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「カタクリ」の版間の差分

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{{Wikispecies|Erythronium japonicum}}
'''カタクリ'''(片栗、[[学名]]:''Erythronium japonicum'' <small>Decne.</small>)は、[[ユリ科]][[カタクリ属]]に属する多年草。
'''カタクリ'''(片栗、[[学名]]:''Erythronium japonicum'' <small>Decne.</small>)は、[[ユリ科]][[カタクリ属]]に属する[[多年草]]。[[中古日本語|古語]]では、「堅香子」(かたかご)と呼ばれていた<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、1頁">[[#植物生活史図鑑|植物生活史図鑑 (2004)、1頁]]</ref>。


== 特徴 ==
== 特徴 ==
比較的日光の差す葉広葉樹林の林床に群生し、早春に下向いた薄紫から桃色の花を咲かせる。春を告げる「[[スプリング・エフェメラル]]」の一つ。葉には帯紫色の模様がある。
[[ファイル:Spring ephemeral.JPG|thumb|240px|雪解け後に、[[落葉樹林]]の林床で真っ先カタクリや[[ニリンソウ]]などが葉と茎伸ばし花を咲かせる。その後枯れて地上部の姿が消え春の妖精」とも呼ばれる[[スプリング・エフェメラル]]]]
早春に10 [[センチメートル|cm]]程の花茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。蕾をもった個体は芽が地上に出てから10日程で開花する<ref name="ニュートン (2001)、28頁" />。花茎の下部に通常2枚の葉があり、幅2.5-6.5 cm程の長楕円形の葉には暗紫色の模様がある。地域によっては模様がないものある。開花時期は4-6月で、[[萼|花被片]]と[[雄蕊|雄しべ]]は6個<ref name="高山植物 (1989)、566頁">[[#高山植物|高山植物 (1989)、566頁]]</ref>。雄蕊は長短3本ずつあり、葯は暗紫色。長い雄蕊の葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開する<ref>[[#ニュートン|ニュートン (2001)、8頁]]</ref>。[[雌蕊]]の花柱はわずかに3裂している。地上に葉を展開すると同時に開花する。日中に花に日が当たると、花被片が開き反り返る。日差しがない日は終日花が閉じたままである<ref name="ニュートン (2001)、11頁">[[#ニュートン|ニュートン (2001)、11頁]]</ref>。開花後は3室からなる[[果実]]ができ、各室には数個-20程の[[胚珠]]ができる。平均で60[[パーセント|%]]程の胚珠が[[種子]]となる<ref>[[#ニュートン|ニュートン (2001)、19頁]]</ref>。胚珠は長さ2 [[ミリメートル|mm]]ほどの長楕円形である。[[染色体]]は大型で2n=24である<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、7頁">[[#植物生活史図鑑|植物生活史図鑑 (2004)、7頁]]</ref>。


早春に地上部に展開しその後葉や茎は枯れてしまし、地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、1頁" />。[[ニリンソウ]]などの同様な植物とともに、このため春を告げる「[[スプリング・エフェメラル]]」(春の妖精)と呼ばれている<ref name="ニュートン (2001)、11頁" /><ref name="morizo">{{Cite web |url=http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200091005030030098/?n=13&q=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AA&o=1&np=20&or=t |title=NHKアーカイブス保存番組詳細 モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!カワイさ満開!春を呼ぶ妖精たち(2010年5月2日放送) |publisher=[[日本放送協会|NHK]] |accessdate=2011-12-22}}</ref>。種子には[[アリ]]が好む薄黄色の[[エライオソーム]]という物質が付いており、アリに拾われることによって生育地を広げている(同様の例は[[スミレ]]などにも見られる)。
早春の3 - 4月のみ地上部を展開し、5月上旬頃には葉や茎は枯れてしまう。種子には[[アリ]]が好む[[エライオソーム]]という物質が付いており、アリに拾われることによって生育地を広げている(同様の例は[[スミレ]]などにも見られる)。発芽1年目の個体は細い糸状の葉を、2年目から7 - 8年程度までは卵状楕円形の一枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなり、二枚目の葉が出てから花をつける。なお、鱗茎は毎年更新し、なおかつ旧鱗茎の下に鱗茎が作られるため鱗茎は深くなる。原則として鱗茎は分球することはない。
{| class="wikitable"
|-
|[[ファイル:Erythronium japonicum bud.jpg|x150px]]
|[[ファイル:Erythronium japonicum 2006 001.jpg|x150px]]
|[[ファイル:Erythronium japonicum flower.JPG|x150px]]
|[[ファイル:Erythronium japonicum fruit.jpg|x150px]]
|-
|<small>暗紫色の模様の葉と出始めの蕾</small>
|<small>開花直前の蕾</small>
|<small>雌蕊の周りに6本の雄蕊</small>
|<small>3室からなる果実</small>
|}
=== 地下での挙動 ===
5月中旬から9月末までは、地下で休眠状態となる。最大30 cm程の深さにある長さ5-6 cmの筒状楕円形の[[球根#球根の分類|鱗茎]]は、10月下旬ごろに発根し始める<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、1頁" />。雪解けを待って、地上に糸のような細い葉を伸ばす。
=== カタクリの生活史 ===
[[ファイル:Erythronium japonicum and bee 2001-04-04.jpg|thumb|175px|right|[[マルハナバチ]]などの[[送粉者]]が吸蜜に訪れ[[受粉]]を行う。]]
発芽1年目の個体は細い糸状の葉を、2年目から7-8年程度までは卵状楕円形の1枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなり、2枚目の葉が出てから花をつける。毎年少しずつ鱗茎に養分が蓄積され、発芽から開花までには7-8年を要する<ref name="NHK shizenshi">{{Cite web |url=http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999002180130075/?n=14&q=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AA&o=1&np=20&or=t |title=NHKアーカイブス保存番組詳細 花の自然誌 カタクリ 開花・8年目のめざめ(1990年2月18日放送) |publisher=NHK |accessdate=2011-12-22}}</ref><ref name="植物生活史図鑑 (2004)、2頁">[[#植物生活史図鑑|植物生活史図鑑 (2004)、2頁]]</ref>。開花初期は開花と結実がある[[有性生殖]]と結実がない[[無性生殖]]を繰り返し、個体が大きく成長した後は複数年に渡り開花が継続する。カタクリの平均寿命は40-50年ほどと推定されている<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、1頁" />。なお、鱗茎は毎年更新し、なおかつ旧鱗茎の下に鱗茎が作られるため鱗茎は深くなる。原則として鱗茎は分球することはない。通常[[栄養繁殖]]を行わない<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、3頁">[[#植物生活史図鑑|植物生活史図鑑 (2004)、3頁]]</ref>。


