あげいも

あげいもは、ジャガイモを使用した揚げ物料理で、北海道のファーストフードである。
概要
[編集]ジャガイモを用いた北海道のご当地グルメである。1968年に中山峠の道の駅望羊中山の前身にあたる喜茂別町営中山峠健民センター物産館の男性職員が妻に新たな名物を考えてほしいと言ったところ妻が地元の名産であるジャガイモを用いた料理を着想し[1]、アメリカンドッグをヒントとして衣をつけたジャガイモを油で揚げて提供したことが始まりとされ[2]、札幌市から後志管内の間の途中の休憩時の軽食として親しまれている[1]。
皮をむいたジャガイモをまるごと使用する。茹でた、もしくはふかしたジャガイモに、ホットケーキミックスや、小麦粉に卵やベーキングパウダー・砂糖・牛乳・水などを混ぜた物を衣として、油で揚げる。ジャガイモは基本的に、羊蹄山麓で採れる男爵いもが用いられる[2]。出来上がった衣の状態はアメリカンドッグ・フレンチドッグに似ている[3]。太目の串や割り箸に3つほど刺さった形で売られることが多い[4]。子供から高齢者まで、飽きの来ない味つけが、長期にわたって消費者たちに親しまれている理由と分析されている[2]。
望羊中山では、当たりくじ付の棒に刺してあり、「元祖 峠のあげいも」と称して1968年より販売され名物となっている[5]。望羊中山では羊蹄山麓産の男爵を中心に2023年からはメークインやキタアケリといった複数種類のじゃがいもを用い、羊蹄山の伏流水を用いた湯で40分間程茹でた上でオリジナルの衣を用い170℃の油で6-7分揚げた後大型の芋を最上段に付ける形で棒に3個刺して作り置きをせず提供され、2025年時点で年間30万本・繁忙期には1日3,000本を売り上げ、また2015年頃からは館内にケチャップやマヨネーズなどの調味料を並べた「味変キッチン」も展開[6]、マスコットキャラクターも揚げ芋をモチーフとした「あげぽん」を設定している[1]。2022年には「プレミアムあげいも」も数量限定で展開し[1]、秋季限定で販売されシャドークイーン・デストロイヤー・男爵の3種を用い[6]、下味はルスツリゾートの総料理長が行うといった体制で展開されている[1]。
また、他の業者でも製造され、北海道内各地の道の駅・パーキングエリア・イベント会場など各所で入手が可能である[3]。2025年3月、北海道を代表するローカルフードとして定着している点が評価されて、地域に根づいた食文化を提供する文化庁の「100年フード」に認定された[2]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 土田修二「中山峠・道の駅名物 あげいも「100年フード」認定」『北海道新聞』北海道新聞社、2025年5月23日、小樽朝刊、14面。
- ^ a b “北海道を代表するファストフード・揚げいも 他とは違う形でついに登場!【今日もコンビニメシ/セイコーマート編】 - グルメ”. Jタウンネット (2016年5月18日). 2021年1月7日閲覧。
- ^ “北海道の人気&定番グルメをピックアップ!アンテナショップで年末年始の帰省・旅行気分を|ウォーカープラス”. ウォーカープラス(Walkerplus). 2021年1月7日閲覧。
- ^ “北海道の味「ポテトチップス あげいも味」が数量&期間限定で発売! (2019年11月18日)”. エキサイトニュース. 2021年1月7日閲覧。
- ^ a b 北の食ストーリー 中山峠のあげいも、愛され続けるわけ ホクホク男爵、企業秘密の衣で半世紀 ヒントは「アメリカンドッグ」<北の食☆ストーリー> - 北海道新聞2026年1月11日15面