118m
  • 幅員 - 9.5m
  • 活荷重 - TL-20
  • 施主 - 厚木市
  • 橋梁設計 - 間瀬コンサルタント
  • 橋桁製作 - トピー工業日本鋼管

ギャラリー[編集]

近隣の橋[編集]

(上流)- 新相模大橋 - 上郷水管橋 - 圏央相模川橋 - あゆみ橋
あゆみ橋 - 相模大橋 - 相模川橋梁 (小田急小田原線) - 相模川橋 -(下流)

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度26分42秒 東経139度22分18秒 / 北緯35.44500度 東経139.37167度 / 35.44500; 139.37167