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「カーメル (インディアナ州)」の版間の差分

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{{世界の市
[[image:Carmel-indiana-water-tower.jpg|200px|right|thumb|カーメルの水タワー。]]
|正式名称 = カーメル市
|公用語名称 = City of Carmel
|愛称 =
|標語 =
|画像 = Carmel Indiana - Carmelfest (4772788604).jpg
|画像サイズ指定 = 250px
|画像の見出し = カーメル市庁舎
|市旗 =
|市章 =
|位置図 = Hamilton County Indiana Incorporated and Unincorporated areas Carmel Highlighted 1810342.svg
|位置図サイズ指定 = 250px
|位置図の見出し = 左: インディアナ州におけるハミルトン郡の位置<br />右: ハミルトン郡におけるカーメルの市域
|下位区分名 = {{USA}}
|下位区分種類1 = 州
|下位区分名1 = [[インディアナ州]]
|下位区分種類2 = 郡
|下位区分名2 = [[ハミルトン郡 (インディアナ州)|ハミルトン郡]]
|規模 = 市
|最高行政執行者称号 =
|最高行政執行者名 =
|成立区分 = 創設
|成立日 = 1837年<ref name="CityHistory">[https://www.carmel.in.gov/about-the-city/history History]. City of Carmel. 2021年8月12日閲覧.</ref>
|総面積(平方キロ) = 129.94
|総面積(平方マイル) = 50.17
|陸上面積(平方キロ) = 127.13
|陸上面積(平方マイル) = 49.09
|水面面積(平方キロ) = 2.80
|水面面積(平方マイル) = 1.08
|水面面積比率 =
|市街地面積(平方キロ) =
|市街地面積(平方マイル) =
|都市圏面積(平方キロ) =
|都市圏面積(平方マイル) =
|人口の時点 = [[2019年]]7月1日
|人口に関する備考 =
|総人口 = 101,068
|人口密度(平方キロ当たり) = 795.0
|人口密度(平方マイル当たり) = 2,058.8
|市街地人口 =
|都市圏人口 =
|都市圏人口密度(平方キロ) =
|都市圏人口密度(平方マイル) =
|等時帯 = [[東部標準時]]
|協定世界時との時差 = -5
|夏時間の等時帯 = [[東部夏時間]]
|夏時間の協定世界時との時差 = -4
|緯度度 = 39 |緯度分 = 58 |緯度秒 = 23 |N(北緯)及びS(南緯) = N
|経度度 = 86 |経度分 = 6 |経度秒 = 28 |E(東経)及びW(西経) = W
|公式ウェブサイト = https://www.carmel.in.gov/
|標高(メートル) = 260
|標高(フィート) = 853
|備考 =
}}


'''カーメル'''('''Carmel''')は、[[アメリカ合衆国]][[インディアナ州]]中央部に位置する都市。州都[[インディアナポリス]]市域の北に隣接、同市ダウンタウンから北約25kmに位置し、同市の郊外都市となっている。人口は79,191人([[2010年]][[国勢調査]])<ref name="FactFinder">[http://factfinder2.census.gov/main.html American FactFinder]. U.S. Census Bureau. 2011年2月4日.</ref>。[[2019年]]7月1日時点の推計では101,068人と大幅に増加し、市史上初めて10万人を突破、インディアナポリス都市圏の郊外都市としては最大、インディアナ州全体でも第5位となっている<ref name="PopEst_IN_2019">[https://www2.census.gov/programs-surveys/popest/tables/2010-2019/cities/totals/SUB-IP-EST2019-ANNRES-18.xlsx Annual Estimates of the Resident Population for Incorporated Places in Indiana: April 1, 2010 to July 1, 2019]. U.S. Census Bureau. 2021年4月20日.</ref>。
'''カーメル'''('''Carmel''')は、[[アメリカ合衆国]][[インディアナ州]][[ハミルトン郡 (インディアナ州)|ハミルトン郡]]に位置している都市である。[[2000年]]現在の国勢調査で、この都市は総人口37,733人であるが、その後急速に人口が増えている。[[2007年]]の特別国勢調査では68,667人の人口が記録されている。


アメリカ合衆国における大都市郊外の裕福な[[ベッドタウン|住宅都市]]の例に漏れず、カーメルの[[治安]]は極めて良好である。[[モーガン・クイットノー]]の「全米の安全な都市」ランキングでは、[[2015年]]版で東隣の[[フィッシャーズ (インディアナ州)|フィッシャーズ]]に次ぐベスト2位、[[2016年]]版では「全米一安全な都市」とされている<ref>[http://data.sagepub.com/sagestats/document.php?id=6373 Crime Rate Rankings (City)]. CQ Press, SAGE Publications. 2021年. 2021年8月6日閲覧.</ref>。
ここは[[インディアナポリス]]の郊外と見なされている。

== 歴史 ==
[[1816年]]にインディアナが[[インディアナ州の歴史#州昇格|州に昇格]]し、その翌々年、[[1818年]]にセントメアリーズ条約によって[[レナペ]]族がオハイオ・インディアナ両州を追われた後、[[1823年]]にインディアナ州議会はハミルトン郡を創設し、また郡南部を占めていたデラウェア郡区を、その西側からクレイ郡区、また東側からフォールクリーク郡区を分割する形で3分割した<ref>[https://www.fishers.in.us/424/History History]. City of Fishers. 2021年8月6日閲覧.</ref>。このクレイ郡区に[[1837年]]、ジョン・フェルプス、アレクサンダー・ミルズ、セス・グリーン、ダニエル・ウォーレンの4名の入植者が、後にカーメルとなるベスレヘムの町を創設した<ref name="CityHistory" /><ref>Haines, p.241.</ref>。初期の入植者の多くは[[クエーカー|友会徒]]であった<ref name="CityHistory" /><ref name="CarmelClayHistory">Heighway, David. [http://www.carmelclayhistory.org/local-history/hamilton-county-history-timeline Hamilton County History Timeline]. Carmel Clay Historical Society. 2021年8月13日閲覧.</ref>。[[1846年]]に郵便局が設置された際、インディアナ州内の他の場所に「ベスレヘム」という名の町が既にあったため、この地の郵便局は「カーメル」という名で設けられた<ref name="CityHistory" /><ref>[https://www.postalhistory.com/postoffices.asp?task=display&state=IN&county=Clark Indiana: Clark County], [https://www.postalhistory.com/postoffices.asp?task=display&state=IN&county=Hamilton Indiana: Hamilton County]. ''Jim Forte Postal History''. 2021年8月13日閲覧.</ref>。その後[[1874年]]に町として法人化された際、町名は「ベスレヘム」から「カーメル」に改められた<ref name="CityHistory" /><ref>Haines, p.247.</ref>。

[[File:Carmel Monon Depot.jpg|left|thumb|250px|1883年に設置されたモノン鉄道の駅。[[2013年]]に[[アメリカ合衆国国家歴史登録財|国家歴史登録財]]に指定された<ref>[https://www.nps.gov/nr/feature/places/13000420.htm Carmel Monon Depot]. ''National Register of Historic Places Program''. National Park Service. 2021年8月13日閲覧.</ref>。]]

[[1882年]]にはモノン鉄道が敷かれ、翌[[1883年]]にはカーメルにその駅が設置された。[[1904年]]にはカーメルに初めて電力網が設けられた<ref name="CityHistory" />。[[1924年]]、地元カーメル出身の発明家レスリー・ヘインズはこの電力を利用した電気式自動[[交通信号機|信号機]]を発明し、カーメルのメイン・ストリートとレンジライン・ロードの角に、州内でも初となるこの信号機を設置した<ref name="CityHistory" /><ref>Hazen, Will. [https://www.hoosiertrolley.org/live-wire-blog-1/sparking-innovation-electifying-first-traffic-light-interurban Sparking Innovation – Electrifying Indiana's First Traffic Light]. Hoosier Heartland Trolley Company. 2018年12月2日. 2021年8月13日閲覧.</ref>。[[1930年]]には水道網が、[[1933年]]にはガス網がそれぞれ設けられた<ref name="CityHistory" />。