カタクリの葉に[[サビ菌]](''Uromyces erythronii'' {{AU|Pass.}})が寄生し、「さび病」を起こし枯れてしまうことがある<ref>[[#ニュートン|ニュートン (2001)、15頁]]</ref>。落葉広葉樹林は約3,000万年前に形成され、カタクリの祖先はこの頃に落葉広葉樹林に出現しカタクリに進化したと考えられている<ref name="ニュートン (2001)、28頁">[[#ニュートン|ニュートン (2001)、28頁]]</ref>。
昔は日本では落葉広葉樹林のある各地で広く見られたが、近年では乱獲や盗掘、土地開発などによる生育地の減少によって減少している。最近では人工的に増殖した上で野山に植える試みが行われ、観光名所になっている。
=== 受粉の仕組み ===
カタクリは[[雌雄同体|両性花]]で[[自家不和合性 (植物)|自家不和合性]]であり、[[自家受粉]]による種子の形成はほどんど行われない<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、5頁">[[#植物生活史図鑑|植物生活史図鑑 (2004)、5頁]]</ref>。花被片、雄蕊、雌蕊は[[紫外線]]をよく吸収し、[[ハチ目]]などの[[昆虫]]の視覚器官が感受しやすく、花へ誘発するシグナルとなっている<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、5頁" />。[[ハナバチ]]の仲間の[[クマバチ]]、[[コマルハナバチ]]、[[マルハナバチ]]、[[ギフチョウ]]、[[ヒメギフチョウ]]、[[スジグロシロチョウ]]などが吸蜜に訪れ[[送粉者]](ポロネーター)として[[受粉]]を行っている<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、5頁" />。クマバチとマルハナバチが最もカタクリの受粉に貢献している<ref>[[#ニュートン|ニュートン (2001)、13頁]]</ref>。
[[ファイル:Polyrhachis lamellidens DSC 0502.jpg|thumb|175px|right|[[トゲアリ]]はカタクリの種子を巣内に運び込んだ後に、巣外に搬出し周辺に散布する。]]
=== アリによる種子の散布 ===
種子に付着しているエライオソームには[[脂肪酸]]や高級[[炭水化物]]などが大量に含まれ、[[アリ]]がこの成分に誘発され種子は巣によりある遠くまで運ばれる<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、7頁" />。[[富山県]][[婦負郡]][[八尾町]](現[[富山市]])では、[[アシナガアリ]]、[[アズマオオズアカアリ]]、[[クロヤマアリ]]、[[トゲアリ]]、[[トビイロケアリ]]、[[ムネアカオオアリ]]などにより運ばれる様子が確認されている<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、7頁" /><ref>[[#ニュートン|ニュートン (2001)、16頁]]</ref>。トゲアリはカタクリの種子を巣内に運び込んだ後に、巣外に搬出し周辺に散布する<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、7頁" />。


== 利用 ==
[[万葉集]]に残る、「もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」(巻18)に詠まれている「堅香子(カタカゴ)」は、カタクリではないかと考えられている。また、日本の[[富山県]][[高岡市]]は「カタカゴ」の名でカタクリを市の花に指定している。
かつてはこの鱗茎から抽出した[[デンプン]]を[[片栗粉]]として調理に用いていた。精製量がごくわずかであるため、近年は片栗粉には[[ジャガイモ]]や[[サツマイモ]]から抽出したデンプン粉が用いられている<ref>{{Cite web |url=http://www.takeda.co.jp/kyoto/area/plantno37.html |title=カタクリ |publisher=[[武田薬品工業]] |accessdate=2011-12-21}}</ref>。若葉を茹でて、[[山菜]]として食されることがある<ref name="hoku-iryo-u">{{Cite web |url=http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~maruho/2-2katakuri.htm |title=山菜のお話 |publisher=[[北海道医療大学]] |accessdate=2011-12-21}}</ref>。鑑賞用の[[山野草]]として、カタクリの球根が販売されている。日本各地の群生地では、春の開花時期に合わせて「カタクリ祭り」などが開催されている<ref>{{Cite web |url=http://www.town.nishiwaga.lg.jp/index.cfm/9,1963,57,41,html |title=安ヶ沢かたくりまつり |publisher=[[西和賀町]] |accessdate=2011-12-21}}</ref>。


