Ξガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

Ξガンダム(クスィーガンダム、XI GUNDAM)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ」の一つ。1989年に発表された小説機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。

反地球連邦政府組織「マフティー・ナビーユ・エリン」(マフティー)のリーダーである主人公「ハサウェイ・ノア」の搭乗機。ニュータイプ(作中における超能力者のこと)パイロットに対応した操縦システムと武装を持ち、人型を保ったままで大気圏内を長時間飛行できる。

メカニックデザイン森木靖泰

当記事では、関連機「ペーネロペー」に関しても記述する。

機体解説[編集]

諸元
Ξガンダム
Ξ GUNDAM
XI GUNDAM
型式番号 RX-105
所属 反地球連邦政府組織 「マフティー
建造 アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態 試作機
全高 28.0 m
頭頂高 26.0 m
本体重量 32.0 t
全備重量 80.0 t
装甲材質 ガンダリウム合金
推進機関 ミノフスキークラフト
出力 3,980 kw
推力 160,000 kg
センサー
有効半径
30,000 m
武装 バルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル
シールド
メガ粒子砲×2(肩部)
ファンネル・ミサイル
ミサイルランチャー(腕部)
大型ミサイル(脚部)
特殊装備 ビーム・バリアー
搭乗者 マフティー・ナビーユ・エリン
ハサウェイ・ノア

宇宙世紀0104年、秘密結社「マフティー」がアナハイム・エレクトロニクス社へ極秘裏に発注した、当時最新鋭の第五世代MS。Ξ(クスィー)という名称は、同じアナハイム社製で「アムロ・レイ」の最後の乗機であるνガンダムの意思を継ぐという意味を込め、「ν」の次のギリシア文字であることから命名された。

両肩を覆う裃状のミノフスキー・クラフトユニットが最大の特徴で、サブフライトシステム変形機構に頼らない、機体単独での大気圏内飛行を可能としている。機体の基本性能も高く、サイコミュを利用した高度な脳波操縦システムや、大出力メガ粒子砲やファンネル・ミサイルなどの強力な火器を有する。しかし、多機能化を求めた代償として、機体全高は従来のガンダムタイプを上回る30メートル級に大型化している。

サイコミュデバイスと大出力メガ粒子砲を同時に搭載するコンセプトは、同じアナハイム社製のθガンダム(ΖΖガンダム)とνガンダムのコンセプトを掛け合わせたような、これらの機体の優れた点を継承するガンダムタイプMSと言える。

宇宙世紀0105年時において、単独で大気圏内飛行が可能なMSは本機とペーネロペーのみであり、少数の戦力しか保有しないマフティーが地球連邦軍と渡り合うことができたのは、本機の絶大な戦闘力によるところが大きい。

武装
ビーム・ライフル
旧来品の倍近くの初速を誇る。
肩部メガ粒子砲
ΖΖガンダムのハイメガキャノンのような大口径砲口型の大出力メガ粒子砲を、両肩(肩の三角のアーマーの胴体側に近い所の台形型の出っ張った部分)に1基ずつ搭載している。発射時には両肩のパーツが展開し、砲部が露出する。
アーケードゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブースト』では、ビームサーベルの収納部分の先端からビームが発射されるように描かれている。
ビーム・サーベル
旧来品と同じく手持ちで使用するほか、基部にマウントされた状態でも敵機を両断できる。
ミサイルランチャー
機体各所に多数設置されており、爆撃能力も有する。
ファンネルミサイル
サイコミュを用いた遠隔操作端末「ファンネル」の応用兵器で、発射後のミサイルをパイロットの思念で誘導することが可能。
ビーム・バリア
高速飛行時にはビーム・バリアを機体前面に展開、進行方向に波形を変えたビームを肩の三角形のパーツの先端(両肩だと2か所)から放射することで大気の干渉を減散させ、飛行形態へ変形せずに大気圏内を高速で飛行できるようになる(一部ゲームでは簡易的な飛行形態に変形する)。この状態でのΞガンダムは、空中で機体全体が発光するような姿となる。作中で確認された限りでは、マッハ2を超える速度での航行が可能。あくまで空気抵抗軽減用なので、ビーム防御などの防御への転用は不可能。

劇中での活躍[編集]

アナハイム社でのトライアル後、カーゴ・ピサに格納された状態で月面から地球へと移送される。宇宙世紀0105年4月21日に搭乗者である「マフティー」がインドネシア・ハルマヘラ島沖にて空中受領直後に追撃してきたペーネロペーと交戦し、これを退ける。その後、エアーズロック攻防戦や連邦軍基地襲撃等、秘密結社マフティーの象徴として多大な戦果を挙げる。しかし、同組織の台所事情からか、時には使役作業に運用される場面もある。そして同年4月26日、オーストラリア・アデレートにて行われる連邦中央閣僚会議の粉砕を宣言したマフティーは、法案の破棄を要求して会場を襲撃する。その際、Ξガンダムは因縁のペーネロペーと再び交戦し、互いの兵装を駆使した熾烈な戦闘を展開して追い詰めるが、会場周辺に設置されたビーム・バリアーによって擱座し、パイロットごと連邦軍に回収される結末を迎える。その後の機体の去就は不明。

デザイン[編集]