[[1970年]]の国勢調査で人口6,691人を数えた後、[[1974年]]11月、「第4級都市」<ref name="SBOA_Cities">[https://www.in.gov/sboa/political-subdivisions/cities/ Cities]. Board of Accounts, State of Indiana. 2021年8月8日閲覧.<br />インディアナ州では州法にの定めにより、10年ごとの国勢調査時点での人口規模に基づいて「第1級都市」(人口600,000人以上)、「第2級都市」(人口35,000-599,999人)、「第3級都市」(人口34,999人以下)の3つに分類する。「第4級都市」は[[2021年]]現在では分類自体が存在しない。</ref>としての市制施行をめぐる住民投票が行われ、その結果可決された。翌[[1975年]]1月1日には市制が施行され、市長、市書記官・出納役、7人の議員からなる市議会、および市判事から成る市政府が発足した。[[1990年]]には新しい市庁舎が開庁した<ref name="CityHistory" />。[[2010年]]の国勢調査では人口79,191人<ref name="FactFinder" />を数え、[[2016年]]には、この数値に基づいて「第2級都市」<ref name="SBOA_Cities" />に移行する条例が可決され、これに伴って市議会の定数が9人となり、2人分の[[補欠選挙]]が行われた。また、この移行に伴い、[[2019年]]の市選挙では、[[小選挙区制|小選挙区]]1つが増設され、また全市区の選出枠が1人増員された<ref>Erdody, Lindsey. [https://www.ibj.com/articles/56496-carmel-city-council-votes-to-change-city-to-second-class-status Carmel City Council votes to change city to second-class status]. ''Indianapolis Business Journal''. 2016年1月5日. 2021年8月13日閲覧.</ref>。[[2015年]]には、カーメル商業局とフィッシャーズ商業局が統合され、ワンゾーン商業局(One Zone Chamber of Commerce)となった<ref>Richardson, Leisa. [https://www.indystar.com/story/money/2015/02/10/carmel-fishers-chambers-merge/23167521/ Carmel, Fishers chambers merge]. ''The Indianapolis Star''. 2015年2月10日. 2021年8月19日閲覧.</ref><ref>[https://www.onezonechamber.com/our-team/ Our Team]. One Zone Chamber of Commerce. 2021年8月19日閲覧.</ref>。


== 地理 ==
== 地理 ==
カーメルは{{ウィキ座標度分秒|39|58|23|N|86|6|28|W|}}に位置している。市は[[インディアナ州]]中央部、[[ハミルトン郡 (インディアナ州)|ハミルトン郡]]南西部にあり、州都[[インディアナポリス]]と統合[[市郡]]を成す[[マリオン郡 (インディアナ州)|マリオン郡]]の市郡域に隣接している。インディアナポリスのダウンタウンからは北へ約25kmである。東にはホワイト川を市境として、カーメルと同じくインディアナポリスの大型衛星都市である[[フィッシャーズ (インディアナ州)|フィッシャーズ]]が、北には[[ウェストフィールド (インディアナ州)|ウェストフィールド]]が、北東にはハミルトン郡の[[郡庁所在地|郡庁が置かれている]][[ノーブルズビル (インディアナ州)|ノーブルズビル]]が、また西には[[ブーン郡 (インディアナ州)|ブーン郡]]の[[ザイオンズビル (インディアナ州)|ザイオンズビル]]が、それぞれ隣接している。
カーメルは北緯39度58分23秒、西経86度6分28秒 (39.972917, -86.107877){{GR|1}}に位置している。


[[アメリカ合衆国統計局]]によると、この都市は総面積46.4 [[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]] (17.9 [[平方マイル|mi<sup>2</sup>]]) である。のうち46.1 km<sup>2</sup> (17.8 mi<sup>2</sup>) が陸地で0.3 km<sup>2</sup> (0.1 mi<sup>2</sup>) が水域である。総面積の0.61%が水域となっている。
[[アメリカ合衆国国勢調査局]]によると、カーメル市は総面積129.94km<sup>2</sup>(50.17mi<sup>2</sup>である。のうち127.13km<sup>2</sup>(49.09mi<sup>2</sup>が陸地で2.80km<sup>2</sup>(1.08mi<sup>2</sup>が水域である。総面積の2.20%が水域となっている。市の標高は260mである。


カーメルを含むインディアナポリス都市圏の気候は、[[ケッペンの気候区分]]では計算上は[[温暖湿潤気候]] (Cfa) となるものの、[[アメリカ合衆国中西部|中西部]]に広く分布する[[亜寒帯湿潤気候|冷帯湿潤気候]] (Dfa) に近く、蒸し暑い夏とやや寒さの厳しい冬に特徴付けられる[[内陸性気候|内陸型]]である。''気候についての詳細は、[[インディアナポリス#気候]]も参照のこと。''
[[image:Carmel-indiana-downtown.jpg|thumb|200px|right|ダウンタウン カーメル]]


== 人口動勢 ==
=== 都市概観 ===
[[File:CarmelIN CityCenterDr.jpg|left|thumb|250px|シティ・センター・ドライブ]]


カーメルは郊外の住宅地ということもあって、その街路は数本の大きな道路を除いて入り組んでいる。市内を東西に通る大きな通りには、インディアナポリスとの市境を通る96thストリートから、ウェストフィールドとの市境を通る146thストリートまで、マリオン郡(インディアナポリス)から通しの、北に行くほど大きくなる番号がついており、かつ、その番号の末尾が6であるものが多い。例外的なものとしては、市中央部やや北寄りを通る131stストリート/メイン・ストリート、市中央部を東西(部分的に北東-南西)に通るシティ・センター・ドライブ(レンジライン・ロード以東では126thストリート)、同じく市中央部を東西(部分的に南道-北西)に通るカーメル・ドライブが挙げられる。
[[2000年]]現在の[[国勢調査]]{{GR|2}}で、この都市は人口37,733人、13,597世帯、及び10,564家族が暮らしている。[[人口密度]]は818.0/km<sup>2</sup> (2,118.4/mi<sup>2</sup>) である。305.8/km<sup>2</sup> (792.0/mi<sup>2</sup>) の平均的な密度に14,107軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は[[白人]]92.63%、アフリカン・アメリカン1.47%、先住民0.14%、アジア4.38%、太平洋諸島系0.05%、その他の人種0.46%、及び混血0.89%である。ここの人口の1.72%はヒスパニックまたはラテン系である。


一方、南北を通る通りの多くには数字はついていない。南北に通る大きな通りとしては、西から順にミシガン・ロード(国道421号線)、シェルボーン・ロード、タウン・ロード、ディッチ・ロード、スプリング・ミル・ロード、イリノイ・ストリート、メリディアン・ストリート(国道31号線、高速道路規格)、ペンシルベニア・ストリート、カレッジ・アベニュー、オーク・リッジ・ロード、ギルフォード・ロード、レンジライン・ロード、キーストーン・パークウェイ(州道431号線、高速道路規格)、キャリー・ロード、グレイ・ロード、ヘーゼル・デル・パークウェイ、およびリバー・ロード(その名が示す通りホワイト河畔を通る)が挙げられる。これらの通りには、インディアナポリスの同名の通りが北上してカーメル市域に入っても同じ名前をつけられている、というものが多い。
この都市内の住民は30.2%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が4.8%、25歳以上44歳以下が29.9%、45歳以上64歳以下が25.3%、及び65歳以上が9.7%にわたっている。中央値年齢は37歳である。女性100人ごとに対して男性は94.4人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は90.6人である。


[[File:Monon Greenway in downtown Carmel.jpg|right|thumb|250px|カーメル市内を通るモノン・トレイル]]
この都市内の世帯ごとの平均的な収入は81,583米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は94,210米ドルである。男性は70,618米ドルに対して女性は38,917米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入 ([[w:per capita income|per capita income]]) は38,906米ドルである。人口の2.5%及び家族の1.6% は[[貧困線]]以下である。全人口のうち18歳未満の2.5%及び65歳以上の2.2%は貧困線以下の生活を送っている。


南北に通る通りの中でも、ギルフォード・ロードとレンジライン・ロードの間を通るモノン・トレイル(「モノン緑道」とも呼ばれている)は特異な存在である。モノン・トレイルは、かつてモノン鉄道が敷かれていた軌道の跡地を舗装し、道路に転用したもので、インディアナポリスのダウンタウンに近い10thストリートから北上し、ハミルトン郡に入ってカーメル・ウェストフィールド両市を通り、郡北西部の小さな町シェリダンの236thストリートへと至る、全長27.1[[マイル]](43.6km)の歩行者・自転車専用道路である<ref>[https://www.traillink.com/trail/monon-trail/ Monon Trail]. ''TrailLink''. Rails-to-Trails Conservancy. 2021年8月15日閲覧.</ref>。[[2013年]]にカーメル市議会が満場一致で可決した条例により、カーメル市内のモノン・トレイルを通る自転車に対しては、96thストリートと111thストリートの間、および136thストリートと146thストリートの間では20[[マイル毎時|mph]](32km/h)、111thストリートと136thストリートの間では15mph(24km/h)の速度制限が設定されており、違反者にはその回数に応じた罰金も科される<ref>McFeely, Dan. [https://www.indystar.com/story/news/2013/11/04/carmel-approves-speed-limits-on-monon-for-bicyclists-rules-for-dog-walkers/3434423/ Carmel approves speed limits on Monon for bicyclists, rules for dog walkers]. ''The Indianapolis Star''. 2013年11月4日. 2021年8月15日閲覧.</ref>。
== 観光地 ==
*カーメルのダウンタウン。粘土で出来た焼き人形がダウンタウンの雰囲気にぴったり。


[[File:Carmel-indiana-art-and-design-district.jpg|left|thumb|250px|カーメル芸術・デザイン地区の門と街並み]]
*monon center というジムからアウトドアプールまである、市民のためのセンター。
:夏季は流れるプールに何種類ものスライダーだったりいろいろあるアウトドアプール利用可能($6~$12)


