香箱

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1550-1600年頃
1700-1750年頃

香箱(こうばこ、: Kōbako)は、香木薫香料)を収納する蓋付きの茶道具香道の道具であるほか、宗教儀式においてを用いるために宗教用具としても用いられる。 ⇒ 香合も参照。

折り紙には、角香箱(つのこうばこ)、鶴香箱(つるこうばこ)という折り方がある[1]

派生

転じて、以下のような意味も持つ。

  • ネコ姿勢習性)の一つで、腹部を地に付け、四肢を畳んだ状態を香箱座りという。この姿勢をとることを「香箱を作る」「香箱を組む」という。
  • 機械時計ぜんまいを収納する部品。バレル (barrel) とも呼ぶ[2]
  • ヒト女性器隠語。上流婦人のそれに対して「御香箱」と表現された[3]。古くは『三陰論』(文政1818-30年頃の写本)『大笑座禅問答』『末摘花』などに用いられているという[4]
  • ズワイガニの雌を「香箱ガニ」と呼ぶ。子を持っている雌という子箱からの派生、日本海の香りを秘めているという意味など、由来は諸説ある[5]

脚注

外部リンク