高森遺跡

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高森遺跡(たかもりいせき)は、宮城県栗原市築館[1]にある、かつて前期旧石器時代のものとされていた遺跡。

概要

1985年(昭和60年)に発見され、石器文化談話会東北歴史資料館によって1988年(昭和63年)から1992年(平成4年)にかけて発掘調査が実施された結果、前期旧石器時代、年代にすると約29万年前の地層から小型石器が発見された。

ところが、旧石器捏造事件が明らかにされた結果、高森遺跡に関しても疑惑が持たれ、日本考古学協会による再調査の結果同遺跡からの旧石器は捏造と判断された[2]。その結果、宮城県は同遺跡の旧石器時代の史跡としての指定を取り消した[3]

脚注

  1. ^ 築館町
  2. ^ 宮城県「旧石器発掘ねつ造関係遺跡の検証調査結果・表7」
  3. ^ 宮城県「旧石器発掘ねつ造関係遺跡の取扱い」

参考文献

  • 梶原洋「高森遺跡」(『国史大辞典 15』(吉川弘文館、1996年) ISBN 978-4-642-00515-9