上記の命名規則とは例外的に、市中央部やや北東寄りに広がるカーメル芸術・デザイン地区付近では、東西に通る通りの中心をメイン・ストリート、南北に通る通りの中心をレンジライン・ロードとし、東西に通る通りを「ストリート」、南北に通る通りを「アベニュー」とし、これらの通りから離れるほど大きくなる番号をつけた、全米の他都市で多く見られるような命名をされた通りが数本通っている。これらの通りには数字のほか、「1stストリートNE(北東)」や「3rdアベニューSW(南西)」のように、メイン・ストリートとレンジライン・ロードとの交差点からの位置関係が、その末尾に付けられている。このため、マリオン郡からの通しの番号である「126thストリート」の1本北に、この命名規則でつけられた「6thストリートSE」が通っているという、一見変則的なことになっているところもあるが、両者の番号が離れているので被ることは無い上、後者は基準となっている交差点との位置関係「SE」が末尾についていることによって判別が可能である。
*カーメルの警察庁にある日本庭園。アメリカでは珍しい光景で、日本人もたまに癒しのためにここへ来る。

カーメルは州内でも初めての電気式自動信号機が発明され、設置された地であるが、[[1990年代]]後半以降、賛否両論はあるものの、大きな通りの交差点は信号機を必要としない[[ラウンドアバウト]]への置き換えが進められている<ref name="CityRoundabout">[https://www.carmel.in.gov/department-services/engineering/roundabouts Roundabouts]. City of Carmel. 2021年8月15日閲覧.</ref><ref name="RoundaboutIndex">[https://nomorecorners.wordpress.com/carmel-in-usa/ Roundabout Index: Carmel, IN]. All About Roundabouts Society. 2021年3月22日. 2021年8月15日閲覧.</ref><ref>Sims, Chris. ''Carmel's latest reason to celebrate: Roundabout No. 110''. ''The Indianapolis Star''. 2017年9月14日.</ref><ref>Contreras, Natalia. ''Carmel loves roundabouts: Here's why''. ''The Indianapolis Star''. 2019年1月1日.</ref><ref>Tuohy, John. ''Carmel roundabouts increased crashes at many major intersections''. ''The Indianapolis Star''. 2019年12月1日.</ref>。[[2021年]]現在、カーメル市内のラウンドアバウトの数は130ヶ所を超えており<ref name="CityRoundabout" /><ref name="RoundaboutIndex" />、「アメリカ合衆国のラウンドアバウトの都」の異名を取っている<ref>[http://buildabetterburb.org/fun-facts-carmels-roundabouts/ A dozen fun facts about the 'roundabout capital']. ''Build a Better Burb''. Congress for the New Urbanism. Qtd from ''[https://www.indystar.com/story/news/local/hamilton-county/2016/11/17/carmels-opens-100th-roundabout/93966544/ The Indianapolis Star]'', 2016年11月17日. 2021年8月15日閲覧.</ref>。

カーメルは郊外都市であるため、高層建築物が建ち並ぶ明確なダウンタウンは有していない。しかし、南にカーメル・ドライブ、北にメイン・ストリート、東にレンジライン・ロード、西に3rdアベニューSWに囲まれた細長い地区には、市庁舎をはじめとする市政府の庁舎や商業施設が建ち並び、「副都心」的な[[中心業務地区|業務・商業地区]]ができている。また、その西側、メリディアン・ストリートを中心とした、「メリディアン・ストリート回廊」(Meridian Street Corridor)と呼ばれる地区は、カーメル市内で最も、そしてインディアナポリス都市圏全体でもインディアナポリスのダウンタウンに次いで、[[オフィス]]が多く集中している地区である<ref>[https://www.carmel.in.gov/Home/ShowDocument?id=4059 US31/Meridian Street Overlay District Visual Guide]. p.2. City of Carmel. 2021年8月15日閲覧.</ref>。メリディアン・ストリート回廊においては、その景観が保たれるよう、建物の建材や形状、[[ファサード]]を設けること、最低の高さなど、要件が厳格に定められている<ref>US31/Meridian Street Overlay District Visual Guide, pp.3-5.</ref>。

== 政治 ==
[[File:Climate Impacts in the Midwest Becoming More Resilient (cropped).jpg|right|thumb|192px|ジェームズ・ブレイナード]]

カーメルは[[市長制]]を採っている。市長は市の行政機関の長であり、市政府の日常業務全般に責任を負う。市長は選挙によって全市から選出され、その任期は4年である<ref name="CityGov">[https://www.carmel.in.gov/our-government Carmel, Indiana City Government Structure]. City of Carmel. 2021年8月13日閲覧.</ref>。多選には特に制限は無く、[[2021年]]時点での現職であるジェームズ・ブレイナード([[共和党 (アメリカ)|共和党]])は、[[1996年]]に初当選し、直近では[[2019年]]に7選を果たしている<ref>Contreras, Natalia E. [https://www.indystar.com/story/news/politics/elections/2019/05/07/carmel-mayor-election-jim-brainard-and-fred-glynn-differ-over-public-spending/1119778001/ Mayor Jim Brainard wins GOP primary in closest race in decades]. ''The Indianapolis Star''. 2019年5月7日. 2021年8月13日閲覧.</ref>。

市の司法機関である市裁判所の長は市判事である。市裁判所が扱う事件は交通違反、条例違反、および軽犯罪に限定されている。市判事は選挙によって全市から選出され、その任期は4年である<ref name="CityGov" />。

市の立法機関である市議会は、「第2級都市」に移行した[[2016年]]以降、9人の議員から成っている。移行後初めての市選挙が行われた2019年以降、9人の市議員のうち6人は市を6つに分けた小選挙区から1人ずつ選出され、残り3人が全市から選出される。市議員の任期は4年である<ref name="CityGov" />。

上記の市長、市判事、市議員に加え、市書記官も選挙で選出され、4年の任期を務める<ref name="CityGov" />。市書記官は市議会と市裁判所の書記官を兼ねており、市議会においては議事録の作成および保管に、また市裁判所においては事件記録の作成および保管に責任を負う<ref>[https://www.carmel.in.gov/our-government/clerk-treasurer Clerk of the City]. City of Carmel. 2021年8月13日閲覧.</ref>。

== 経済 ==
メリディアン・ストリート回廊は前述の通り、カーメル市域内で最も[[オフィス]]の集積度が高い地区であり、大小40社以上が本社、もしくは地域重要拠点を置いている。そのうち主なものとしては、世界的な[[鍵]]製造・販売のアレジオンの南北アメリカ本社<ref>[https://www.allegion.com/corp/en/header/locations.html Allegion Locations]. Allegion. 2021年8月29日閲覧.</ref>、CNOファイナンシャルグループ<ref>[https://www.reuters.com/companies/CNO CNO Financial Group (CNO)]. Reuters. 2021年8月29日閲覧.</ref>、[[アメリカ合衆国中西部]]および[[カナダ]]の[[マニトバ州]]における[[送電事業者]]ミッドコンチネント独立システムオペレータ(MISO)<ref>[https://www.misoenergy.org/about/contact-us/locations/ Locations]. Midcontinent Independent System Operator. 2021年8月29日閲覧.</ref>、および、住宅[[リフォーム]]・建設用品大手マスコ社傘下で、[[浴室]]や[[台所]]の[[蛇口]]を製造・販売するデルタ・フォーセット<ref>[https://www.deltafaucet.com/service-parts/contact-us Contact Us]. Delta Faucet. 2021年8月29日閲覧.<br />公式には住所の市が「インディアナポリス」になっているが、その「イースト111thストリート55番地」に該当する場所は、.実際にはカーメル市域内である。</ref>が挙げられる。

== 医療 ==
[[File:CarmelIN, IUHealthNorthHospital.jpg|right|thumb|400px|インディアナ大学ヘルス北部病院]]

メリディアン・ストリート回廊内、116thストリートの北、イリノイ・ストリートとメリディアン・ストリートの間にはインディアナ大学ヘルス北部病院が立地している。同院はその名が示す通り[[インディアナ大学]]医学部附属の病院で、[[2005年]]に開院以来、カーメル市のみならず、ハミルトン郡全体に地域密着型の医療を提供してきた<ref name="NorthHospital">[https://iuhealth.org/find-locations/iu-health-north-hospital Find Locations: IU Health North Jospital]. Indiana University Health. 2021年8月29日閲覧.</ref>。[[2020年]]には、同院本館の南隣に、インディアナ大学ヘルス・ジョー・アンド・シェリー・シュワルツがんセンターが開院した<ref name="NorthHospital" /><ref>[https://iuhealth.org/find-locations/iu-health-schwarz-cancer-center-11645-n-meridian-st Find Locations: IU Health Joe & Shelly Schwarz Cancer Center]. Indiana University Health. 2021年8月29日閲覧.</ref>。また、同院内には、インディアナポリスのダウンタウンにあり、インディアナ大学ヘルス・アカデミック・ヘルス・センターを構成する病院の1つである、ライリー小児病院の「出張所」も設置されており、カーメルにいながらにして、ライリー小児病院の本院と同等の小児医療が受けられる体制が整えられている<ref name="NorthHospital" /><ref>[https://www.rileychildrens.org/contact-and-locations/riley-hospital-for-children-at-iu-health-north Contact and Locations: Riley Hospital for Children at IU Health North Hospital]. Riley Children's Health, Indiana University Health. 2021年8月29日閲覧.</ref>。同院は[[USニューズ&ワールド・レポート]]では、心不全、整形外科(臀部・膝)、肺炎の各分野で高評価を得ている<ref>[https://health.usnews.com/best-hospitals/area/in/iu-health-north-hospital-6420059 Indiana University Health North Hospital]. ''U.S. News & World Report''. 2021年. 2021年8月29日閲覧.</ref>。

