あしかが大藤まつり号

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あしかが大藤まつり号(あしかがおおふじまつりごう)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行する臨時快速列車の愛称である。

本項では足利・桐生方面に向けた行楽列車の沿革についても記述する。

概要[編集]

栃木県足利市にあるあしかがフラワーパークの見ごろの毎年ゴールデンウィークに開催される「大藤まつり」に合わせ、観光客の足として運転される。列車名はこのイベントにちなんで付けられている。

かつて上野・大船方面の列車は「足利藤まつり」、いわき方面の列車は「足利大藤まつり号」という列車名で運転されていたが、2019年の運転から統合され、以降はどの区間の列車でも「あしかが大藤まつり号」として運行されている。

上野・大船方面(あしかが大藤まつり1・2・3・4号)[編集]

あしかが大藤まつり号
(1号・2号・3号・4号)
概要
種類 快速列車
運行開始 2005年4月
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 大船駅上野駅
終点 桐生駅
使用路線 東海道本線東北本線両毛線
技術
車両 185系電車大宮総合車両センター
E257系電車幕張車両センター
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
備考
2018年までは「足利藤まつり」
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1・2号は上野駅 - 桐生駅間を、3・4号は大船駅 - 桐生駅間を宇都宮線両毛線経由で運行される。

運行概況(上野方面)[編集]

ゴールデンウィークとその前後の土休日に1 - 2往復/日が運転される。年に数回の運転であるが、2013年度までの使用車両であった大宮総合車両センター所属の183系電車には専用のイラスト入りヘッドマークが用意されていた。

停車駅(上野方面)[編集]

車両(上野方面)[編集]

大宮総合車両センター所属の185系(6両編成)もしくは幕張車両センター所属のE257系500番台(5両編成)で運転されている。 両者ともモノクラス編成で、全車普通車指定席である。

かつては大宮総合車両センター所属の183系電車(6両編成)が用いられていた。

水戸・いわき方面(あしかが大藤まつり5・6号)[編集]

あしかが大藤まつり号
(5号・6号)
概要
種類 快速列車
運行開始 2006年4月
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 いわき駅
終点 桐生駅
使用路線 常磐線水戸線両毛線
車内サービス
クラス 普通車指定席
技術
車両 485系電車リゾートやまどり」(高崎車両センター
軌間 1,067 mm
電化 交流20,000 V・50 Hz(いわき - 小田林間)
直流1,500 V小山 - 桐生間)
備考
2018年までは「足利大藤まつり号」
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5・6号はいわき駅 - 桐生駅間を常磐線水戸線両毛線経由で運行される。


いわき駅 - 湯本駅 - 泉駅 - 磯原駅 - 高萩駅 - 日立駅 - 常陸多賀駅 - 大甕駅 - 東海駅 - 勝田駅 - 水戸駅 - 赤塚駅 - 友部駅 -下館駅 - あしかがフラワーパーク駅 - 桐生駅
  • 水戸線と両毛線の接続駅である小山駅は乗務員交代の運転停車のみで、通過扱いとなっている。

使用車両(水戸方面)[編集]

2020年(令和2年)以降は、高崎車両センター所属の485系リゾートやまどり6両編成で運転されている。

2006年(平成18年)の運行開始から2012年(平成24年)までは勝田車両センター所属の485系K60編成(6両編成)[1]、2013年(平成25年)と2014年(平成26年)は同センター所属のE653系付属編成(4両編成)[2][3]、2015年(平成27年)は新潟車両センター所属の485系(6両編成)[4]、2016年(平成28年)から2019年(令和元年)までは勝田車両センター所属の651系4両編成で運転されていた。

どの車両も自由席の設定はなく、全車普通車指定席となっている。

沿革[編集]

東京方面から東北本線経由で両毛線に直通運転する列車として、かつて1950年代から1980年代にかけて快速(後に準急を経て急行に格上げ)「わたらせ」(新橋(のち上野) - 高崎間、小山経由)や同「おおとね」(上野 - 桐生・宇都宮間)があった。また、1990年代前半の休日等多客期には「ホリデー快速足利号」が運行されていた。

「わたらせ」「おおとね」は朝上り各1往復、夕下り各1往復が定期列車として設定され、観光列車ではなく通勤等の利用客を対象とする列車であった。その後「わたらせ」は増発され、朝夕に各1往復が運転されるなど多目的列車へと展開したが、東北新幹線の上野駅開業に伴う優等列車運転系統の見直しにより解消された。

その後、1990年代には普通車のみの「ホリデー快速足利号」が新宿 - 桐生間(小山経由)に休日限定で運行された時期を経て、2005年よりゴールデンウィークとその前後の土休日に快速「足利藤まつり号」が1日1 - 2往復運転されている。

年表[編集]

  • 1955年(昭和30年)- 「おおとね」(上野 - 桐生間、小山経由)、「わたらせ」(新橋 - 高崎間、小山経由)が設定される。客車二等車・三等車の編成、その後一等車も連結される。
  • 1962年(昭和37年)- 「わたらせ」(上野 - 桐生間、小山経由)が準急列車に格上げされる。気動車普通車のみの編成。上野 - 間々田間で「つくばね」(上野 - 真岡水戸)を併結。
  • 1968年(昭和43年)- 「わたらせ」が急行に格上げされ、朝下り1本と夕上り1本の計1往復増便(上野 - 高崎・桐生間、各1往復)。両毛線内は快速列車。
  • 1985年(昭和60年)- 東北新幹線の上野駅開業に伴い「わたらせ」廃止。
  • 1990年(平成2年)- 新宿 - 桐生間(小山経由)に「ホリデー快速足利号」運転開始。
足利藤まつり3号(2009年5月)
  • 2005年(平成17年)- 上野 - 桐生間(小山経由)にゴールデンウィークのみ運転の快速「足利藤まつり」を新設。1-2往復/日。
  • 2006年(平成17年)- いわき - 桐生間(小山経由)にゴールデンウィークのみ運転の快速「足利大藤まつり号」を新設。2往復/日。
  • 2008年(平成20年)- 「足利藤まつり」の停車駅を一部変更し、栗橋駅通過、蓮田駅停車となる。
  • 2017年(平成29年)- 2往復のうちの1往復(3・4号)は上野 - 大船間延長運転を行う。同区間は品川駅まで上野東京ライン東海道線を走行し、品川駅から横須賀線(東海道本線品鶴線)経由で運行[1]
  • 2018年(平成30年)- あしかがフラワーパークの新しい最寄駅となるあしかがフラワーパーク駅開業に合わせ、停車駅に追加(それまでの富田駅にも引き続き停車)[2]
  • 2019年(平成31年/令和元年) - 「足利大藤まつり」および「足利藤まつり」の名称を「あしかが大藤まつり号」に変更[5]
  • 2020年(令和2年) - 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、予定されていた全列車の運行を取りやめた[6]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 春の臨時列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社 プレスリリース、2012年1月20日
  2. ^ 春の臨時列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社 プレスリリース、2013年1月24日
  3. ^ 臨時快速“足利大藤祭り号”,E653系で運転 - 交友社鉄道ファン』 railf.jp 鉄道ニュース、2013年4月28日
  4. ^ 春の臨時列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社 プレスリリース、2015年1月23日
  5. ^ 春の臨時列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道高崎支社 プレスリリース、2019年1月18日
  6. ^ 「群馬デスティネーションキャンペーン」開催に伴う一部臨時列車及び団体専用列車の運休並びに鉄道イベントの中止について (PDF) - 東日本旅客鉄道高崎支社 プレスリリース、2020年4月14日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]