餌
餌(えさ)
- 餌(誘引)とは、 動物を捕獲したい場合に、その動物を誘い出すための食べ物のこと。誘引餌とも。実際にはその動物が食べられないものでおびき出す場合も含む。動物を誘引餌(ベイト)でおびき出して捕らえるわなをベイトトラップと呼ぶ。また、餌でおびき出して動物に近づき、次第に人間に慣れさせるのを餌付けという。微生物を餌で釣り出すのを釣り餌法という。
- より一般的には動物が食べるものをその動物の餌という。
- 転じて、人間を誘惑する際に使う品物や報酬のことを餌と呼ぶ。この場合の餌は、食べ物でないことのほうが多い。
- 餌(魚釣り)とは、前項のうち、特に魚釣りの際に用いるもの。本項で詳述。
魚釣りにおける餌とは、釣り針に取り付けて魚が針に食いつくようし向けるための道具。対象魚の性質と釣りの方法に応じて使い分ける。
素朴な釣りでは、その場で得られる小動物を餌にする場合が多い。たとえば渓流釣りではトビケラなどの水生昆虫の幼虫、あるいはその周辺で見られるそれらの成虫を使う。これはそこに棲んでいる魚類はその場に見られる小動物を本来の餌としているので、それを餌に使うのは理にかなっている。
針につけない場合もある。また、魚を一カ所に呼び集めるために餌をばらまくのをまき餌という。
餌の種類
その他
人間の食べ物に用いる場合には、その料理の味が悪いことや、食事を与えられる人間の立場が料理を提供する立場の人間よりも弱いことなどを強調するときに、比喩的に用いられる場合もある。