黒崎宏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

黒崎 宏(くろさき ひろし、1928年10月25日 - )は、日本哲学者成城大学名誉教授。

来歴[編集]

東京生まれ。1966年東京大学哲学科大学院修士課程修了。長く成城大学教授を務めた。一貫してルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインについて研究し、近年は東洋思想との比較を行っている。2008年瑞宝中綬章受章[1]

著書[編集]

  • 『科学と人間 ウィトゲンシュタイン的アプローチ』勁草書房 1977
  • 『ウィトゲンシュタインの生涯と哲学』勁草書房 1980
  • 『科学の誘惑に抗して ウィトゲンシュタイン的アプローチ』勁草書房 1987
  • 『ウィトゲンシュタインと禅』哲学書房 1987
  • 『「語り得ぬもの」に向かって ウィトゲンシュタイン的アプローチ』勁草書房 1991
  • 『言語ゲーム一元論 後期ウィトゲンシュタインの帰結』勁草書房 1997
  • 『ウィトゲンシュタインが見た世界』新曜社 2000
  • 『ウィトゲンシュタインと「独我論」』勁草書房 2002
  • 『ウィトゲンシュタインから道元へ 私説『正法眼蔵』』哲学書房 2003
  • 『ウィトゲンシュタインから龍樹へ 私説『中論』』哲学書房 2004
  • 『純粋仏教 セクストスとナーガールジュナとウィトゲンシュタインの狭間で考える』春秋社 2005
  • 『理性の限界内の『般若心経』ウィトゲンシュタインの視点から』春秋社 2007
  • 『「自己」の哲学―ウィトゲンシュタイン・鈴木大拙西田幾多郎』春秋社 2009
  • 『啓蒙思想としての仏教』春秋社 2012
  • 『悪の起源 ライプニッツ哲学へのウィトゲンシュタイン的理解』春秋社 2017
  • 『人生論 「自受用三昧」から「自然法爾」へ』春秋社 2023

共編著[編集]

翻訳[編集]

  • カール・G.ヘンペル『自然科学の哲学』培風館 1967
  • マリオ・ブンゲ『精神の本性について 科学と哲学の接点』米沢克夫共訳 産業図書 1982
  • ソール・クリプキ『ウィトゲンシュタインのパラドックス 規則・私的言語・他人の心』産業図書 1983/ちくま学芸文庫 2022
  • D.M.アームストロング、ノーマン・マルカム『意識と因果性 心の本性をめぐる論争』産業図書 1986
  • ノーマン・マルカム『何も隠されてはいない ヴィトゲンシュタインの自己批判』産業図書 1991
  • ウィトゲンシュタイン『哲学的探究』全2部 産業図書 1994-95
  • ウィトゲンシュタイン『『哲学的探求』読解』産業図書 1997
  • ノーマン・マルカム『ウィトゲンシュタインと宗教』法政大学出版局 1998
  • ウィトゲンシュタイン『『論考』『青色本』読解』産業図書 2001

脚注[編集]

  1. ^ 秋の叙勲・褒章 栄誉に浴した私学関係者”. 日本私立大学協会 (2008年11月5日). 2023年6月14日閲覧。