== 分布 ==
昔はこの[[鱗茎]]から抽出した[[デンプン]]を[[片栗粉]]として調理に用いていたが、近年は片栗粉というとほぼ[[ジャガイモ]]から抽出したデンプン粉のことを指すようになってしまった。
[[北東アジア]]([[朝鮮半島]]、[[千島列島]]、[[樺太|サハリン]]、[[ロシア]]沿海州)と[[日本]]に分布する<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、1頁" />。日本では[[北海道]]、[[本州]]、[[四国]]、[[九州]]の平地から山地の林内にかけて広く分布する<ref name="高山植物 (1989)、566頁" />。中部地方以北に多く分布し、四国と九州では少ない。[[岡山県]]では北部の市町村を中心に分布が確認されている<ref>{{Cite web |url=http://www.rib.okayama-u.ac.jp/wild/variety/katakuri.htm |title=カタクリ |publisher=[[岡山大学]] |accessdate=2011-12-21}}</ref>。九州では[[熊本県]]のみに分布し、日本の南限となっている<ref name="kumamoto-pref">{{Cite web |url=http://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/26053.pdf |title=レッドデータブックくまもと2009 植物(維管束)その7 |format=PDF |publisher=熊本県 |page=207 |date=2009-10-30 |accessdate=2011-12-22}}</ref>。比較的日光の差す[[ブナ]]、[[ミズナラ]]、[[イタヤカエデ]]などの[[落葉広葉樹林]]の林床に群生する。[[キクザキイチゲ]]とニリンソウなど同時期に同じ場所で開花することがある。[[スギ]]林の林床にも生育していることがあるが、花をつける個体は比較的日のよく当たる林縁に限られている<ref>[[#ニュートン|ニュートン (2001)、32頁]]</ref>。[[鈴鹿山脈]]北部など[[石灰岩]]質の地域に群生地となる例がある<ref>{{Cite web |url=http://www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp/~museum/plant/index.php/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AA |title=カタクリ |publisher=[[広島大学]]デジタル自然史博物館 |date=2010-08-31 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。北海道の[[北見市]][[端野町]]の隔離分布した群落が日本の分布域の東端と推定されている<ref>{{Cite web |url=http://www.city.kitami.lg.jp/docs/7131/ |title=歴史民俗資料館:端野町のカタクリ |publisher=北見市 |date=2011-04-20 |accessdate=2011-12-21}}</ref><ref>[[#植物生活史図鑑|植物生活史図鑑 (2004)、6頁]]</ref>。昔は日本では落葉広葉樹林のある各地で広く見られたが、近年では乱獲や盗掘、土地開発などによる生育地の減少によって減少している。[[飛騨山脈|北アルプス]]の仙人山<ref>{{Cite web |url=http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=136.61080555549&latitude=35.134061260654 |title=地図閲覧サービス |publisher=国土地理院 |accessdate=2011-12-21}}</ref>の標高約2,000 [[メートル|m]]の[[亜高山帯針葉樹林|亜高山帯]]の山腹でに、最高所での生育が確認されている<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、1頁" />。カタクリは数千-数万の大群落を作ることがあり、集団の全個体が入れ替わるには13-40年程かかると推定されている<ref>[[#ニュートン|ニュートン (2001)、30頁]]</ref>。[[タイプ (分類学)|基準標本]]は、日本のもの<ref name="高山植物 (1989)、566頁" />。


=== 日本の主な群生地 ===
カタクリの仲間の[[キバナカタクリ]](学名:''Erythronium grandiflorum'' <small>Pursh.</small>)は、主に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]や[[カナダ]]南部の[[亜高山帯]]に分布している。
[[田中澄江]]が『[[花の百名山]]』で[[奥多摩三山]]の[[御前山 (東京都)|御前山]]を代表する花の一つとして紹介し<ref>[[#花の百名山|花の百名山 (1997)、18-21頁]]</ref>、『[[新・花の百名山]]』で[[三毳山]]を代表する花の一つとして紹介した<ref>[[#新・花の百名山|新・花の百名山 (1997)、132-134頁]]</ref><ref name="mikamoyama">{{Cite web |url=http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999504050130137/?n=15&q=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AA&o=1&np=20&or=t |title=NHKアーカイブス保存番組詳細 花の百名山 三毳山(みかもやま) カタクリ(1995年4月5日放送) |publisher=NHK |accessdate=2011-12-22}}</ref>。最近では人工的に増殖した上で野山に植えられて、観光名所になっている所が多数ある。
[[File:Erythronium katakuri 2010-3-27.jpg|thumb|240px|[[鳩吹山]]の群生地<br />([[飛騨木曽川国定公園]]内)]]
* [[北海道]][[旭川市]] - [[突哨山]](とっしょうざん、標高243 m) - 面積が125 [[ヘクタール|ha]]あり、カタクリの群生地としては日本最大級の大きさを誇る<ref name="sawayaka">{{Cite web |url=http://www.nhk.or.jp/sawayaka/contents/program/2005/5/20050522_kitanodaiti.html |title=北の大地の春 |publisher=NHK・さわやか自然百景 |date=2005-05-22 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。観光客も多い。この群生地では1993年から「カタクリフォーラム」が開催されている<ref>{{Cite web |url=http://www.asahikawa-np.com/digest/2011/04/02705389/ |title=突哨山でカタクリフォーラム |publisher=[[あさひかわ新聞]] |date=2011-04-26 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[青森県]][[黒石市]] - かたくりの小径
* [[秋田県]][[仙北市]] - 八津のカタクリ群生地(20 ha)<ref>{{Cite web |url=http://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/06_katakuri.html |title=八津・鎌足 かたくり群生地 |publisher=仙北市 |accessdate=2011-12-21}}</ref>
* [[栃木県]][[佐野市]]・[[岩舟町]]・[[栃木市]] - 三毳山のカタクリ群生地(新・花の百名山)<ref name="mikamoyama" /><ref>[[#花の百名山地図帳|花の百名山地図帳 (2007)、86-87頁]]</ref>
* [[神奈川県]][[相模原市]] - 城山カタクリの里
* [[長野県]][[松本市]][[波田町|波田]]上海渡 - [[かたくり園 (松本市波田)|かたくり園]](0.4 ha)
* [[岐阜県]][[可児市]] - [[鳩吹山]]のカタクリ群生地(可児川下流地域自然公園)
* [[愛知県]][[豊田市]][[足助町]] - [[香嵐渓]]のカタクリ群生地(紅葉の[[観光地|観光スポット]])
* [[三重県]][[いなべ市]] - [[藤原岳]]の登山道の八合目から九合目(花の百名山、新・花の百名山)<ref>[[#花の百名山地図帳|花の百名山地図帳 (2007)、202-203頁]]</ref>
* [[島根県]][[吉賀町]] - カタクリの里
=== 天然記念物 ===
* 佐野市の「カタクリの花」 - 昭和50年代後半に栃木県の三毳山の北斜面に約1.5 haの規模でかたくりの花が群生していることが確認され、地元住民により育成保護された。1987年(昭和62年)に、市の天然記念物に指定された<ref>{{Cite web |url=http://www.city.sano.lg.jp/otakara/html/055.html |title=町谷町のお宝・自慢 かたくりの花 |publisher=佐野市 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[太田市]]の「丸山薬師のカタクリ群生地」 - [[群馬県]]太田市丸山町の約0.3 haの群生地が、2005年(平成17年)3月28日に市の天然記念物に指定された<ref>{{Cite web |url=http://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0170-009kyoiku-bunka/bunmazai/otabunka57.html |title=丸山薬師のカタクリ群生地 |publisher=太田市 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[みどり市]]の「カタクリ群生地」 - 群馬県みどり市笠懸町阿左美の約2.4 haの群生地が、1994年(平成6年)7月26日に市の天然記念物に指定された<ref>{{Cite web |url=http://www.city.midori.gunma.jp/bunkazai/kasakake10.htm |title=カタクリ群生地 |publisher=みどり市 |date=2011-11-09 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[飯能市]]の「カタクリ・[[イカリソウ]]の群落」 - 埼玉県飯能市岩渕の群落が、1973年(昭和48年)7月1日に市の天然記念物に指定された<ref>{{Cite web |url=http://www.city.hanno.saitama.jp/bunkazai/index.html |title=飯能市内指定文化財一覧 |publisher=飯能市 |date=2011-04-01 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[柏市]]の「カタクリ群生地」 - 千葉県柏市逆井の群生地が、市の天然記念物に指定されている<ref>{{Cite web |url=http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/280400/p001426.html |title=カタクリ群生地 |publisher=柏市 |date=2011-03-03 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[富里市]]の「[[センダイタイゲキ]]及びカタクリ自生地」 - 千葉県富里市の自生地が、市の天然記念物に指定されている<ref>{{Cite web |url=http://www.city.tomisato.chiba.jp/syoukai/bunkazai/bunkazai20.html |title=センダイタイゲキ及びカタクリ自生地 |publisher=富里市 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[相模原市]]の「カタクリの自生地」 - [[神奈川県]]相模原市[[緑区 (相模原市)|緑区]]牧野の自生地が、1988年(昭和53年)6月23日に当時の[[津久井郡]][[藤野町]]の天然記念物に指定された<ref>{{Cite web |url=http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kyouiku/bunkazai/list/ken_shitei/021396.html |title=カタクリの自生地 |publisher=相模原市 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[茅野市]]の「だいもんじ・亀石周辺のカタクリの群生地」 - 長野県茅野市宮川西茅野の群生地が、1982年(昭和57年)4月30日に市の天然記念物に指定された<ref>{{Cite web |url=http://www.city.chino.lg.jp/kbn/07050135/07050135.html |title=市指定文化財 |publisher=茅野市 |date=2010-03-01 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[島田市]]の「牧之原公園斜面のカタクリ」 - 1985年(昭和60年)5月28日に当時の[[静岡県]][[榛原郡]][[金谷町]]の天然記念物に指定された<ref>{{Cite web |url=http://www.city.shimada.shizuoka.jp/hakubutu/bunkazai/shi/haku-bun-katakuri.jsp |title=牧之原公園斜面のカタクリ |publisher=島田市 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[高山市]]の「カタクリ群生地」 - [[岐阜県]]高山市[[清見村|清見町大原]]の0.4 haの群生が市の天然記念物に指定されている<ref>{{Cite web |url=http://www.city.takayama.lg.jp/bunkazai/bunkazai/tennnennkinennbutu/index.htm |title=天然記念物 |publisher=高山市 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[三次市]]の「カタクリ」 - [[広島県]]三次市のダムサイトの群落が、市の天然記念物に指定されている<ref>{{Cite web |url=http://www.cgr.mlit.go.jp/miyoshi/haizuka/flower/flower06.htm |title=カタクリ(ユリ科) 三次市指定天然記念物 |publisher=[[国土交通省]]中国地方整備局 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。