== 交通 ==
カーメルを含むインディアナポリス都市圏の玄関口となる商業空港は、インディアナポリスのダウンタウンの南西約14km<ref>[https://www.gcr1.com/5010ReportRouter/default.aspx?airportID=IND Indianapolis Int'l]. ''Airport Master Record''. Federal Aviation Administration. 2021年7月15日. 2021年8月7日閲覧.</ref>、カーメルからは南西に約30km離れた[[インディアナポリス国際空港]]([[IATA空港コード|IATA]]: '''IND''')である。同空港には主要航空会社が各社[[ハブ空港]]からの便を就航させている。カーメル・フィッシャーズ市境から東へ約2.5kmに立地するインディアナポリス・メトロポリタン空港(IATA: 無し、[[FAA空港コード|FAA LIP]]: '''UMP''')<ref>[https://www.gcr1.com/5010ReportRouter/default.aspx?airportID=UMP Indianapolis Metro]. ''Airport Master Record''. Federal Aviation Administration. 2021年7月15日. 2021年8月7日閲覧.</ref>、および[[ウェストフィールド (インディアナ州)|ウェストフィールド]]の西、[[ザイオンズビル (インディアナ州)|ザイオンズビル]]の北、カーメルからは北西約15kmに立地するインディアナポリス・エグゼグティブ空港(IATA: 無し、FAA LIP: '''TYQ''')<ref>[https://www.gcr1.com/5010ReportRouter/default.aspx?airportID=TYQ Indianapolis Exec]. ''Airport Master Record''. Federal Aviation Administration. 2021年7月15日. 2021年8月12日閲覧.</ref>はいずれも、[[ゼネラル・アビエーション]]と呼ばれる、自家用機やチャーター機などの発着が主となる、規模の小さい空港である。

[[File:Indianapolis.svg|left|thumb|250px|インディアナポリス(マリオン郡)の州間高速道路・国道・州道網。カーメルはこの地図の範囲よりも上、国道31号線上にある。]]

[[州間高速道路]]は、[[州間高速道路65号線|I-65]]の支線で、インディアナポリスの[[放射線・環状線|環状道路]]になっているI-465が市南部をわずかに通っているほかはカーメルの市域内を通っていないが、[[国道31号線 (アメリカ合衆国)|国道31号線]]が高速道路規格となっており、インディアナポリスから北へカーメルや、そのさらに北のウェストフィールドへと通ずる、[[放射線・環状線|放射線]]としての役割を成している。I-465は国道31号線の高速道路区間の起点/終点となっているほか、I-65本線や[[州間高速道路69号線|I-69]]、[[州間高速道路70号線|I-70]]、[[州間高速道路74号線|I-74]]にもつながっている。I-65は[[シカゴ]]方面(北行)や[[ルイビル (ケンタッキー州)|ルイビル]]方面(南行)へ、I-69は[[フォートウェイン]]や[[ミシガン州]]の州都[[ランシング (ミシガン州)|ランシング]]を経由して[[カナダ]]との[[カナダ=アメリカ合衆国国境|国境]]の[[ポートヒューロン (ミシガン州)|ポートヒューロン]]へ、I-70は[[コロンバス (オハイオ州)|オハイオ州コロンバス]]方面(東行)や[[セントルイス]]方面(西行)へ、I-74は[[シンシナティ]](東行)や[[ダベンポート (アイオワ州)|ダベンポート]](西行)へとそれぞれ通じている。

カーメル市内には[[路線バス]]等の公共交通機関は[[2021年]]現在通っていないが、[[2016年]]に策定された中央インディアナ交通整備計画(Central Indiana Transit Plan)では、同年に既にインディアナポリスで運行を開始し、同市北部のブロード・リップルと、南部のインディアナポリス大学とを、ダウンタウンを経由して結んでいるレッド・ラインという[[バス・ラピッド・トランジット|BRT]]を、「第2期」として北へ、カーメルを通ってウェストフィールドまで延伸することが盛り込まれている<ref>[https://d16db69sqbolil.cloudfront.net/mpo-website/downloads/Regional/Regional-Transit/Central-Indiana-Transit-Plan_2016-06-16.pdf The Central Indiana Transit Plan]. p.38. Indianapolis Metropolitan Planning Organization. 2016年6月16日. 2021年8月12日閲覧.</ref><ref>[https://www.indygo.net/red-line-detailed-information/ Red Line]. Indianapolis Public Transportation Corporation. 2021年8月12日閲覧.</ref>。

== 教育 ==
{{Double image stack|right|Carmel HS Marching Greyhounds, Indiana (12386545153).jpg|Acclaimed Carmel HS Marching Greyhounds, Indiana.jpg|250|[[ローズ・パレード]]で演奏するカーメル高校の[[マーチングバンド]]([[2014年]])}}

カーメルにおける[[K-12]]課程はカーメル・クレイ学区の管轄下にある公立学校によって支えられている。同学区は小学校(就学前教育・幼稚園・1-5年生)11校、中学校(6-8年生)3校、高校(9-12年生)1校を有し、約16,000人の児童・生徒を抱えている<ref>[https://www.ccs.k12.in.us/schools Schools]. Carmel Clay Schools. 2021年8月14日閲覧.</ref><ref>[https://www.usnews.com/education/k12/indiana/districts/carmel-clay-schools-104169 Carmel Clay Schools]. ''U.S. News & World Report''. 2021年8月14日閲覧.</ref>。学区唯一の高校であるカーメル高校は、全米24,000校の公立高校の中で400位以内、インディアナ州内では五指に入る評価を[[USニューズ&ワールド・レポート]]誌によって受けている<ref>[https://www.usnews.com/education/best-high-schools/indiana/districts/carmel-clay-schools/carmel-high-school-7151 Carmel High School]. ''U.S. News & World Report''. 2021年8月14日閲覧.</ref>。また、同校は[[1988年]]より、後に姉妹都市となる[[河内長野市]]にある[[キリスト教]]主義[[私立学校|私立]][[日本の中高一貫校|中高一貫校]]、[[清教学園中学校・高等学校]]と[[姉妹校]]提携を結んでいる<ref name="City_Kawachinagano">[https://www.carmel.in.gov/about-the-city/sister-city/kawachinagano-osaka-japan Kawachinagano, Osaka, Japan]. City of Carmel. 2021年8月14日閲覧.</ref><ref>[https://www.seikyo.ed.jp/feature/global-study/ グローバル教育]. 清教学園中・高等学校. 2021年8月14日閲覧.</ref>。

これら公立学校に加えて、カーメルには[[ルーテル教会]]や[[カトリック教会]]などの小中一貫校や、その名が示す通り大学進学準備を主とするユニバーシティ高校とった私立高校もある。

== 文化 ==
=== 文化施設と名所 ===
[[File:The Palladium.jpg|left|thumb|250px|舞台芸術センターの「パラディウム」]]

