限界利益
限界利益(げんかいりえき、marginal profit)は、管理会計の概念の一つ。売上が1単位増えることで増える利益のこと。
経済学で用いられる「限界」という言葉は「一単位増やしたときの」という意味である。日常の言葉の意味からはかけ離れているため注意されたい。(限界効用参照)
限界利益には固定費が含まれる。次の式で表される。
- 限界利益=売上高-変動費
- 限界利益=固定費+利益
また、固定費の回収に貢献することから、貢献利益(こうけんりえき、contribution margin)とも呼ばれる。ただし、会計学上、商品別の限界利益から個々の商品販売に直接関与した固定費を引いたものを貢献利益と呼ぶこともある。
営業部門における限界利益の計算
会社組織などの営業部門では限界利益を算出する場合は、意味合いが異なってくる。 この場合は、管理会計上のいわゆる売上総利益(粗利)を示す。 一般的に
- 限界利益(売上総利益)=売上高-商品仕入価格
- 限界利益率(売上総利益率)=限界利益/売上高
のようにして算出される。