[[ファイル:Kibana-katakuri.JPG|thumb|120px|right|キバナカタクリ<br />''E. grandiflorum'']]
== ギャラリー ==
== カタクリ属 ==
ユリ科に属するカタクリ属には[[ユーラシア大陸]]の大陸温帯域に4種、[[北米大陸]]に20種がある<ref>[[#ニュートン|ニュートン (2001)、36-37頁]]</ref>。日本に分布するのはこのカタクリ(''Erythronium japonicum'')のみである。属の学名の''Erythronium''は、[[ヨーロッパ]]で赤い花を咲かせる種の[[ギリシャ語]]の「赤い」(erythros)に由来する<ref>[[#ニュートン|ニュートン (2001)、6頁]]</ref>。

* ''Erythronium americanum'' {{AU|Ker-Gawl.}}) - 北アメリカ東部に分布し、栄養繁殖を行い黄色い花を咲かせる。
* '''[[キバナカタクリ]]'''(学名:''Erythronium grandiflorum'' {{AU|Pursh.}}) - 主に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]や[[カナダ]]南部の[[亜高山帯]]に分布している。
* ''Erythronium oregonum'' {{AU|Applegate}}) - 北アメリカ西部に分布し、白い花を咲かせる。

== 種の保全状況評価 ==
日本の多くの[[都道府県]]で、以下の[[レッドリスト]]の指定を受けている<ref>{{Cite web |url=http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06050085192 |title=日本のレッドデータ検索システム(カタクリ) |publisher=エンビジョン環境保全事務局 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。2007年8月現在、環境省のレッドリストの指定はない<ref>{{Cite web |url=http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html |title=植物絶滅危惧種情報検索 |publisher=生物多様性情報システム |date=2007-08-03 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。四国と九州での分布は極一部に限られ絶滅が危惧されている<ref name="植物生活史図鑑 (2004)、6頁">[[#植物生活史図鑑|植物生活史図鑑 (2004)、6頁]]</ref>。[[上信越高原国立公園]]・[[中部山岳国立公園]]・[[白山国立公園]]などで自然公園指定植物となっている<ref>{{Cite web |url=http://www.env.go.jp/park/doc/data/natural/plant_4.pdf |title=国立・国定公園特別地域内指定植物(ユリ科・カタクリ) |format=PDF |publisher=環境省自然環境局 |page=9 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。
* [[絶滅寸前]]または[[絶滅危惧種]](絶滅危惧I類、CRまたはEN) - [[千葉県]]<ref>{{Cite web |url=http://www.bdcchiba.jp/endangered/rdb-a/rdb-p/rdb-2009p-4.pdf |title=-千葉県レッドデータブック-植物・菌類編 |format=PDF |publisher=千葉県 |page=222 |date=2009 |accessdate=2011-12-21}}</ref>、[[神奈川県]]、[[高知県]]<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.kochi.lg.jp/uploaded/attachment/42619.pdf |title=高知県レッドリスト(植物編) |format=PDF |publisher=高知県 |page=20 |date=2009 |accessdate=2011-12-21}}</ref>
* [[危急種]](絶滅危惧II類・VU) - [[埼玉県]]、[[東京都]]<ref>{{Cite web |url=http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/nature/animals_plants/attachement/RL2010TokyoMR.pdf |title=東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)~東京都レッドリスト~ |format=PDF |publisher=東京都 |page=36 |date=2010-03 |accessdate=2011-12-21}}</ref>、[[石川県]]、[[奈良県]]、[[鳥取県]]<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/311861/p-09.pdf |title=レッドデータブックとっとり (植物)・カタクリ |format=PDF |publisher=鳥取県 |page=107 |accessdate=2011-12-21}}</ref>、[[島根県]]、[[徳島県]]、[[愛媛県]]、[[熊本県]]<ref name="kumamoto-pref" />
* [[準絶滅危惧]](NT) - [[三重県]]、[[兵庫県]]
* その他(N) - [[北海道]](留意種)、[[静岡県]](要注目種)