舞台芸術センターはシティ・センター・ドライブと3rdアベニューSWの南西角に立地している。同センターは[[2011年]]に開館した、1,600席のコンサートホールを有する「[[パラディウム]]」(Palladium)、[[プロセニアム・アーチ]]を有する500席の「ターキントン」(Tarkington)、および200席のスタジオ・シアターという3つの劇場を有し、アクターズ・シアター・オブ・インディアナ、カーメル交響楽団、中部インディアナ・ダンス・アンサンブル、シビック・シアター、グレゴリー・ハンコック・ダンス・シアター、およびインディアナ・ウィンド・シンフォニーの6つの舞台芸術団体が本拠にしている<ref>[https://thecenterpresents.org/about/the-center-for-the-performing-arts/ About The Center for the Performing Arts]. The Center for the Performing Arts. 2021年8月27日閲覧.</ref>。「パラディウム」は同センターの中核となる施設で、コンサートホールのほか、3室の貸集会場、および歌集展示ギャラリーも有している<ref name="Palladium">[https://thecenterpresents.org/about/venues/the-palladium/ The Palladium]. The Center for the Performing Arts. 2021年8月27日閲覧.</ref>。「ターキントン」は主として演劇、ミュージカル、ダンスの公演や、講演会等に用いられる<ref name="Tarkington">[https://thecenterpresents.org/about/venues/the-tarkington/ The Tarkington]. The Center for the Performing Arts. 2021年8月27日閲覧.</ref>。スタジオ・シアターは、小規模ではあるものの柔軟な構成が可能であり、様々な音楽・演劇の公演に使われる<ref name="StudioTheater">[https://thecenterpresents.org/about/venues/the-studio-theater/ The Studio Theater]. The Center for the Performing Arts. 2021年8月27日閲覧.</ref>。「ターキントン」およびスタジオ・シアターは、「パラディウム」から中央広場を挟んで反対側に建っている建物の中に入っている<ref name="Tarkington" /><ref name="StudioTheater" />。加えて、同センターは芸術教室・キャンプ・クラブの開講・実施<ref>[https://thecenterpresents.org/learn/classes-camps-clubs/ Classes, Camps & Clubs]. The Center for the Performing Arts. 2021年8月27日閲覧.</ref>や、センター内外での児童・生徒・学生を対象とした芸術教育<ref>[https://thecenterpresents.org/learn/student-opportunities/ Student Opportunities]. The Center for the Performing Arts. 2021年8月27日閲覧.</ref>も行っている。

「パラディウム」内にはグレート・アメリカン歌集財団の本部も置かれている。同財団は[[2007年]]に、5度の[[グラミー賞]]ノミネートを誇る[[マイケル・ファインスタイン]]が設立したもので、作詞・作曲家、歌手・演奏家、および出版社の物理的な成果物たる歌集の収集・保存・展示を通じて、音楽とその歴史を永続化することを目的としている<ref>[https://thesongbook.org/about/ About]. Great American Songbook Foundation. 2021年8月28日閲覧.</ref>。同財団は「パラディウム」内に前述の歌集展示ギャラリーを有するほか、全米で唯一の、歌集の収蔵に特化した図書館<ref>[https://thesongbook.org/archives-library/ Archives & Library]. Great American Songbook Foundation. 2021年8月28日閲覧.</ref>、および歌集殿堂を有している<ref>[https://thesongbook.org/hall-of-fame/ Hall of Fame]. Great American Songbook Foundation. 2021年8月28日閲覧.</ref>。加えて、同財団は毎年夏の高校生向け「歌集アカデミー」をはじめとした音楽教育も行っている<ref>[https://thesongbook.org/education/ Education], [https://thesongbook.org/education/the-songbook-academy/ Songbook Academy]. Great American Songbook Foundation. 2021年8月28日閲覧.</ref>。同財団は、[[ロサンゼルス]]のグラミー博物館の提携文化施設ともなっている<ref>[https://thesongbook.org/about/affiliations/ Affiliations]. Great American Songbook Foundation. 2021年8月28日閲覧.</ref><ref>[https://grammymuseum.org/national-reach/affiliates/cultural-affiliates/ Cultural Affiliates]. Grammy Museum. 2021年8月28日閲覧.</ref>。

カーメル芸術・デザイン地区内、メイン・ストリートと1stアベニューSEの南東角にはミニチュアハウス博物館が立地する。[[1993年]]に開館した同館は、全米でも数少ない、ミニチュアハウスに特化した博物館である。ミニチュアハウスは[[ドールハウス]]とは異なり、時代ごとの建築様式を反映し、家具等に至るまで、玩具としてではなく、あくまで[[レプリカ]]としての精巧さに力点を置いている。同館で展示されているミニチュアハウスには、1:12スケールのものが多い<ref>[https://museumofminiatures.org/about/ About]. Museum of Miniature Houses. 2021年8月28日閲覧.</ref>。

市庁舎のすぐ南には[[回遊式庭園|池泉回遊式]]の河内長野日本庭園が立地している。同園はカーメルと[[河内長野市]]との姉妹都市提携15周年を記念して、[[2009年]]に開園したものである。開園記念式典においては、「河内長野の日」と題して、[[書道]]、[[琴]]の演奏、[[茶道]]、および[[華道]]が披露された。その翌々年、[[2011年]]には、カーメル・河内長野両市のロータリークラブが協働で、園内に[[四阿]]式の[[茶室]]を建てた。完成記念式典では、この茶室で茶の湯が振る舞われた<ref name="City_Kawachinagano" />。カーメル市当局は[[2021年]]1月より、人口増に見合った水貯留の改善と美観の両方を目的として、[[2022年]]春の完成を目指して、南を通るカーメル・ドライブまでの同園の拡張工事を進めている。完成すると園の面積は3倍となり、拡張部分はカーメルのもう1つの姉妹都市である[[襄陽市]]にちなんだ[[中国庭園]]となる予定である<ref>Shambaugh, Ann Marie. [https://www.youarecurrent.com/2021/01/21/garden-behind-carmels-city-hall-to-expand-to-carmel-drive/ Garden behind Carmel's City Hall to expand to Carmel Drive]. Current Publishing. 2021年1月21日. 2021年8月28日閲覧.</ref>。

=== イベント ===
[[2014年|2014]]-[[2019年|19年]]、カーメルではロールファスト・グラン・フォンドという[[自転車]]のレースが行われていた<ref>[https://rollfast.us/rollfast-gran-fondo/ Rollfast Gran Fondo (Archive)]. Rollfast. 2021年8月28日閲覧.</ref>。このレースは距離でピッコロ(25マイル/40km)、メディオ(65マイル/105km)、グラン(100マイル/161km)の3部門に分かれ、いずれも12歳以上であれば誰でも参加できた<ref>Taylor, Beth. [https://carmelmonthlymagazine.com/rollfast-gran-fondo-bike-ride-tries-new-route/ Rollfast Gran Fondo Bike Ride Tries a New Route]. ''Carmel Monthly Magazine''. Collective Publishing. 2021年8月28日閲覧.</ref>。2017年には、グラン部門で3時間44分59分の世界記録を樹立し、それ故に「世界最速のフォンド」と呼ばれた。2019年には、このレースのグラン部門はグラン・フォンド・ワールド・ツアーを成すレースの1つとして行われた<ref>[https://ridewithgps.com/ambassadors/248-rollfast-gran-fondo Rollfast Gran Fondo]. ''Ride with GPS''. 2021年8月28日閲覧.</ref>。[[2021年]]には、このレースに代わって、バイク・カーメルが主催する、「ラウンドアバウト・ライド」という25マイルと50マイル(80km)のレースが始まった<ref>Tanner, Matt. [https://rollfast.us/roundabout-ride-announced/ Roundabout Ride Announced]. Rollfast. 2021年8月26日. 2021年8月28日閲覧.</ref>。バイク・カーメルはこのレースのほか、夏季の6-9月に、所要1-1.5時間程度のサイクリングイベントも主催している<ref>[https://carmel.in.gov/living/fun-things-to-do/bike-carmel/bike-carmel-events Bike Carmel Events]. City of Carmel. 2021年8月28日閲覧.</ref>。

「パラディウム」前の中央広場では、毎年夏季の5-9月、毎週土曜日に農産品市が開かれる。[[1998年]]に始まったこの農産品市では地元インディアナ州産の農産物が販売され、その他出店も出るほか、中央広場東側のカーメル・ロータリー野外劇場でのコンサートも行われる。農産品市には毎年、90,000人以上が訪れる<ref>[https://www.carmelfarmersmarket.com/sm-home Farmers Market]. ''Carmel Farmers Markets''. True Communications. 2021年8月29日閲覧.</ref>。なお、冬季の11-3月の毎週土曜日には、中央広場の約300m北、3rdアベニューSW沿いに建つ針金工場跡で、同様の内容の冬季農産品市が行われる<ref>[https://www.carmelfarmersmarket.com/wm-home Winter Market]. ''Carmel Farmers Markets''. True Communications. 2021年8月29日閲覧.</ref>。

カーメル芸術・デザイン地区でも様々なイベントが行われる。毎年8月最終週末には、アートモビリア(Artomobilia)という、[[旧車|クラシックカー]]やその他、珍しい車を「芸術作品」として見せる自動車ショーが行われる<ref>[https://www.artomobilia.org/artomobilia Artomobilia]. Artomobilia. 2021年8月29日閲覧.</ref><ref>[https://carmelmonthlymagazine.com/artomobilia-weekend-is-back-and-bigger-than-ever/ Artomobilia Weekend Is Back and Bigger Than Ever!] ''Carmel Monthly Magazine''. Collective Publishing. 2021年5月. 2021年8月29日閲覧.</ref><ref>Morwick, Rick. [https://www.youarecurrent.com/2021/08/19/carmel-gears-up-for-artomobilia-weekend/ Carmel gears up for Artomobilia Weekend]. Current Publishing. 2021年8月19日. 2021年8月29日閲覧.</ref>。また、毎年9月には、世界中の芸術家の作品が集まり、その審査も行われる展示会や、コンサートが行われ、飲食の出店も出る、カーメル国際芸術祭が開かれる<ref>[https://www.carmelartsfestival.org/about/ About]. Carmel International Arts Festival. 2021年8月29日閲覧</ref>。

