あづま陸橋

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福島県道70号標識
西側歩道部への階段とあづま陸橋(2010年5月)
地図
地図

あづま陸橋(あづまりっきょう)は、福島県福島市にある跨線橋である。

概要[編集]

JR東日本福島駅構内の南側に位置し、JR東北本線を横断し、福島県道70号福島吾妻裏磐梯線を通す。全長450m、幅員22mであり、上下線片側2車線で供用されている。1973年昭和48年)4月20日に開通した。歩道は斜路部分には無く、橋梁中央部の上下線に設置されており、直下の道路の横断歩道橋に接続されている。

東詰はあづま陸橋東交差点で、福島県道3号福島飯坂線と県道70号福島吾妻裏磐梯線の起点となっており、その先の本町交差点と合わせ国道13号平和通り・信夫通り、旧国道4号と交通量の多い道路と複雑な信号運用により交差している。西側は福島県道126号福島微温湯線の起点である。追突事故防止のため上り線には予告信号が設置されている。福島市中心部を東西に貫く幹線道路として機能しており、交通量は一日を通して多い。

陸橋の両端は6%勾配となっており、冬季において凍結による事故が懸念されていた。そこで、建設中の1972年昭和47年)11月に始まった舗装工事の際、電熱式のロードヒーティング装置が設けられ、電熱線が埋め込まれた。この電熱式ロードヒーティング装置は福島県が管理する道路としては初の試みであった[2]

陸橋の下部には、道路や線路の他に、福島市が管理する自転車駐輪場(無料)、福島県道路公社が管理する有料駐車場が存在する。陸橋上の歩道には福島交通バス停と、福島駅東口などに通じる歩道橋が接続している。

周辺[編集]

関連項目[編集]

  • あづま橋 - 類似した名称であるが、福島市矢剣町と方木田を結ぶ荒川を渡る市道の橋である。
  • 吾妻高架橋 - 類似した名称であるが、福島市東中央と森合を結ぶ、JR奥羽本線を跨ぐ国道13号福島西道路の跨線橋である。

脚注[編集]

  1. ^ 平成27年度 橋梁点検結果(福島県管理道路)
  2. ^ 福島民報夕刊1972年12月19日(3面)『「あづま陸橋」冬の〝新兵器〟』

座標: 北緯37度45分10.4秒 東経140度27分34.7秒 / 北緯37.752889度 東経140.459639度 / 37.752889; 140.459639