鳳月杏
鳳月 杏(ほうづき あん、 6月20日 - )は宝塚歌劇団・花組に所属する男役スター。
千葉県船橋市[1]、国府台女子学院中学部出身[1]。身長172cm[1]、血液型A型[2]。愛称は「ちなつ」[1]。
来歴
- 2004年、宝塚音楽学校入学。
- 2006年、宝塚歌劇団に第92期生として入団。宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台。その後、月組に配属。
- 2009年、「エリザベート」黒天使役、新人公演でエルマー・バチャニー役。
- 2009年、「ラスト・プレイ」新人公演でローレンス役。
- 2010年、「THE SCARLET PIMPERNEL」新人公演でアントニー・デュハース役。
- 2011年、「アルジェの男」新人公演で当時2番手(龍真咲)役のジャック役。
- 2012年、「エドワード8世-王冠を賭けた恋-」新人公演で当時3番手(明日海りお)役のゴドフリー・トーマス役。
- 2012年、「ロミオとジュリエット」新人公演で死役。
- 2013年、「ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-」新人公演でトップスター(龍真咲/蘭寿とむ/壮一帆)と当時準トップスター(明日海りお)役のアンドレ役に抜擢、新人公演最終年の7年目最後に大役を掴んだ[3]。
- 2013年、「月雲の皇子」穴穂皇子役。
- 2014年、「New Wave! -月-」メインキャスト。
- 2014年12月28日付で花組に異動。[4]
- 2015年、「スターダム」でバウホール公演初主演。
- 2016年、「Ernest in Love」アルジャノン役。 (芹香斗亜と役替わり)
- 2016年、「ME AND MY GIRL」ジャッキー役。(柚香光と役替わり) *予定
人物・エピソード
芸名は、好きな映画の中から母と一緒に考えたもの[1]。 「鳳」という字が使いたかったのと、「杏」は「ローマの休日」のヒロインの名から[2]、命名した。
一人っ子[3]。 3歳からクラシックバレエを習っており[3]、宝塚に嵌ったのが小学校2年生の頃[5]。テレビで観て大好きになり、母が録画してくれたビデオを毎日観ていた[2]という。
転機は中学2年時の頃[3]で、身長が伸び始めて将来を考えた時、漠然と「宝塚」が脳裏に浮かぶ[3]。宝塚の劇場公演を見てみようと思い立ち、チケットを買って一人で舞台を観に行った[3]。
映像とは感じるものが違ったが、なぜか初めて見た気がしなかった[3]という。すごく親しみを感じ、「ここに入りたい」と[3]思い、受験を決意。
歌などは受験の1年前から始め、「ちょっと挑戦してみようと気楽に受験したので楽しかった」[2]とのこと。
合格した時は本当にびっくりし[2]遠くにいた母に「受かった!受かった!」と泣きながら口をぱくぱくさせて喜んだ[5]という。
主な舞台
月組時代
- 2006年7 - 8月、『暁のローマ/レ・ビジュー・ブリアン』
- 2007年1 - 4月、『パリの空よりも高く/ファンシー・ダンス』
- 2007年5月、『ハロー!ダンシング』
- 2007年8 - 11月、『MAHOROBA/マジシャンの憂鬱』
- 2008年1月、宝塚バウホール公演『ホフマン物語-オッフェンバックによる-』
- 2008年3 - 7月、『ME AND MY GIRL』
- 2008年9月、日生劇場公演『グレート・ギャツビー』
- 2008年11月 - 09年2月、『夢の浮橋/Apasionado!!』新人公演:宰相中将(本役:星条海斗)
- 2009年3月、シアター・ドラマシティ・昭和女子大学人見記念講堂『SAUDAGE -Jにまつわる幾つかの所以-』ジョルジュ
- 2009年5 - 8月、『エリザベート』黒天使/新人公演:エルマー・バチャニー(本役:遼河はるひ/青樹泉)
- 2009年10 - 12月、『ラスト・プレイ/Heat on Beat!』新人公演:ローレンス(本役:青樹泉)
- 2010年2月、宝塚バウホール・日本青年館公演『HAMLET!!』ギルデンスターン
- 2010年4 - 7月、『THE SCARLET PIMPERNEL』新人公演:アントニー・デュハースト(本役:青樹泉)
