風力
風力(ふうりょく、英: wind power、wind energy、仏: énergie éolienne)とは、風の力やエネルギーのこと。
概説
風力というのは、化石燃料の代わりに使うことができ、風力は無尽蔵でいくらでもあり、再生可能エネルギーであり、地球上のさまざまな地域にあり地域が限定されておらず、クリーンで持続可能性を満たしており、温室効果ガスも全く発生させず、利用するのにわずかな土地があれば済む[2]。
EUの分析によると、化石燃料、天然ガス、原子力など比較してみると、大気の品質をどれほど保てるか、人体への害の有無、気候への害の有無なども考慮すると、風力というのは最も安上がりのエネルギー源である [3]、と明らかにされている。洋上風力発電所は、洋上は風の強い場所なので、強い力を得て発電量も増え、人々のいる場所から遠いので視覚的に邪魔にならない、というメリットはある。そのかわりに、onshore(陸上)タイプにと比べると建設コストが高めになる、というデメリットはある。
風力というのは、長い年月で見ると、常に発生している。数百年後でも数千年後でも風力というのは枯渇せず、使い放題なのである。ただし、短い日数でとらえると変動は発生している。したがって、他のエネルギー源とうまく組み合わせる、というのが良い方法となる。風力発電の割合が全発電量の中に占める割合が増えてきたら、より多くのelectrical gridを構築することで、小さな地域ごとの変動をならすようにして、システム全体の安定をはかると良い[4]。
歴史的に見ると、人類はさまざまな方法で風力を用いていた。帆を用いることで、手漕ぎという動力に代わる無尽蔵の動力を手に入れた。風力のおかげで世界中の海を旅することができるようになったわけである。また風車を用いて風力を動力に変え揚水を行ってきた歴史も長い。ヨーロッパ各地では風車の動力を用いて小麦粉など様々な粉の製粉を行っている。そして20世紀末になって、世界各地で大々的に風力発電を行うようになったわけである。
文献
OKeeffe, Aoife; Haggett, Claire (2012). “An investigation into the potential barriers facing the development of offshore wind energy in Scotland: Case study – Firth of Forth offshore wind farm”. Renewable and Sustainable Energy Reviews 16 (6): 3711. doi:10.1016/j.rser.2012.03.018 .</ref>
脚注
- ^ 伝統的に用いられている「力(ちから)」という言葉は、近代物理学風に言えば「force フォース」を指していることも「power パワー」を指していることも、「energy エネルギー」を指していることもある。もともと力という言葉があったところに、後から近代物理学が登場して従来の用語も使わせていただきつつ試行錯誤しながら概念を細分化していった、という関係なので、物理学の側は伝統的な用語に対して文句の言える立場ではない。もしも新参者が別の用法(別概念)を作りたいのなら、スペルや発音が全く異なる別の用語を自力で造語しなさい、というのが基本的な作法である。
- ^ doi:10.1016/j.rser.2008.09.017
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- ^ [2]
関連項目
- 「風力」を含む記事名一覧
- 風力発電
- ビューフォート風力階級(風の力を、恣意的に階級で大雑把に把握する方法。気象観測や予報関連。)