== 文学 ==
750年([[天平勝宝]]2年)3月2日[[大伴家持]]が[[越中国|越中]]の[[国司]]として[[富山県]]を訪問した際に、「もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」、([[万葉集]]・巻18)と詠い、カタクリが「堅香子(カタカゴ)としてに詠まれている。[[島根県]][[鹿足郡]][[吉賀町]]樋口の「かたくりの里」には、この詩を刻んだ「六日市万葉歌碑」の石碑がある<ref>{{Cite web |url=http://www.town.yoshika.lg.jp/muikaichi/kankou.htm |title=かたくりの里 |publisher=吉賀町 |accessdate=2011-12-21}}</ref>。[[松浦武四郎]]は[[安政]]年間に[[蝦夷]]地を探検し、その後の本で当時の[[アイヌ人]]の食用植物として「[[延胡索]]、[[クロユリ|黒百合]]、山慈姑、[[クルマユリ|車百合]]、[[ヒシ|菱実]]」の5種を絵つきで記している。そこで記されている「山慈姑」はカタクリのことである<ref name="hoku-iryo-u" />。

== 関連画像 ==
{{Commons&cat|Erythronium japonicum|Erythronium japonicum}}
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ファイル:Katakuri.JPG|花弁の状態
ファイル:Katakuri.JPG|花弁の状態
ファイル:Erythronium japonicum 2006 001.jpg|つぼみ
ファイル:Erythronium japonicum 2006 009.jpg|花
ファイル:Erythronium japonicum 2006 009.jpg|花
ファイル:Erythronium japonicum 2005 spring 002.jpg|群生するカタクリ
ファイル:Erythronium japonicum 2005 spring 002.jpg|群生するカタクリ
ファイル:Kibana-katakuri.JPG|キバナカタクリ
ファイル:カタクリの花20040509.JPG|葉に特有の模様が無い個体
ファイル:カタクリの花20040509.JPG|葉に特有の模様が無いカタクリの一種
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== 市町村指定の花 ==
日本の多数の[[市町村]]の花に指定されている。また合併前に指定されていた。
=== 市の花 ===
* [[南魚沼市]]([[新潟県]])
* [[佐野市]]([[栃木県]])
* [[今市市]](栃木県、現[[日光市]])
* [[みどり市]]([[群馬県]])
* [[柏市]]([[千葉県]])
* [[魚沼市]](新潟県)
* [[大町市]](長野県)
* [[高岡市]]([[富山県]]) - 「カタカゴ」
* [[美作市]]([[岡山県]])
* [[丹波市]]([[兵庫県]])
=== 町の花 ===
* [[和寒町]](北海道[[上川郡 (天塩国)|上川郡]])
* [[幌加内町]](北海道[[雨竜郡]])
* [[西和賀町]]([[岩手県]][[和賀郡]])
* [[八峰町]](秋田県[[山本郡]])
* [[比内町]](秋田県[[北秋田郡]]、現[[大館市]])
* [[内原町]]([[茨城県]][[茨城郡]]、現[[水戸市]])
* [[寄居町]]([[埼玉県]][[大里郡]])
* [[三島町 (新潟県)|三島町]](新潟県[[三島町 (新潟県)|三島郡]]、現[[長岡市]])
* [[西山町]](新潟県[[刈羽郡]]、現[[柏崎市]])
* [[山都町]]([[熊本県]][[上益城郡]])
=== 村の花 ===
* [[沢内村]](岩手県和賀郡、現西和賀町)
* [[峰浜村]](秋田県山本郡、現[[八峰町]])
* [[朝日村 (山形県)|朝日村]]([[山形県]][[東田川郡]]、現[[鶴岡市]])
* [[荒川村 (埼玉県)|荒川村]](埼玉県[[秩父郡]]、現[[秩父市]])
* [[神泉村]](埼玉県[[児玉郡]]、現[[神川町]])
* [[広神村]](新潟県[[北魚沼郡]]、現[[魚沼市]])
* [[栄村]](長野県[[下水内郡]])
* [[朝日村]]、[[麻績村]](長野県[[東筑摩郡]])
* [[白馬村]](長野県[[北安曇郡]])
* [[泰阜村]](長野県[[下伊那郡]])
* [[堀金村]](長野県[[南安曇郡]]、現[[安曇野市]])
* [[清見村]](岐阜県[[大野郡]]、現[[高山市]])


