鉄人化計画

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株式会社 鉄人化計画
TETSUJIN Inc.
Karaoke no tetsujin (Hitokara no tetsujin) Shimokitazawa.jpg
「カラオケの鉄人」店舗例
(下北沢店)
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 153-0043
東京都目黒区東山三丁目8番1号
東急池尻大橋ビル2F
設立 1999年平成11年)12月14日
業種 サービス業
法人番号 5013201010877 ウィキデータを編集
事業内容 カラオケ店・ネットカフェ等の経営
代表者 岡﨑太輔(代表取締役社長
資本金 10億2160万9892円
(2018年8月31日現在)
発行済株式総数 8,232,200株[1]
売上高 連結:73億4972万2000円
(2018年8月期)
営業利益 連結:1億1789万5000円
(2018年8月期)
純利益 連結:△1億9359万5000円
(2018年8月期)
純資産 連結:3億7683万7000円
(2018年8月31日現在)
総資産 連結:55億4529万7000円
(2018年8月31日現在)
従業員数 連結:129人
(2018年8月31日現在)
決算期 8月31日
主要株主 ファースト・パシフィック・キャピタル(有) 39.81%
(株)エクシング 6.51%
(株)第一興商 6.51%
(2018年5月8日現在)[2]
外部リンク https://www.tetsujin.ne.jp/
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株式会社鉄人化計画(てつじんかけいかく)は、主に東京都神奈川県を中心に、カラオケボックス「カラオケの鉄人」やインターネットカフェダーツバーなどを経営する企業。東証二部上場。

概要[編集]

主力業態はカラオケボックス「カラオケの鉄人」であり、フランチャイズ店舗を除く姉妹店「KARAOKE Y'a 高尾店」含む49店舗を東京都・神奈川県・千葉県で運営。同社では自社で独自開発した「鉄人システム」を用い、一つの部屋でDAM(BB cyber/Premier/LIVE)・JOYSOUND(Hyper Joy WAVE/CROSSO/f1)・UGA(next)の3機種のカラオケが楽しめることを売りにしている。これに加えて、カラ鉄オリジナルと称する独自音源にも対応する。一時期は韓国の金永英語版朝鮮語版製のKMS-A100に対応していたこともある。

一部の店舗では、LIVE DAMのみが設置されている、LIVE DAMルームを導入している店舗がある。

類似のシステムとしてパセラなどが使用しているΣsystemがあるが、「鉄人システム」では複数の機種に同じ曲が収録されている場合にも、機種毎に別の曲コードが振られているため機種を指定して曲を選ぶことができるのが大きな違い(Σsystemの場合は曲によって機種があらかじめ固定されている)。なお動作原理はΣsystemとほぼ同様のため、混雑時などは予約した曲順が前後したり、予約曲再生に待ちが生じる場合がある。

一時期、下北沢に「カラオケの鉄人」に併設の形でヒトカラ専門店である「ヒトカラの鉄人」という業態も存在したが6年ほどで閉店。個室にミキサーやコンデンサーマイクを備え付け、ヘッドホンを接続して利用する等、他社のヒトカラ専門店に類似していたが、他社と異なり機種単独の部屋のみならず「鉄人システム」に接続された部屋も存在した。無論、「鉄人システム」に接続された部屋では複数の機種に対応していた。また「ヒトカラ」がエクシングの登録商標であるためそれについて店舗内の随所にその旨明記されていた(他社の専門店はこの商標の使用料回避のために各々異なる名前を使用している)。

また他社と比較してアニメゲーム声優といったサブカルチャーとのコラボイベントが頻繁に行われているのも特徴である。

これ以外に複合カフェ「AsylEsse」「まんが帝国」、ダーツ・ビリヤード店「サンビリ」を首都圏で展開している。

経営面では、旧経営陣が本業のカラオケボックス事業よりも新規事業であったT・Rプロジェクト(レコチョクとの共同事業)に偏重したため、財務状況が悪化し、2017年8月に開催された臨時株主総会で当時の代表取締役社長など旧経営陣を解任。これらの要因により2017年8月期で純資産が約16億円から約1700万円に大幅に減少[3]。2018年8月期第1四半期と第2四半期は純資産において債務超過状態となっており[4][5]、財務状況を立て直すため、2018年5月8日にファースト・パシフィック・キャピタル、エクシング第一興商の3社に対して第三者割当増資を実施した[2][1]

沿革[編集]