== 人口推移 ==
{{Wikisource|インディアナ州カーメル市の人口統計データ}}

以下にカーメル市における[[1880年]]から[[2019年]]までの人口推移をグラフおよび表で示す<ref>Gibson, Campbell. [http://www.census.gov/population/www/documentation/twps0027.html Population of the 100 Largest Cities and Other Urban Places in the United States: 1790 to 1990]. US Census Bureau. 2005年.</ref>。なお、[[2019年]]の数値は、同年7月1日時点における推計である<ref name="PopEst_IN_2019" />。''インディアナポリス・カーメル・アンダーソン都市圏、およびインディアナポリス・カーメル・マンシー広域都市圏全体の人口については、[[インディアナポリス#都市圏]]を参照のこと。''
{{-}}
{| class="wikitable" style="float:right; margin-left:3px; text-size:80%; text-align:right"
! 統計年 !! 人口
|-
| [[1880年]] || 92人
|-
| [[1890年]] || 471人
|-
| [[1900年]] || 498人
|-
| [[1910年]] || 626人
|-
| [[1920年]] || 598人
|-
| [[1930年]] || 682人
|-
| [[1940年]] || 771人
|-
| [[1950年]] || 1,009人
|-
| [[1960年]] || 1,442人
|-
| [[1970年]] || 6,691人
|-
| [[1980年]] || 18,272人
|-
| [[1990年]] || 25,380人
|-
| [[2000年]] || 37,733人
|-
| [[2010年]] || 79,191人
|-
| [[2019年]] || 101,068人
|}

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== 姉妹都市 ==
== 姉妹都市 ==
カーメルは以下2都市と[[姉妹都市]]提携を結んでいる<ref>[https://www.carmel.in.gov/about-the-city/sister-city Sister City]. City of Carmel. 2021年8月12日閲覧.</ref>。
* {{flagicon|Japan}} [[河内長野市]]([[日本]]、[[大阪府]])- [[1994年]][[4月8日]]調印


*{{flagicon|JPN}} [[河内長野市]]([[日本]]・[[大阪府]]) - [[1994年]]4月8日締結<ref name="City_Kawachinagano" /><ref>[https://www.city.kawachinagano.lg.jp/soshiki/47/3752.html 交流の経過], [https://www.city.kawachinagano.lg.jp/soshiki/47/3753.html 河内長野市・カーメル市姉妹都市提携盟約書]. 河内長野市. 2021年8月12日閲覧.</ref>
== 脚注 ==
*{{flagicon|PRC}} [[襄陽市]]([[中華人民共和国]][[湖北省]]) - [[2012年]]6月29日締結<ref>[https://carmel.in.gov/about-the-city/sister-city/xiangyang-hubei-china/ Xiangyang, Hubei, China]. City of Carmel. 2021年8月12日閲覧.</ref>
<references />


== 関連項目 ==
== 参考文献 ==
* Haines, John F. ''History of Hamilton County, Indiana: Her People, Industries and Institutions''., Vol.1. B.F. Bowen & Co. 1915年.
* [[カーメル]]、[[カルメル]]

* [[w:Carmel High School (Carmel, Indiana)|Carmel High School]]
== 註 ==
{{Reflist}}


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Carmel, Indiana}}
* [http://ci.carmel.in.us/ City of Carmel(英語版)]
* [https://www.carmel.in.gov/ City of Carmel] - 市の公式サイト
* [http://www.indianatrails.org/Monon_Carmel.htm Monon Trail(英語版)]
* [http://www.carmelhighschool.net/ Carmel High School(英語版)]
* [https://www.onezonechamber.com/ One Zone Chamber of Commerce]
* [http://www.city-data.com/city/Carmel-Indiana.html Carmel, Indiana] - city-data.com
* [http://maps.google.com/maps?ll=39.972917,-86.107877&spn=0.11,0.18 Google マップ(日本語版)]

{{Coord|39.972917|-86.107877|display=title}}


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[[Category:インディアナ州の都市]]
[[Category:インディアナ州の都市]]

2021年8月29日 (日) 12:46時点における版

カーメル市
City of Carmel
カーメル市庁舎
カーメル市庁舎
位置
左: インディアナ州におけるハミルトン郡の位置 右: ハミルトン郡におけるカーメルの市域の位置図
左: インディアナ州におけるハミルトン郡の位置
右: ハミルトン郡におけるカーメルの市域
座標 : 北緯39度58分23秒 西経86度6分28秒 / 北緯39.97306度 西経86.10778度 / 39.97306; -86.10778
歴史
創設 1837年[1]
行政
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
 州 インディアナ州
 郡 ハミルトン郡
 市 カーメル市
地理
面積  
  市域 129.94 km2 (50.17 mi2)
    陸上   127.13 km2 (49.09 mi2)
    水面   2.80 km2 (1.08 mi2)
標高 260 m (853 ft)
人口
人口 2019年7月1日現在)
  市域 101,068人
    人口密度   795.0人/km2(2,058.8人/mi2
その他
等時帯 東部標準時 (UTC-5)
夏時間 東部夏時間 (UTC-4)
公式ウェブサイト : https://www.carmel.in.gov/

カーメルCarmel)は、アメリカ合衆国インディアナ州中央部に位置する都市。州都インディアナポリス市域の北に隣接、同市ダウンタウンから北約25kmに位置し、同市の郊外都市となっている。人口は79,191人(2010年国勢調査[2]2019年7月1日時点の推計では101,068人と大幅に増加し、市史上初めて10万人を突破、インディアナポリス都市圏の郊外都市としては最大、インディアナ州全体でも第5位となっている[3]

アメリカ合衆国における大都市郊外の裕福な住宅都市の例に漏れず、カーメルの治安は極めて良好である。モーガン・クイットノーの「全米の安全な都市」ランキングでは、2015年版で東隣のフィッシャーズに次ぐベスト2位、2016年版では「全米一安全な都市」とされている[4]

歴史

1816年にインディアナが州に昇格し、その翌々年、1818年にセントメアリーズ条約によってレナペ族がオハイオ・インディアナ両州を追われた後、1823年にインディアナ州議会はハミルトン郡を創設し、また郡南部を占めていたデラウェア郡区を、その西側からクレイ郡区、また東側からフォールクリーク郡区を分割する形で3分割した[5]。このクレイ郡区に1837年、ジョン・フェルプス、アレクサンダー・ミルズ、セス・グリーン、ダニエル・ウォーレンの4名の入植者が、後にカーメルとなるベスレヘムの町を創設した[1][6]。初期の入植者の多くは友会徒であった[1][7]1846年に郵便局が設置された際、インディアナ州内の他の場所に「ベスレヘム」という名の町が既にあったため、この地の郵便局は「カーメル」という名で設けられた[1][8]。その後1874年に町として法人化された際、町名は「ベスレヘム」から「カーメル」に改められた[1][9]

1883年に設置されたモノン鉄道の駅。2013年国家歴史登録財に指定された[10]

1882年にはモノン鉄道が敷かれ、翌1883年にはカーメルにその駅が設置された。1904年にはカーメルに初めて電力網が設けられた[1]1924年、地元カーメル出身の発明家レスリー・ヘインズはこの電力を利用した電気式自動信号機を発明し、カーメルのメイン・ストリートとレンジライン・ロードの角に、州内でも初となるこの信号機を設置した[1][11]1930年には水道網が、1933年にはガス網がそれぞれ設けられた[1]

1970年の国勢調査で人口6,691人を数えた後、1974年11月、「第4級都市」[12]としての市制施行をめぐる住民投票が行われ、その結果可決された。翌1975年1月1日には市制が施行され、市長、市書記官・出納役、7人の議員からなる市議会、および市判事から成る市政府が発足した。1990年には新しい市庁舎が開庁した[1]2010年の国勢調査では人口79,191人[2]を数え、2016年には、この数値に基づいて「第2級都市」[12]に移行する条例が可決され、これに伴って市議会の定数が9人となり、2人分の補欠選挙が行われた。また、この移行に伴い、2019年の市選挙では、小選挙区1つが増設され、また全市区の選出枠が1人増員された[13]2015年には、カーメル商業局とフィッシャーズ商業局が統合され、ワンゾーン商業局(One Zone Chamber of Commerce)となった[14][15]

地理

カーメルは北緯39度58分23秒 西経86度6分28秒 / 北緯39.97306度 西経86.10778度 / 39.97306; -86.10778に位置している。市はインディアナ州中央部、ハミルトン郡南西部にあり、州都インディアナポリスと統合市郡を成すマリオン郡の市郡域に隣接している。インディアナポリスのダウンタウンからは北へ約25kmである。東にはホワイト川を市境として、カーメルと同じくインディアナポリスの大型衛星都市であるフィッシャーズが、北にはウェストフィールドが、北東にはハミルトン郡の郡庁が置かれているノーブルズビルが、また西にはブーン郡ザイオンズビルが、それぞれ隣接している。