== メディア ==
=== 書籍 ===
* {{Cite book|和書 |author= |date=1993-01 |title=カタクリ花の旅のひみつ |series=日本列島花maps |publisher=[[北隆館]] |isbn=4832602705}}
* {{Cite book|和書 |author=瀬川強 |date=2005-03-28 |title=西和賀カタクリの里 |publisher=熊谷印刷出版部 |isbn=4877202870}}
* {{Cite book|和書 |author=高橋喜平 |date=1987-03 |title=カタクリの里-神秘にみちた花のひみつ |series=子ども科学図書館 |publisher=[[大日本図書]] |isbn=4477165781}}
=== 写真集 ===
* {{Cite book|和書 |author=太田威 |date=2001-02 |title=カタクリ-花咲く春の森で |publisher=[[平凡社]] |isbn=4582547028}}
* {{Cite book|和書 |author=高橋喜平、瀬川強 |date=1995-02 |title=カタクリの里 沢内村からの春のたより |publisher=[[講談社]] |isbn=4062073498}}
* {{Cite book|和書 |author=緑区・自然を守る会 |date=1991-09 |title=カタクリの咲く谷戸に-横浜・新治の自然誌 |publisher=[[文一総合出版]] |isbn=4829930748}}
=== テレビ番組 ===
* 『花の自然誌 カタクリ 開花・8年目のめざめ』 [[NHK総合テレビジョン|NHK総合テレビ]]、1990年2月18日放送<ref name="NHK shizenshi" />
* 『にっぽん花物語カタクリ』 NHK総合テレビ、1995年1月29日放送<ref>{{Cite web |url=http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999501290130134/?n=6&q=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AA&o=1&np=20&or=t |title=NHKアーカイブス保存番組詳細 にっぽん花物語カタクリ(1995年1月29日放送) |publisher=NHK |accessdate=2011-12-22}}</ref>
* 『花の百名山 三毳山(みかもやま) カタクリ』 [[NHK衛星第2テレビジョン|BS2]]、1995年4月5日放送<ref name="mikamoyama" />
* 『ふるさと自然発見 カタクリの花咲く里~秋田・西木村~』 NHK総合テレビ、1995年5月27日放送<ref>{{Cite web |url=http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999505270130114/?n=8&q=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AA&o=1&np=20&or=t |title=NHKアーカイブス保存番組詳細 ふるさと自然発見 カタクリの花咲く里~秋田・西木村~(1995年5月27日放送) |publisher=NHK |accessdate=2011-12-22}}</ref>
* 『ふるさと自然発見 山一面のカタクリ大群落 ~北海道・旭川市~』 NHK総合テレビ、1997年5月31日放送<ref>{{Cite web |url=http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999705310130134/?n=10&q=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%AA&o=1&np=20&or=t |title=NHKアーカイブス保存番組詳細 ふるさと自然発見 山一面のカタクリ大群落 ~北海道・旭川市~(1997年5月31日放送) |publisher=NHK |accessdate=2011-12-22}}</ref>
* 『北の大地の春』 [[さわやか自然百景]]・NHK総合 2005-05-22放送<ref name="sawayaka" />
* 『[[2005年日本国際博覧会#キャラクター|モリゾー]]・キッコロ 森へいこうよ!カワイさ満開!春を呼ぶ妖精たち』 [[NHK教育テレビジョン|NHK教育テレビ]]、2010年5月2日放送<ref name="morizo" />


== 主な群生地 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
* [[北海道]][[旭川市]]:突哨山(とっしょうざん) - 面積が125haあり、カタクリの群生地としては日本最大級の大きさを誇る。観光客も多い。
{{reflist}}
* [[青森県]][[黒石市]]:かたくりの小径

* [[秋田県]][[仙北市]]:八津のカタクリ群生地 (20ha)
== 参考文献 ==
* [[栃木県]][[佐野市]]・[[岩舟町]]・[[栃木市]]:[[三毳山]]のカタクリ群生地([[新・花の百名山]])
* {{Cite book|和書 |editor=河野昭一(監修) |date=2004-04 |title=植物生活史図鑑 春の植物No.1 |series=植物生活史図鑑Ⅰ |publisher=[[北海道大学]]図書刊行会 |isbn=4832913719 |ref=植物生活史図鑑}}
* [[神奈川県]][[相模原市]]:城山カタクリの里
* {{Cite book|和書 |editor=河野昭一(監修) |date=2001-10 |title=植物の世界 草本編(上) |series=植物の世界 |publisher=[[ニュートンプレス]] |isbn=4315516244 |ref=ニュートン}}
* [[長野県]][[松本市]][[波田町|波田]]上海渡:[[かたくり園 (松本市波田)|かたくり園]](4000㎡)
* {{Cite book|和書 |author=田中澄江 |date=1995-06-10 |title=新・花の百名山 |publisher=[[文藝春秋]] |isbn=4167313049 |ref=新・花の百名山}}
* [[岐阜県]][[可児市]]:[[鳩吹山]]のカタクリ群生地(可児川下流地域自然公園)
* {{Cite book|和書 |author=田中澄江 |date=1997-05 |title=花の百名山 |series=愛蔵版 |publisher=文藝春秋 |isbn=4163527907 |ref=花の百名山}}
* [[愛知県]][[豊田市]][[足助町]]:[[香嵐渓]]のカタクリ群生地(紅葉の[[観光地|観光スポット]])
* {{Cite book|和書 |author=豊国秀夫 |date=1989-09-20 |title=日本の高山植物 |series=山溪カラー名鑑 |publisher=[[山と渓谷|山と溪谷社]] |isbn=4-635-09019-1 |ref=高山植物}}
* [[島根県]][[吉賀町]]:カタクリの里
* {{Cite book|和書 |editor=山と溪谷社(編集) |date=2007-06-20 |title=花の百名山地図帳 |publisher=山と溪谷社 |isbn=9784635922463 |ref=花の百名山地図帳}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[カタクリ属]]([[:en:Erythronium|英語]])
{{Commons|Erythronium japonicum}}
{{Commonscat|Erythronium japonicum}}
* [[片栗粉]]
* [[片栗粉]]
* [[スプリング・エフェメラル]]
* [[エライオソーム]]
* [[突哨山]] - 日本最大規模のカタクリの群生地

== 外部リンク ==
* [http://mitizane.ll.chiba-u.jp/meta-bin/mt-pdetail.cgi?cd=00068532 カタクリの標本(武蔵 棒ノ嶺で1964年4月6日に採集)] ([[千葉大学]]附属図書館)


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2011年12月22日 (木) 11:59時点における版

カタクリ
スプリング・エフェメラルの一つのカタクリ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Lilliopsida
: ユリ目 Liliales
: ユリ科 Liliaceae
: カタクリ属 Erythronium
: カタクリ E. japonicum
学名
Erythronium japonicum Decne.
和名
カタクリ(片栗)
英名
Katakuri (Dogtooth violet)

カタクリ(片栗、学名Erythronium japonicum Decne.)は、ユリ科カタクリ属に属する多年草古語では、「堅香子」(かたかご)と呼ばれていた[1]