- 2010年9 - 11月、『ジプシー男爵/Rhapsodic Moon』新人公演:ホモナイ伯爵(本役:青樹泉)
- 2010年12月 - 11年1月、シアター・ドラマシティ・日本青年館公演『STUDIO 54』ピート・ムーン
- 2011年3 - 5月、『バラの国の王子/ONE -私が愛したものは…-』新人公演:長女(本役:星条海斗)
- 2011年7 - 10月、『アルジェの男/Dance Romanesque』新人公演:ジャック(本役:龍真咲)
- 2011年11 - 12月、宝塚バウホール・日本青年館公演『アリスの恋人』ヤマネ
- 2012年2 - 4月、『エドワード8世-王冠を賭けた恋-/Misty Station-霧の終着駅-』フルーティ・メトカーフ/新人公演:ゴドフリー・トーマス(本役:明日海りお)
- 2012年6 - 9月、『ロミオとジュリエット』新人公演:死(本役:珠城りょう)
- 2012年10 - 11月、宝塚バウホール・日本青年館公演『春の雪』洞院宮治典
- 2013年1 - 2月、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』ヴェール、ロセロワ(役替わり)/新人公演:アンドレ・グランディエ(本役:龍真咲/蘭寿とむ/壮一帆/明日海りお)
- 2013年5月、宝塚バウホール公演『月雲の皇子-衣通姫伝説より-』穴穂皇子
- 2013年7 - 10月『ルパン-ARSÈNE LUPIN-/Fantastic Energy!』エメット
- 2013年11 - 12月、全国ツアー『JIN-仁-/Fantastic Energy!』高岡玄斉
- 2013年12月、天王洲 銀河劇場公演『月雲の皇子-衣通姫伝説より-』穴穂皇子
- 2014年1月、宝塚バウホール公演『New Wave! -月-』(メインキャスト)
- 2014年3 - 6月、『宝塚をどり』『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-』『TAKARAZUKA 花詩集100!!』オスカー五等航海士
- 2014年7 - 8月、日本青年館・シアター・ドラマシティ公演『THE KINGDOM』ラトヴィッジ
- 2014年9 - 12月、『PUCK(パック)』『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』フルート
花組時代
- 2015年3月 - 6月、『カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲』マリウス・ベルトラム・ドゥ・シャレット
- 2015年7月 - 8月、宝塚バウホール公演『スターダム』リアム *バウ初主演
- 2015年10月 - 12月、『新源氏物語』『Melodia -熱く美しき旋律-』 夕霧
- 2016年2月 - 3月、梅田芸術劇場メインホール・中日劇場公演 『Ernest in Love』アルジャノン/レイン(芹香斗亜と役替わり)
- 2016年4月 - 7月、『ME AND MY GIRL』ジャッキー(柚香光と役替わり)/ランベス・クイーン(水美舞斗と役替わり) *予定
関連項目
- 千葉県出身の人物一覧
- 瀬奈じゅん(鳳月入団時の月組トップスター)
出典
- ^ a b c d e 『宝塚おとめ 2013年度版』阪急コミュニケーションズ、2013年、55頁。ISBN 978-4-484-13506-9。
- ^ a b c d e 『RISING STAR GUIDE 2013』阪急コミュニケーションズ、2013年、38-39頁。ISBN 978-4-484-13507-6。
- ^ a b c d e f g h nikkansports.com 「プレシャス!宝塚」 2013年1月13日「「ベルばら」アンドレに大躍進誓う/鳳月杏」
- ^ 組替えについて(宝塚歌劇団公式ページ、2014年7月15日)
- ^ a b 『NEW GENERATION II』阪急コミュニケーションズ、2010年、28頁。ISBN 978-4-484-10517-8。
外部リンク
- 鳳月杏・公式プロフィール - 宝塚歌劇団公式ページ