香粧品
香粧品(こうしょうひん)は、香料・化粧品の業界用語で、「香りの製品と化粧品」からの造語である。香粧品香料(フレグランス)は、食品香料(フレーバー)に対し、基本的に食品以外全般に使用される香料を指す。
香粧品と香料
狭義には、香水や化粧品、スキンケア製品、トイレタリー製品など、人体に使用したり人体に直接触れる製品を指す。広義には洗濯用洗剤・住居用洗剤や柔軟剤、殺虫剤、事務糊、塗料、芳香剤、ペットシャンプーなど生活用品を含む。外用薬や衣料品、印刷インキ、ガス燃料の付臭剤は広義・狭義の香粧品には含まれないが、香粧品香料が使用される。狭義の香粧品の歯磨剤や洗口液、広義の香粧品の台所洗剤や消しゴムには、安全上食品香料が選択される[1]。
歴史
1899年(明治32年)に刊行された『香粧品製造法』で、「香りの製品(香水)」「化粧品」「皮膚摂養品(スキンケア製品)」「毛髪摂養品(ヘアケア製品)」を分類したものが、この用語が使われた最も古い文献と見られている[2]。
脚注
参考文献
- 日本香料協会 編『香りの総合事典』朝倉書店、1998年12月1日、101-102頁。ISBN 4-254-25240-4。
- 荒井綜一、小林彰夫、矢島泉、川崎通昭『最新 香りの事典』朝倉書店、2000年5月10日、189-191頁。ISBN 4-254-25241-2。