ユナイテッドアローズ
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | U.A. |
本社所在地 |
![]() 〒150-0001[1] 東京都渋谷区神宮前二丁目31番12号[1] 北緯35度40分20.6秒東経139度42分32.1秒 |
設立 |
1989年(平成元年)10月2日[1] 1975年(昭和50年)6月4日(注) (株式会社エスレフル) |
業種 | 小売業 |
法人番号 |
1011001028441 ![]() |
事業内容 | 紳士服・婦人服及び雑貨等の企画・販売 |
代表者 | 竹田光広(代表取締役社長) |
資本金 | 30億円 |
売上高 |
連結 1,285億円 単体 1,182億円 (2014年3月期) |
営業利益 |
連結 136億円 単体 130億円 (2014年3月期) |
経常利益 |
連結 137億円 単体 131億円 (2014年3月期) |
純利益 |
連結 79億円 単体 77億円 (2014年3月期) |
総資産 |
連結 593億円 単体 553億円 (2014年3月31日現在) |
従業員数 | 3,391人(2014年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
前澤友作7.97% 重松理 7.13% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)5.63% 株式会社エー・ディー・エス 5.29%(2014年3月31日現在) |
主要子会社 |
株式会社フィーゴ 40% 株式会社コーエン 100% |
関係する人物 |
重松理(名誉会長) 岩城哲哉(元社長) 栗野宏文 (元常務取締役) |
外部リンク | https://www.united-arrows.co.jp/index.html |
特記事項:注 株式額面変更のため、1998年(平成10年)4月に(旧)株式会社ユナイテッドアローズを吸収合併し、旧会社は消滅した。旧会社の設立日は1989年(平成元年)10月2日である。 |

株式会社ユナイテッドアローズ(英称:United Arrows Ltd.)は、衣類や小物などを販売するセレクトショップ「ユナイテッドアローズ」等を運営する企業である。BEAMS(ビームス)、SHIPS(シップス)とともにセレクトショップの御三家と呼ばれる。セレクトショップ業態の中では最大手である。
概要[編集]
1989年10月2日[1]、元ビームスの重松理らがアパレル大手のワールドのバックアップを受けて、ビームスからバイヤー30名を引き連れ離脱する形で立ち上げたのが始まりである(現在はワールドから独立している)。事業の主体はセレクトショップの運営であり、旗艦店として1992年開店の「ユナイテッドアローズ原宿本店」(渋谷区神宮前3丁目)がある。
会社名は、毛利元就の「三本の矢」の考えを根底にした「束矢理念」から由来する。ファッション感度の高い層をターゲットとし、自社デザイナーがデザイン・プロデュースした衣類や小物などを全国の直営店で販売する他、海外の衣類や装飾品、小物類の輸入・販売も手がける。また、セレクトショップ運営会社としては唯一の株式公開企業であり、東証一部に上場している。
2007年には、Jリーグ「横浜FC」のユニフォームデザインを担当した。
2013年3月末現在の店舗数は、計208店。
経営理念[編集]
重松らが創業した時、「専門十貨店」と言う理念を掲げ、店舗を2ダース以上に拡大する事は絶対に無い(それ以上広げると接客や商品確保が疎かになる)と宣言をし、比較的高額な商品を揃えた“大人のセレクトショップ”を目指した(古巣であるビームスの若年層向け多店舗拡大路線に反発し、本当に売りたいものを売る為に独立したと語っている)。
しかし、かつてユナイテッドアローズでオリジナルを購入していたが、結婚後服飾関係に出費をすることがきつくなった35歳以上をターゲットとして立ち上げた低価格ライン「united arrows green label relaxing」の成功(当初予想と異なり、顧客の多くが20代中盤までの若年層であった)と、本体の高額商品の売り上げ低迷により方針転換を行い、現在では創業時に目論んだ大人向けセレクトショップはメインレーベルであるユナイテッドアローズでも一部の店舗と「ザ ソブリンハウス」、「クロムハーツ」程度となっている。
展開ブランド(レーベル)[編集]
- United Arrows
- BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS
- united arrows green label relaxing
- Steven Alan
- District United Arrows
- The Sovereign House
- EMMEL REFINES
- Odette é Odile United Arrows
- Drawer
- THE AIRPORT STORE
- THE STATION STORE
- Chrome Hearts
- United Arrows Outlet
- coen
- Felisi
仕入れ商品とPB商品[編集]
ビームスやシップスなど他の大手セレクトショップと同様、取扱商品は大別して仕入れ商品(セレクト品)とプライベートブランドである自社開発商品(セレクトショップオリジナル)の2通りで構成されている。セレクトショップは複数の仕入先から商品を仕入れるため、仕入れ商品の割合が多いと思われがちだが、ユナイテッドアローズの場合は自社開発商品とのミックス戦略である。仕入れ商品で素早い流行を追いながら、利益率の高い自社開発商品を組み合わせ経営を安定させる戦略をとっている。
またユナイテッドアローズは多岐にわたるブランド(レーベル)を展開しており、ブランドによって仕入れ商品と自社開発商品の比率は異なる。
- ユナイテッドアローズ全体 仕入れ商品:約50% 自社開発商品:約50%
- ユナイテッドアローズ 仕入れ商品:約55% 自社開発商品:約45%
- クロムハーツ 仕入れ商品:約100% 自社開発商品:約0%
- ジュエルチェンジズ 仕入れ商品:約45% 自社開発商品:約55%
- オディト エ オディオール 仕入れ商品:約15% 自社開発商品:約85%
※OEMは仕入に含めて算出(ユナイテッドアローズのホームページより)
不祥事[編集]
輸入ズボンの原産国虚偽表示[編集]
公正取引委員会は、2004年11月24日に、ユナイテッドアローズを含む輸入衣料品販売業者6社に対して、ユナイテッドアローズにおいては2000年8月頃から2004年7月頃まで、原産国(ズボンの縫製地)がルーマニアである輸入ズボンを、「イタリア製」と表記して販売したことは、不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)第4条違反(原産国の不当表示)にあたるとして排除命令[2]を出した。この排除命令に対して、ユナイテッドアローズは異議申し立てを行ったが、2006年5月15日に排除措置は不当ではないと審判審決[3]を出した。
カシミア製ストール虚偽表示[編集]
経済産業省関東経済産業局が2007年10月10日に発表したところによると、ユナイテッドアローズの女性向けブランド「ジュエルチェンジズ」各店舗(新宿店、六本木ヒルズ店、福岡ソラリアプラザ店、ゾゾタウン店〈インターネット通販〉)で「カシミヤ70%」などの表示で販売した女性用ストール約1000枚に、カシミヤが使用されておらず、羊毛などが使われていた事が同社内での調査によって判明した。この虚偽表示は、家庭用品品質表示法に違反する。関東経済産業局は「今後、必要な指導をする」としている[4]。また、公正取引委員会は2007年12月26日に、前述の女性用ストールについて、景品表示法第4条第1項第1号(優良誤認)違反にあたるとして、排除命令を出した。
行政処分[編集]
2007年に新たに4,600点の産地の偽装が発覚し、排除命令があったにも関わらず、改善がなされなかったため、消費者庁は2011年3月、景品表示法に基づいて業務改善命令の行政処分を出す方針である[5]。
POSシステム[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c d e 流通会社年鑑 2003年版, 日本経済新聞社, (2002-12-20), pp. 874
- ^ 輸入衣料品の販売業者ら6社に対する排除命令等について 公正取引委員会 2004年11月24日
- ^ 株式会社ユナイテッドアローズに対する審判審決について(輸入ズボンの原産国不当表示に係る景品表示法違反事件) 公正取引委員会 2006年5月17日
- ^ 「カシミヤ70%」実はゼロ ユナイテッドアローズ販売の女性用ストール 中日新聞 2007年10月11日報道[リンク切れ]
- ^ アローズ、4600点を誤表示 中国製を日・伊製などに[リンク切れ]