型式番号等の設定は当時から存在した。デザイン上のポイントは、胸部中央に頭部V字アンテナと同様のV字アンテナが存在することである。

のちに『閃光のハサウェイ』がゲーム『SDガンダムGGENERATION-F』に登場することとなり、同小説に登場する全てのメカニックデザインが一新され、より立体映えするシルエットへとリニューアルされた。リデザインは森木がΞガンダムとペーネロペーを、藤田一己メッサーグスタフ・カールを担当している。この画稿は、ホビージャパン発行の書籍『GUNDAM WEAPONS "ニュージェネレーション"編』に収載されている。

2005年にフィギュア『GUNDAM FIX FIGURATION』の第25弾としてオデュッセウスガンダム・ペーネロペーとのコンパチブルモデルとしてカトキハジメによってリファインされ、初の商品化がなされている。なお、このリファインの際には森木版における全身の極端に鋭利な部分、胴体や四肢のパーツバランスなどが見直され、νガンダムからつながる機体であることがわかるように改訂されている。

2013年にフィギュア『ROBOT魂』の通販専用商品として、ノンスケール(1/144スケール相当)のΞガンダムが発売されている(魂ウェブ商店限定)。 2015年にはペーネロペーが発送された(こちらも魂ウェブ商店限定)。

2015年にテレビアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』最終話にて、公式サイトの総選挙で選ばれた機体として本機が登場する[1]


オデュッセウスガンダム[編集]

諸元
オデュッセウスガンダム
ODYSSEUS GUNDAM
型式番号 RX-104
ペーネロペー
PENELOPE
型式番号 RX-104FF
所属 地球連邦軍キルケー部隊
建造 アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態 試作機
全高 32.5 m
頭頂高 26.0 m
本体重量 36.4 t
全備重量 112.0 t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 4,050kw
推力 168,000kg
センサー
有効半径
32,000m
武装 バルカン砲
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル
シールド
メガ粒子砲×2
ファンネル・ミサイル
特殊装備 空気抵抗軽減用ビームバリアー(未完成)
搭乗者 レーン・エイム

『 閃光のハサウェイ』に登場。名称の設定の初出は「ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR」。アナハイム製ガンダム20周年を記念して開発された試作機。完成後は地球連邦軍に納品され、キルケー部隊のレーン・エイムの乗機となった。

劇中ではガンダムかどうかは不明確でペーネロペーとしか呼称されていなかったが、のちにガンダムタイプのMSにオプションである「ペーネロペー・ユニット (Penelope Unit)」を装備した状態の呼称と設定され、ユニットを装着していない素体としてオデュッセウスガンダムが発表された。ユニットはペーネロペー・ユニット以外にも複数が検討されていた。

ペーネロペー・ユニット
#ペーネロペーを参照。
アルゴスユニット (Argos Unit)
オデュッセウスガンダムの検討されていたユニットの一つ。ビット搭載型ユニットである。開発中とされているが、劇中では文章による解説に留まっている。

なお、名前はそれぞれギリシア神話に由来し、オデュッセウスは20年の漂泊の末に故郷へ帰還した英雄オデュッセウス、ペーネロペーはその妻ペネロペ、アルゴスは魔神アルゴスによる。

ペーネロペー[編集]

オデュッセウスガンダムがペーネロペー・ユニットを装着した際の名称。型式番号のFFは単機能フライトユニット (Fixed Flight unit) を意味する。全身に取り付けられたペーネロペー・ユニットにより、デザインはほかのMSとは一線を画する。 実質的にΞガンダムの試作機ともいえるが、ミノフスキークラフトは外付けのオプションパーツとなっており、空気抵抗軽減用ビームバリアの完成度も低い。そのため、空戦専用に開発されたΞガンダムと違い、高速巡航時は専用の「フライトフォーム」へと変形する必要がある。変形時は胴体前面装甲と頭上にある機首が密着して顔が隠れ、そのシルエットは飛龍のようにも見える。武装はΞガンダムと同じファンネル・ミサイルを肩部ポッドに装備しているほか、両腕部にビーム・サーベル兼メガ粒子砲を装備しているが、後者は劇中では使われていない。

ペーネロペー・ユニット
ミノフスキークラフトや肩部ファンネルミサイルポッド、空気抵抗軽減用ビームバリアが搭載されている。
フライトユニット
GUNDAM FIX FIGURATION版ではオデュッセウスガンダムから取り外したペーネロペー・ユニット単独で飛行形態をとらせることができる。キャノピー状のパーツも存在するが、コクピットの有無については不明。
ファンネル・ミサイル
Ξガンダムのものとほぼ同等の武装。ペーネロペー・ユニット肩部のファンネル・ミサイルポッドより発射される。
未完成ビーム・バリア
基本的にΞガンダムと同様の機能を持つが、未完成状態での搭載ゆえ、より空気抵抗を減らした飛行形態であるフライトフォームに変形する必要がある。
劇中での活躍
Ξガンダムのライバル機体として、キルケー部隊のレーン・エイムが搭乗し、Ξガンダムと死闘を繰り広げる。
デザイン
リファインされたデザイン画では脛前側アーマーが取り付けられておらず、内側に配備された爪先が省略されている。

参考文献[編集]

出典[編集]