麻酔前投薬
麻酔前投与薬(ますいぜんとうよやく、preanesthetics)とは全身麻酔の導入、維持を円滑にし、麻酔薬や手術による副作用を軽減する目的で全身麻酔前に投与する薬物。抗コリン作動薬、トランキライザー、鎮静薬、鎮痛剤が用いられる。
この種の薬を投与することを麻酔前投薬(ますいぜんとうやく)と呼ぶ。
医学領域における麻酔前投薬
- クロニジン
クロニジンは、α2アゴニストである。降圧薬としても広く使用されてきたが鎮痛、鎮静作用があり、麻酔補助薬として用いることで、麻酔薬の投与量を減らすことができる。
トランキライザー(前投薬)
下記のトランキライザーが前投薬として利用頻度が高い
獣医学領域における麻酔前投薬
動物の麻酔においては、ヒト(成人)と異なり対話により不安や恐怖感を軽減したり、協力を得ることは難しい。このことから薬物による抗不安、鎮静、催眠は極めて重要となる。
関連項目
参考文献
- 幡谷正明 『家畜外科学』 金原出版 1995年 ISBN 430779009X
- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104