創業者の日野洋一(1967年生、北海道大学法学部卒)は日本長期信用銀行を1996年に退職し、愛媛県の実家の会社を経て上京し起業[6]。実家の日野家は日野喜助が築いたパチンコチェーンの一族。ネットプライス元社長の佐藤輝英はいとこ[7]。2011年に資産管理会社ファースト・パシフィック・キャピタルを設立し、アカデミー・オブ・ファースト・パシフィック、シルバーバックス・プリンシパルの代表、日本遊技関連事業協会理事などを務める[8][9][10]
  • 2000年(平成12年)
    • 4月 - 川崎市高津区溝の口駅前)にカラオケ店「カラオケの鉄人 溝の口店」をオープン
    • 9月 - 有限会社東京日の丸(現トリックスターズ・アレア有限会社)のカラオケルーム運営業務の受託を開始
  • 2002年(平成14年)
    • 1月 - 東京日の丸のカラオケルーム運営業務受託を終了、受託店舗の一部「カラオケの鉄人」4店舗・「カラオケ屋」3店舗を直営化
    • 1月 - ビリヤード・ダーツ遊技場「サンビリ」、複合カフェ「まんが帝国」ブランドによる店舗展開を開始
    • 8月 - 「鉄人システム」開発
  • 2004年(平成16年)7月 - 東証マザーズ上場
  • 2005年(平成17年)
    • 2月 - 東京都八王子市高尾駅前)に複合カフェ「Asyl(現AsylEsse)」1号店をオープン
    • 9月 - 「鉄人システム」の共同開発元・製造元である株式会社システムプランベネックスを完全子会社化
    • 11月 - カラオケ・着メロ向けMIDIデータを制作する株式会社エクセルシアを完全子会社化
    • 11月 - 中小店舗向けの「ミニ鉄人システム」と、鉄人システム用のカラー液晶タッチパネル式リモコン「カラ鉄NAVI」を開発
  • 2006年(平成18年)3月 - フルサービス型珈琲店「からふね屋珈琲店」を展開するからふね屋珈琲株式会社、複合カフェ事業を展開する株式会社クリエイト・ユーをそれぞれ完全子会社化
  • 2008年(平成20年)6月 - 会社分割により、自社の複合カフェ事業を株式会社クリエイト・ユーに譲渡
  • 2009年(平成21年)11月 - 子会社の株式会社システムプランベネックスが株式会社エクセルシア及び株式会社クリエイト・ユーを合併
  • 2010年(平成22年)
    • 10月 - 自社の会員システムとモバイルサイトを運営する株式会社アイディア・ラボを完全子会社化
    • 11月 - 台湾に完全子会社鐵人化計画股份有限公司を設立
  • 2011年(平成23年)
    • 3月 - 完全子会社の株式会社アイディア・ラボを吸収合併
    • 8月 - 社長の日野が経営する資産管理会社ファースト・パシフィック・キャピタルが筆頭株主となる[11]
    • 10月28日 - グッドスマイルカンパニーとの共同運営となるカフェ「GOOD SMILE cafe×カラオケの鉄人」を開店。
    • 12月 - 登記上の本店を本社と同住所に移転
  • 2012年(平成24年)
    • 9月 - カラオケの鉄人下北沢店の上にヒトカラ専門店「ヒトカラの鉄人」をオープン。
    • 12月 - 米国グアムに完全子会社TETSUJIN USA Inc.を設立
  • 2013年(平成25年) - 創業者日野が会長に退き、エイベックスセガサミー出身の堀健一郎が社長就任、メジャーレーベルの原盤楽曲・映像の配信やアーティストのプロモーションなど事業の多角化を図る[12]
  • 2014年(平成26年)
    • 3月 - 完全子会社株式会社パレードを設立(2015年3月解散)
    • 3月30日 - 「GOOD SMILE cafe×カラオケの鉄人」の新業態(アニメイトカフェ)移行に伴い、カフェの運営から撤退。
    • 10月 - 会長の日野が辞任[12]
  • 2015年(平成27年)
  • 2016年(平成28年) - 10年ぶりの最終赤字となる
  • 2017年(平成29年)
    • 8月 - 創業者の日野による「独断的職務遂行の取締役の解任と当社のための当社生え抜きの社員による経営への回帰」の動議により、社長の堀健一郎の解任と取締役4名の変更がなされ、岡﨑太輔が社長就任[12]
  • 2018年(平成30年)
    • 5月8日 - ファースト・パシフィック・キャピタル、エクシング第一興商の3社に対して第三者割当増資を実施。エクシングと第一興商は第2位株主となる。
    • 8月 - AbemaTV×カラオケの鉄人×週刊少年サンデーによる合同オーディション「極アツ★アイドル2018」を開催[13]
    • 8月31日 - ヒトカラの鉄人を閉店。
  • 2019年(令和1年)
    • 6月 - 大阪難波の結婚式場「8G HORIE River Terrace Wedding」買収[11]
    • 12月 - 中京圏で店舗展開するまつ毛エクステ・ネイルサロン「Rich to」事業譲受[11]
  • 2020年(令和2年)
    • 1月 - 外食企業ゴリップ(京都府京都市)の旗艦ブランド「牛かつ京都勝牛」のFC店を横浜市のヨドバシカメラ内にオープン[11]
    • 4月 - 首都圏で店舗展開するラーメン「直久」事業譲受[11]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 第三者割当増資の新株式発行の払込完了に関するお知らせ鉄人化計画 2018年5月8日
  2. ^ a b 第三者割当による新株式発行に関するお知らせ鉄人化計画 2018年4月16日
  3. ^ 平成29年8月期決算短信鉄人化計画 2017年10月16日
  4. ^ 平成30年8月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)鉄人化計画 2018年1月15日
  5. ^ 平成30年8月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結鉄人化計画 2018年4月16日
  6. ^ 『株式公開でスピードサクセス!』永井弘、サンブックス, 2006/01/25, p8
  7. ^ 日野洋一一般社団法人次代の会講演録、2009年
  8. ^ 起業情報アカデミー・オブ・ファースト・パシフィック
  9. ^ 企業概要シルバーバックス・プリンシパル
  10. ^ 日遊協総会で警察庁生活環境課長が講話 P-World全国パチンコ店情報、2007年6月8日
  11. ^ a b c d e 債務超過のカラオケの鉄人、創業者の資産管理会社から15億を調達M&A Online, 2020-07-24
  12. ^ a b c 「カラオケの鉄人」、社長解任強行の舞台裏 業績悪化を理由に創業者が後継社長を更迭東洋経済、2017/08/31
  13. ^ さくらシンデレラが登場!「極アツ★アイドル」始動『火曜The NIGHT』8・14生放送|TVLIFE web - テレビがもっと楽しくなる!” (日本語). TV LIFE. 2018年8月14日閲覧。

外部リンク[編集]