特徴

雪解け後に、落葉樹林の林床で真っ先にカタクリやニリンソウなどが葉と茎を伸ばし花を咲かせる。その後枯れて地上部の姿が消える。「春の妖精」とも呼ばれるスプリング・エフェメラル

早春に10 cm程の花茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。蕾をもった個体は芽が地上に出てから10日程で開花する[2]。花茎の下部に通常2枚の葉があり、幅2.5-6.5 cm程の長楕円形の葉には暗紫色の模様がある。地域によっては模様がないものある。開花時期は4-6月で、花被片雄しべは6個[3]。雄蕊は長短3本ずつあり、葯は暗紫色。長い雄蕊の葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開する[4]雌蕊の花柱はわずかに3裂している。地上に葉を展開すると同時に開花する。日中に花に日が当たると、花被片が開き反り返る。日差しがない日は終日花が閉じたままである[5]。開花後は3室からなる果実ができ、各室には数個-20程の胚珠ができる。平均で60%程の胚珠が種子となる[6]。胚珠は長さ2 mmほどの長楕円形である。染色体は大型で2n=24である[7]

早春に地上部に展開しその後葉や茎は枯れてしまし、地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い[1]ニリンソウなどの同様な植物とともに、このため春を告げる「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれている[5][8]。種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いており、アリに拾われることによって生育地を広げている(同様の例はスミレなどにも見られる)。

暗紫色の模様の葉と出始めの蕾 開花直前の蕾 雌蕊の周りに6本の雄蕊 3室からなる果実

地下での挙動

5月中旬から9月末までは、地下で休眠状態となる。最大30 cm程の深さにある長さ5-6 cmの筒状楕円形の鱗茎は、10月下旬ごろに発根し始める[1]。雪解けを待って、地上に糸のような細い葉を伸ばす。

カタクリの生活史

マルハナバチなどの送粉者が吸蜜に訪れ受粉を行う。

発芽1年目の個体は細い糸状の葉を、2年目から7-8年程度までは卵状楕円形の1枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなり、2枚目の葉が出てから花をつける。毎年少しずつ鱗茎に養分が蓄積され、発芽から開花までには7-8年を要する[9][10]。開花初期は開花と結実がある有性生殖と結実がない無性生殖を繰り返し、個体が大きく成長した後は複数年に渡り開花が継続する。カタクリの平均寿命は40-50年ほどと推定されている[1]。なお、鱗茎は毎年更新し、なおかつ旧鱗茎の下に鱗茎が作られるため鱗茎は深くなる。原則として鱗茎は分球することはない。通常栄養繁殖を行わない[11]

カタクリの葉にサビ菌Uromyces erythronii Pass.)が寄生し、「さび病」を起こし枯れてしまうことがある[12]。落葉広葉樹林は約3,000万年前に形成され、カタクリの祖先はこの頃に落葉広葉樹林に出現しカタクリに進化したと考えられている[2]

受粉の仕組み

カタクリは両性花自家不和合性であり、自家受粉による種子の形成はほどんど行われない[13]。花被片、雄蕊、雌蕊は紫外線をよく吸収し、ハチ目などの昆虫の視覚器官が感受しやすく、花へ誘発するシグナルとなっている[13]ハナバチの仲間のクマバチコマルハナバチマルハナバチギフチョウヒメギフチョウスジグロシロチョウなどが吸蜜に訪れ送粉者(ポロネーター)として受粉を行っている[13]。クマバチとマルハナバチが最もカタクリの受粉に貢献している[14]

トゲアリはカタクリの種子を巣内に運び込んだ後に、巣外に搬出し周辺に散布する。

アリによる種子の散布

種子に付着しているエライオソームには脂肪酸や高級炭水化物などが大量に含まれ、アリがこの成分に誘発され種子は巣によりある遠くまで運ばれる[7]富山県婦負郡八尾町(現富山市)では、アシナガアリアズマオオズアカアリクロヤマアリトゲアリトビイロケアリムネアカオオアリなどにより運ばれる様子が確認されている[7][15]。トゲアリはカタクリの種子を巣内に運び込んだ後に、巣外に搬出し周辺に散布する[7]

利用

かつてはこの鱗茎から抽出したデンプン片栗粉として調理に用いていた。精製量がごくわずかであるため、近年は片栗粉にはジャガイモサツマイモから抽出したデンプン粉が用いられている[16]。若葉を茹でて、山菜として食されることがある[17]。鑑賞用の山野草として、カタクリの球根が販売されている。日本各地の群生地では、春の開花時期に合わせて「カタクリ祭り」などが開催されている[18]

分布

北東アジア朝鮮半島千島列島サハリンロシア沿海州)と日本に分布する[1]。日本では北海道本州四国九州の平地から山地の林内にかけて広く分布する[3]。中部地方以北に多く分布し、四国と九州では少ない。岡山県では北部の市町村を中心に分布が確認されている[19]。九州では熊本県のみに分布し、日本の南限となっている[20]。比較的日光の差すブナミズナライタヤカエデなどの落葉広葉樹林の林床に群生する。キクザキイチゲとニリンソウなど同時期に同じ場所で開花することがある。スギ林の林床にも生育していることがあるが、花をつける個体は比較的日のよく当たる林縁に限られている[21]鈴鹿山脈北部など石灰岩質の地域に群生地となる例がある[22]。北海道の北見市端野町の隔離分布した群落が日本の分布域の東端と推定されている[23][24]。昔は日本では落葉広葉樹林のある各地で広く見られたが、近年では乱獲や盗掘、土地開発などによる生育地の減少によって減少している。北アルプスの仙人山[25]の標高約2,000 m亜高山帯の山腹でに、最高所での生育が確認されている[1]。カタクリは数千-数万の大群落を作ることがあり、集団の全個体が入れ替わるには13-40年程かかると推定されている[26]基準標本は、日本のもの[3]

日本の主な群生地

田中澄江が『花の百名山』で奥多摩三山御前山を代表する花の一つとして紹介し[27]、『新・花の百名山』で三毳山を代表する花の一つとして紹介した[28][29]。最近では人工的に増殖した上で野山に植えられて、観光名所になっている所が多数ある。

