陸前丘陵

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宮城県の地図。陸前丘陵の多くは、仙台平野と同系色である緑色で表されている。
宮城県周辺の地図。高度差を際立たせてあるため、陸前丘陵がより分かる。

陸前丘陵(りくぜんきゅうりょう)とは、宮城県部分の奥羽山脈の東部に、奥羽山脈と並走して幅10-30kmで続くなだらかな丘陵地の総称。

陸前丘陵は南北に細長く横たわっているが、標高100m以下の部分が多く、また、河川侵食等によってつくられた平野部が断続的にあるため、縮尺が小さい地図では仙台湾から奥羽山脈に至るまで、宮城県内陸部は全て「仙台平野」と記載される例が多い。そのため、一般の宮城県民は、定義以前に「陸前丘陵」という名称を聞いたことさえない者が多く、「陸前丘陵」は学術用語として使用される例が多い。

構成する主な丘陵[編集]

松島周辺の空撮(写真上が北北東。2009年10月)。松島丘陵東端が沈んで出来た松島から北北東に旭山丘陵が延び(写真中央)、江合川を挟んで北西方向に篦岳丘陵が延びる(写真中央から右側)。上記3丘陵にの字状に囲まれて大松沢丘陵の東端が見える(写真左側)

仙北平野にある丘陵

仙北平野と仙南平野を分ける丘陵

仙台市都心部の西にある丘陵

仙台より南にある丘陵

仙北丘陵」という言葉もあるが、仙北平野にある丘陵を指す場合と、仙台市都心部より北にある丘陵を指す場合とがある。

その他[編集]