アメリカ合衆国国勢調査局によると、カーメル市は総面積129.94km2(50.17mi2)である。そのうち127.13km2(49.09mi2)が陸地で2.80km2(1.08mi2)が水域である。総面積の2.20%が水域となっている。市の標高は260mである。

カーメルを含むインディアナポリス都市圏の気候は、ケッペンの気候区分では計算上は温暖湿潤気候 (Cfa) となるものの、中西部に広く分布する冷帯湿潤気候 (Dfa) に近く、蒸し暑い夏とやや寒さの厳しい冬に特徴付けられる内陸型である。気候についての詳細は、インディアナポリス#気候も参照のこと。

都市概観

シティ・センター・ドライブ

カーメルは郊外の住宅地ということもあって、その街路は数本の大きな道路を除いて入り組んでいる。市内を東西に通る大きな通りには、インディアナポリスとの市境を通る96thストリートから、ウェストフィールドとの市境を通る146thストリートまで、マリオン郡(インディアナポリス)から通しの、北に行くほど大きくなる番号がついており、かつ、その番号の末尾が6であるものが多い。例外的なものとしては、市中央部やや北寄りを通る131stストリート/メイン・ストリート、市中央部を東西(部分的に北東-南西)に通るシティ・センター・ドライブ(レンジライン・ロード以東では126thストリート)、同じく市中央部を東西(部分的に南道-北西)に通るカーメル・ドライブが挙げられる。

一方、南北を通る通りの多くには数字はついていない。南北に通る大きな通りとしては、西から順にミシガン・ロード(国道421号線)、シェルボーン・ロード、タウン・ロード、ディッチ・ロード、スプリング・ミル・ロード、イリノイ・ストリート、メリディアン・ストリート(国道31号線、高速道路規格)、ペンシルベニア・ストリート、カレッジ・アベニュー、オーク・リッジ・ロード、ギルフォード・ロード、レンジライン・ロード、キーストーン・パークウェイ(州道431号線、高速道路規格)、キャリー・ロード、グレイ・ロード、ヘーゼル・デル・パークウェイ、およびリバー・ロード(その名が示す通りホワイト河畔を通る)が挙げられる。これらの通りには、インディアナポリスの同名の通りが北上してカーメル市域に入っても同じ名前をつけられている、というものが多い。

カーメル市内を通るモノン・トレイル

南北に通る通りの中でも、ギルフォード・ロードとレンジライン・ロードの間を通るモノン・トレイル(「モノン緑道」とも呼ばれている)は特異な存在である。モノン・トレイルは、かつてモノン鉄道が敷かれていた軌道の跡地を舗装し、道路に転用したもので、インディアナポリスのダウンタウンに近い10thストリートから北上し、ハミルトン郡に入ってカーメル・ウェストフィールド両市を通り、郡北西部の小さな町シェリダンの236thストリートへと至る、全長27.1マイル(43.6km)の歩行者・自転車専用道路である[16]2013年にカーメル市議会が満場一致で可決した条例により、カーメル市内のモノン・トレイルを通る自転車に対しては、96thストリートと111thストリートの間、および136thストリートと146thストリートの間では20mph(32km/h)、111thストリートと136thストリートの間では15mph(24km/h)の速度制限が設定されており、違反者にはその回数に応じた罰金も科される[17]

カーメル芸術・デザイン地区の門と街並み

上記の命名規則とは例外的に、市中央部やや北東寄りに広がるカーメル芸術・デザイン地区付近では、東西に通る通りの中心をメイン・ストリート、南北に通る通りの中心をレンジライン・ロードとし、東西に通る通りを「ストリート」、南北に通る通りを「アベニュー」とし、これらの通りから離れるほど大きくなる番号をつけた、全米の他都市で多く見られるような命名をされた通りが数本通っている。これらの通りには数字のほか、「1stストリートNE(北東)」や「3rdアベニューSW(南西)」のように、メイン・ストリートとレンジライン・ロードとの交差点からの位置関係が、その末尾に付けられている。このため、マリオン郡からの通しの番号である「126thストリート」の1本北に、この命名規則でつけられた「6thストリートSE」が通っているという、一見変則的なことになっているところもあるが、両者の番号が離れているので被ることは無い上、後者は基準となっている交差点との位置関係「SE」が末尾についていることによって判別が可能である。

カーメルは州内でも初めての電気式自動信号機が発明され、設置された地であるが、1990年代後半以降、賛否両論はあるものの、大きな通りの交差点は信号機を必要としないラウンドアバウトへの置き換えが進められている[18][19][20][21][22]2021年現在、カーメル市内のラウンドアバウトの数は130ヶ所を超えており[18][19]、「アメリカ合衆国のラウンドアバウトの都」の異名を取っている[23]

カーメルは郊外都市であるため、高層建築物が建ち並ぶ明確なダウンタウンは有していない。しかし、南にカーメル・ドライブ、北にメイン・ストリート、東にレンジライン・ロード、西に3rdアベニューSWに囲まれた細長い地区には、市庁舎をはじめとする市政府の庁舎や商業施設が建ち並び、「副都心」的な業務・商業地区ができている。また、その西側、メリディアン・ストリートを中心とした、「メリディアン・ストリート回廊」(Meridian Street Corridor)と呼ばれる地区は、カーメル市内で最も、そしてインディアナポリス都市圏全体でもインディアナポリスのダウンタウンに次いで、オフィスが多く集中している地区である[24]。メリディアン・ストリート回廊においては、その景観が保たれるよう、建物の建材や形状、ファサードを設けること、最低の高さなど、要件が厳格に定められている[25]

政治

ジェームズ・ブレイナード

カーメルは市長制を採っている。市長は市の行政機関の長であり、市政府の日常業務全般に責任を負う。市長は選挙によって全市から選出され、その任期は4年である[26]。多選には特に制限は無く、2021年時点での現職であるジェームズ・ブレイナード(共和党)は、1996年に初当選し、直近では2019年に7選を果たしている[27]

市の司法機関である市裁判所の長は市判事である。市裁判所が扱う事件は交通違反、条例違反、および軽犯罪に限定されている。市判事は選挙によって全市から選出され、その任期は4年である[26]

市の立法機関である市議会は、「第2級都市」に移行した2016年以降、9人の議員から成っている。移行後初めての市選挙が行われた2019年以降、9人の市議員のうち6人は市を6つに分けた小選挙区から1人ずつ選出され、残り3人が全市から選出される。市議員の任期は4年である[26]

上記の市長、市判事、市議員に加え、市書記官も選挙で選出され、4年の任期を務める[26]。市書記官は市議会と市裁判所の書記官を兼ねており、市議会においては議事録の作成および保管に、また市裁判所においては事件記録の作成および保管に責任を負う[28]

経済

メリディアン・ストリート回廊は前述の通り、カーメル市域内で最もオフィスの集積度が高い地区であり、大小40社以上が本社、もしくは地域重要拠点を置いている。そのうち主なものとしては、世界的な製造・販売のアレジオンの南北アメリカ本社[29]、CNOファイナンシャルグループ[30]アメリカ合衆国中西部およびカナダマニトバ州における送電事業者ミッドコンチネント独立システムオペレータ(MISO)[31]、および、住宅リフォーム・建設用品大手マスコ社傘下で、浴室台所蛇口を製造・販売するデルタ・フォーセット[32]が挙げられる。

医療

インディアナ大学ヘルス北部病院

メリディアン・ストリート回廊内、116thストリートの北、イリノイ・ストリートとメリディアン・ストリートの間にはインディアナ大学ヘルス北部病院が立地している。同院はその名が示す通りインディアナ大学医学部附属の病院で、2005年に開院以来、カーメル市のみならず、ハミルトン郡全体に地域密着型の医療を提供してきた[33]2020年には、同院本館の南隣に、インディアナ大学ヘルス・ジョー・アンド・シェリー・シュワルツがんセンターが開院した[33][34]。また、同院内には、インディアナポリスのダウンタウンにあり、インディアナ大学ヘルス・アカデミック・ヘルス・センターを構成する病院の1つである、ライリー小児病院の「出張所」も設置されており、カーメルにいながらにして、ライリー小児病院の本院と同等の小児医療が受けられる体制が整えられている[33][35]。同院はUSニューズ&ワールド・レポートでは、心不全、整形外科(臀部・膝)、肺炎の各分野で高評価を得ている[36]

交通

カーメルを含むインディアナポリス都市圏の玄関口となる商業空港は、インディアナポリスのダウンタウンの南西約14km[37]、カーメルからは南西に約30km離れたインディアナポリス国際空港IATA: IND)である。同空港には主要航空会社が各社ハブ空港からの便を就航させている。カーメル・フィッシャーズ市境から東へ約2.5kmに立地するインディアナポリス・メトロポリタン空港(IATA: 無し、FAA LIP: UMP[38]、およびウェストフィールドの西、ザイオンズビルの北、カーメルからは北西約15kmに立地するインディアナポリス・エグゼグティブ空港(IATA: 無し、FAA LIP: TYQ[39]はいずれも、ゼネラル・アビエーションと呼ばれる、自家用機やチャーター機などの発着が主となる、規模の小さい空港である。