鳩吹山の群生地
飛騨木曽川国定公園内)

天然記念物

  • 佐野市の「カタクリの花」 - 昭和50年代後半に栃木県の三毳山の北斜面に約1.5 haの規模でかたくりの花が群生していることが確認され、地元住民により育成保護された。1987年(昭和62年)に、市の天然記念物に指定された[35]
  • 太田市の「丸山薬師のカタクリ群生地」 - 群馬県太田市丸山町の約0.3 haの群生地が、2005年(平成17年)3月28日に市の天然記念物に指定された[36]
  • みどり市の「カタクリ群生地」 - 群馬県みどり市笠懸町阿左美の約2.4 haの群生地が、1994年(平成6年)7月26日に市の天然記念物に指定された[37]
  • 飯能市の「カタクリ・イカリソウの群落」 - 埼玉県飯能市岩渕の群落が、1973年(昭和48年)7月1日に市の天然記念物に指定された[38]
  • 柏市の「カタクリ群生地」 - 千葉県柏市逆井の群生地が、市の天然記念物に指定されている[39]
  • 富里市の「センダイタイゲキ及びカタクリ自生地」 - 千葉県富里市の自生地が、市の天然記念物に指定されている[40]
  • 相模原市の「カタクリの自生地」 - 神奈川県相模原市緑区牧野の自生地が、1988年(昭和53年)6月23日に当時の津久井郡藤野町の天然記念物に指定された[41]
  • 茅野市の「だいもんじ・亀石周辺のカタクリの群生地」 - 長野県茅野市宮川西茅野の群生地が、1982年(昭和57年)4月30日に市の天然記念物に指定された[42]
  • 島田市の「牧之原公園斜面のカタクリ」 - 1985年(昭和60年)5月28日に当時の静岡県榛原郡金谷町の天然記念物に指定された[43]
  • 高山市の「カタクリ群生地」 - 岐阜県高山市清見町大原の0.4 haの群生が市の天然記念物に指定されている[44]
  • 三次市の「カタクリ」 - 広島県三次市のダムサイトの群落が、市の天然記念物に指定されている[45]
キバナカタクリ
E. grandiflorum

カタクリ属

ユリ科に属するカタクリ属にはユーラシア大陸の大陸温帯域に4種、北米大陸に20種がある[46]。日本に分布するのはこのカタクリ(Erythronium japonicum)のみである。属の学名のErythroniumは、ヨーロッパで赤い花を咲かせる種のギリシャ語の「赤い」(erythros)に由来する[47]

  • Erythronium americanum Ker-Gawl.) - 北アメリカ東部に分布し、栄養繁殖を行い黄色い花を咲かせる。
  • キバナカタクリ(学名:Erythronium grandiflorum Pursh.) - 主にアメリカカナダ南部の亜高山帯に分布している。
  • Erythronium oregonum Applegate) - 北アメリカ西部に分布し、白い花を咲かせる。

種の保全状況評価

日本の多くの都道府県で、以下のレッドリストの指定を受けている[48]。2007年8月現在、環境省のレッドリストの指定はない[49]。四国と九州での分布は極一部に限られ絶滅が危惧されている[50]上信越高原国立公園中部山岳国立公園白山国立公園などで自然公園指定植物となっている[51]

文学

750年(天平勝宝2年)3月2日大伴家持越中国司として富山県を訪問した際に、「もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」、(万葉集・巻18)と詠い、カタクリが「堅香子(カタカゴ)としてに詠まれている。島根県鹿足郡吉賀町樋口の「かたくりの里」には、この詩を刻んだ「六日市万葉歌碑」の石碑がある[56]松浦武四郎安政年間に蝦夷地を探検し、その後の本で当時のアイヌ人の食用植物として「延胡索黒百合、山慈姑、車百合菱実」の5種を絵つきで記している。そこで記されている「山慈姑」はカタクリのことである[17]

関連画像

市町村指定の花

日本の多数の市町村の花に指定されている。また合併前に指定されていた。

市の花

町の花

村の花

メディア

書籍

  • 『カタクリ花の旅のひみつ』北隆館〈日本列島花maps〉、1993年1月。ISBN 4832602705 
  • 瀬川強『西和賀カタクリの里』熊谷印刷出版部、2005年3月28日。ISBN 4877202870 
  • 高橋喜平『カタクリの里-神秘にみちた花のひみつ』大日本図書〈子ども科学図書館〉、1987年3月。ISBN 4477165781 

写真集

テレビ番組

  • 『花の自然誌 カタクリ 開花・8年目のめざめ』 NHK総合テレビ、1990年2月18日放送[9]
  • 『にっぽん花物語カタクリ』 NHK総合テレビ、1995年1月29日放送[57]
  • 『花の百名山 三毳山(みかもやま) カタクリ』 BS2、1995年4月5日放送[29]
  • 『ふるさと自然発見 カタクリの花咲く里~秋田・西木村~』 NHK総合テレビ、1995年5月27日放送[58]
  • 『ふるさと自然発見 山一面のカタクリ大群落 ~北海道・旭川市~』 NHK総合テレビ、1997年5月31日放送[59]
  • 『北の大地の春』 さわやか自然百景・NHK総合 2005-05-22放送[30]
  • モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!カワイさ満開!春を呼ぶ妖精たち』 NHK教育テレビ、2010年5月2日放送[8]

脚注

  1. ^ a b c d e f 植物生活史図鑑 (2004)、1頁
  2. ^ a b ニュートン (2001)、28頁
  3. ^ a b c 高山植物 (1989)、566頁
  4. ^ ニュートン (2001)、8頁
  5. ^ a b ニュートン (2001)、11頁
  6. ^ ニュートン (2001)、19頁
  7. ^ a b c d 植物生活史図鑑 (2004)、7頁
  8. ^ a b NHKアーカイブス保存番組詳細 モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!カワイさ満開!春を呼ぶ妖精たち(2010年5月2日放送)”. NHK. 2011年12月22日閲覧。
  9. ^ a b NHKアーカイブス保存番組詳細 花の自然誌 カタクリ 開花・8年目のめざめ(1990年2月18日放送)”. NHK. 2011年12月22日閲覧。
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参考文献

関連項目

外部リンク