インディアナポリス(マリオン郡)の州間高速道路・国道・州道網。カーメルはこの地図の範囲よりも上、国道31号線上にある。

州間高速道路は、I-65の支線で、インディアナポリスの環状道路になっているI-465が市南部をわずかに通っているほかはカーメルの市域内を通っていないが、国道31号線が高速道路規格となっており、インディアナポリスから北へカーメルや、そのさらに北のウェストフィールドへと通ずる、放射線としての役割を成している。I-465は国道31号線の高速道路区間の起点/終点となっているほか、I-65本線やI-69I-70I-74にもつながっている。I-65はシカゴ方面(北行)やルイビル方面(南行)へ、I-69はフォートウェインミシガン州の州都ランシングを経由してカナダとの国境ポートヒューロンへ、I-70はオハイオ州コロンバス方面(東行)やセントルイス方面(西行)へ、I-74はシンシナティ(東行)やダベンポート(西行)へとそれぞれ通じている。

カーメル市内には路線バス等の公共交通機関は2021年現在通っていないが、2016年に策定された中央インディアナ交通整備計画(Central Indiana Transit Plan)では、同年に既にインディアナポリスで運行を開始し、同市北部のブロード・リップルと、南部のインディアナポリス大学とを、ダウンタウンを経由して結んでいるレッド・ラインというBRTを、「第2期」として北へ、カーメルを通ってウェストフィールドまで延伸することが盛り込まれている[40][41]

教育

 
ローズ・パレードで演奏するカーメル高校のマーチングバンド2014年

カーメルにおけるK-12課程はカーメル・クレイ学区の管轄下にある公立学校によって支えられている。同学区は小学校(就学前教育・幼稚園・1-5年生)11校、中学校(6-8年生)3校、高校(9-12年生)1校を有し、約16,000人の児童・生徒を抱えている[42][43]。学区唯一の高校であるカーメル高校は、全米24,000校の公立高校の中で400位以内、インディアナ州内では五指に入る評価をUSニューズ&ワールド・レポート誌によって受けている[44]。また、同校は1988年より、後に姉妹都市となる河内長野市にあるキリスト教主義私立中高一貫校清教学園中学校・高等学校姉妹校提携を結んでいる[45][46]

これら公立学校に加えて、カーメルにはルーテル教会カトリック教会などの小中一貫校や、その名が示す通り大学進学準備を主とするユニバーシティ高校とった私立高校もある。

文化

文化施設と名所

舞台芸術センターの「パラディウム」

舞台芸術センターはシティ・センター・ドライブと3rdアベニューSWの南西角に立地している。同センターは2011年に開館した、1,600席のコンサートホールを有する「パラディウム」(Palladium)、プロセニアム・アーチを有する500席の「ターキントン」(Tarkington)、および200席のスタジオ・シアターという3つの劇場を有し、アクターズ・シアター・オブ・インディアナ、カーメル交響楽団、中部インディアナ・ダンス・アンサンブル、シビック・シアター、グレゴリー・ハンコック・ダンス・シアター、およびインディアナ・ウィンド・シンフォニーの6つの舞台芸術団体が本拠にしている[47]。「パラディウム」は同センターの中核となる施設で、コンサートホールのほか、3室の貸集会場、および歌集展示ギャラリーも有している[48]。「ターキントン」は主として演劇、ミュージカル、ダンスの公演や、講演会等に用いられる[49]。スタジオ・シアターは、小規模ではあるものの柔軟な構成が可能であり、様々な音楽・演劇の公演に使われる[50]。「ターキントン」およびスタジオ・シアターは、「パラディウム」から中央広場を挟んで反対側に建っている建物の中に入っている[49][50]。加えて、同センターは芸術教室・キャンプ・クラブの開講・実施[51]や、センター内外での児童・生徒・学生を対象とした芸術教育[52]も行っている。

「パラディウム」内にはグレート・アメリカン歌集財団の本部も置かれている。同財団は2007年に、5度のグラミー賞ノミネートを誇るマイケル・ファインスタインが設立したもので、作詞・作曲家、歌手・演奏家、および出版社の物理的な成果物たる歌集の収集・保存・展示を通じて、音楽とその歴史を永続化することを目的としている[53]。同財団は「パラディウム」内に前述の歌集展示ギャラリーを有するほか、全米で唯一の、歌集の収蔵に特化した図書館[54]、および歌集殿堂を有している[55]。加えて、同財団は毎年夏の高校生向け「歌集アカデミー」をはじめとした音楽教育も行っている[56]。同財団は、ロサンゼルスのグラミー博物館の提携文化施設ともなっている[57][58]

カーメル芸術・デザイン地区内、メイン・ストリートと1stアベニューSEの南東角にはミニチュアハウス博物館が立地する。1993年に開館した同館は、全米でも数少ない、ミニチュアハウスに特化した博物館である。ミニチュアハウスはドールハウスとは異なり、時代ごとの建築様式を反映し、家具等に至るまで、玩具としてではなく、あくまでレプリカとしての精巧さに力点を置いている。同館で展示されているミニチュアハウスには、1:12スケールのものが多い[59]

市庁舎のすぐ南には池泉回遊式の河内長野日本庭園が立地している。同園はカーメルと河内長野市との姉妹都市提携15周年を記念して、2009年に開園したものである。開園記念式典においては、「河内長野の日」と題して、書道の演奏、茶道、および華道が披露された。その翌々年、2011年には、カーメル・河内長野両市のロータリークラブが協働で、園内に四阿式の茶室を建てた。完成記念式典では、この茶室で茶の湯が振る舞われた[45]。カーメル市当局は2021年1月より、人口増に見合った水貯留の改善と美観の両方を目的として、2022年春の完成を目指して、南を通るカーメル・ドライブまでの同園の拡張工事を進めている。完成すると園の面積は3倍となり、拡張部分はカーメルのもう1つの姉妹都市である襄陽市にちなんだ中国庭園となる予定である[60]

イベント

2014-19年、カーメルではロールファスト・グラン・フォンドという自転車のレースが行われていた[61]。このレースは距離でピッコロ(25マイル/40km)、メディオ(65マイル/105km)、グラン(100マイル/161km)の3部門に分かれ、いずれも12歳以上であれば誰でも参加できた[62]。2017年には、グラン部門で3時間44分59分の世界記録を樹立し、それ故に「世界最速のフォンド」と呼ばれた。2019年には、このレースのグラン部門はグラン・フォンド・ワールド・ツアーを成すレースの1つとして行われた[63]2021年には、このレースに代わって、バイク・カーメルが主催する、「ラウンドアバウト・ライド」という25マイルと50マイル(80km)のレースが始まった[64]。バイク・カーメルはこのレースのほか、夏季の6-9月に、所要1-1.5時間程度のサイクリングイベントも主催している[65]

「パラディウム」前の中央広場では、毎年夏季の5-9月、毎週土曜日に農産品市が開かれる。1998年に始まったこの農産品市では地元インディアナ州産の農産物が販売され、その他出店も出るほか、中央広場東側のカーメル・ロータリー野外劇場でのコンサートも行われる。農産品市には毎年、90,000人以上が訪れる[66]。なお、冬季の11-3月の毎週土曜日には、中央広場の約300m北、3rdアベニューSW沿いに建つ針金工場跡で、同様の内容の冬季農産品市が行われる[67]

カーメル芸術・デザイン地区でも様々なイベントが行われる。毎年8月最終週末には、アートモビリア(Artomobilia)という、クラシックカーやその他、珍しい車を「芸術作品」として見せる自動車ショーが行われる[68][69][70]。また、毎年9月には、世界中の芸術家の作品が集まり、その審査も行われる展示会や、コンサートが行われ、飲食の出店も出る、カーメル国際芸術祭が開かれる[71]

人口推移

以下にカーメル市における1880年から2019年までの人口推移をグラフおよび表で示す[72]。なお、2019年の数値は、同年7月1日時点における推計である[3]インディアナポリス・カーメル・アンダーソン都市圏、およびインディアナポリス・カーメル・マンシー広域都市圏全体の人口については、インディアナポリス#都市圏を参照のこと。

統計年 人口
1880年 92人
1890年 471人
1900年 498人
1910年 626人
1920年 598人
1930年 682人
1940年 771人
1950年 1,009人
1960年 1,442人
1970年 6,691人
1980年 18,272人
1990年 25,380人
2000年 37,733人
2010年 79,191人
2019年 101,068人

姉妹都市

カーメルは以下2都市と姉妹都市提携を結んでいる[73]

参考文献

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外部リンク

座標: 北緯39度58分23秒 西経86度06分28秒 / 北緯39.972917度 西経86.107877度 / 39.972917; -86.107877