阜陽市

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中華人民共和国 安徽省 阜陽市
双清湾公園北岸からの眺め 中央:建設中の240m華潤・阜陽シティクロッシング 右:阜陽シアター
双清湾公園北岸からの眺め 中央:建設中の240m華潤・阜陽シティクロッシング 右:阜陽シアター
双清湾公園北岸からの眺め

中央:建設中の240m華潤・阜陽シティクロッシング 右:阜陽シアター

別称:汝陰 順昌 潁州


安徽省中の阜陽市の位置
安徽省中の阜陽市の位置
安徽省中の阜陽市の位置
簡体字 阜阳
繁体字 阜陽
拼音 Fŭyáng
カタカナ転写 フーヤン
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
安徽
行政級別 地級市
面積
総面積 9,979 km²
人口
総人口(2021) 817.1 万人
経済
電話番号 0558
郵便番号 236000
ナンバープレート 皖K
行政区画代碼 341200
公式ウェブサイト http://www.fy.gov.cn/

阜陽市(ふよう-し、中国語:阜阳市、英語:Fuyang)は、中華人民共和国安徽省の北西部に位置する地級市。古くは汝陰、順昌、潁州とも呼ばれていた。市は中心市街を構成する潁州区潁泉区潁東区のほか、太和県潁上県臨泉県阜南県との四県および県級市界首市も管轄下に置く。

2021年に実施された人口調査によれば、地級市全域は817.1万人の人口規模を擁しており(省内省都合肥市に次いで2位)、中心市街の人口数はおよそ150万人という[1]。また、2021年の国内総生産(GDP)の額は過去最高の3071.5億人民元を記録(省内合肥市蕪湖市滁州市に次いで4位、同省の北部地方で1位)[1]

阜陽市は近年大きな発展を遂げられたため[1]、その中心市街も面積や人口、経済規模など多くの分野で蚌埠市と並んで安徽省北部(皖北)地方の中心都市に有力な候補とも位置づけられている[2]

地理[編集]

安徽省の北西部の黄淮海平原の南端、淮北平原の西部に位置する。北は亳州市、東は淮南市、南は六安市、西は河南省周口市及び信陽市と接する。淮河の北岸の大きな支流の潁河が流れる。

歴史[編集]

阜陽地区には周代には嬀姓の胡子国が存在していた。春秋戦国時代には原陽・新・寝などの県邑が設置されている。

秦代になると汝陰県が置かれ、漢代には汝南郡に、三国時代になると汝陰郡の管轄とされた。527年孝昌3年)、北魏により潁州が設置され、その後は隋朝により汝陰郡、唐朝により潁州、宋朝により順昌府、明朝により潁州、清朝により潁州府が設置された。

1735年雍正13年)、清朝により潁州に阜陽県が設置され、中華人民共和国成立後は阜陽地区とされた。1996年1月に地級市として阜陽市に改編された。

また阜陽市北部の亳州市1372年洪武6年)に潁州に統合されて以来、阜陽地域の一部とされていたが、1998年2月に新に地級市として亳州市が分割され現在に至っている。

行政区画[編集]

下部に3市轄区・1県級市・4県を管轄する。

阜陽市の地図

年表[編集]

この節の出典[3][4]

皖北行署区阜陽専区[編集]

安徽省阜陽地区[編集]

  • 1953年6月25日 - 界首市および太和県・臨泉県の各一部が合併し、界首県が発足。(10県)
  • 1955年8月24日 (10県)
    • 河南省信陽専区淮浜県の一部(三河区・欄杆区・趙集区の各一部)が阜南県に編入。
    • 阜南県の一部(地城区許寨郷・張寨郷の各一部)が河南省信陽専区淮浜県に編入。
  • 1956年6月29日 (10県)
    • 河南省商丘専区項城県の一部(賈嶺区の一部)が臨泉県に編入。
    • 臨泉県の一部(鮦城区の一部)が河南省商丘専区項城県に編入。
  • 1959年3月22日 - 界首県・太和県が合併し、首太県が発足。(9県)
  • 1959年12月 (9県)
    • 鳳台県の一部が淮南市八公山区の一部と合併し、淮南市郊区となる。
    • 鳳台県の一部が淮南市八公山区に編入。
  • 1960年5月25日 - 首太県の一部が臨泉県に編入。(9県)
  • 1961年4月 - 潁上県の一部が鳳台県に編入。(9県)
  • 1961年12月15日 (10県)
    • 首太県が分割され、界首県太和県が発足。
    • 臨泉県の一部が界首県に編入。
  • 1962年9月 - 鳳台県の一部が潁上県に編入。(10県)
  • 1964年4月3日 - 淮南市郊区の一部が鳳台県に編入。(10県)
  • 1964年6月15日 - 阜陽県の一部が分立し、阜城鎮が発足。(10県1鎮)
  • 1964年10月31日 - 阜陽県・渦陽県・蒙城県・鳳台県の各一部が合併し、利辛県が発足。(11県1鎮)
  • 1964年12月27日 - 宿県専区懐遠県の一部が鳳台県に編入。(11県1鎮)
  • 1965年4月8日 - 鳳台県の一部が淮南市八公山区に編入。(11県1鎮)
  • 1966年3月3日 - 臨泉県の一部が界首県に編入。(11県1鎮)
  • 1969年6月7日 - 阜城鎮が阜陽県に編入。(11県)
  • 1971年3月29日 - 阜陽専区が阜陽地区に改称。(11県)
  • 1972年2月25日 - 阜陽県の一部が太和県に編入。(11県)
  • 1972年9月20日 - 鳳台県の一部が分立し、淮南市古溝区となる。(11県)
  • 1975年6月3日 - 鳳台県の一部が淮南市古溝区に編入。(11県)
  • 1975年12月19日 - 阜陽県の一部が分立し、阜陽市が発足。(1市11県)
  • 1976年9月 - 阜陽県の一部が阜陽市に編入。(1市11県)
  • 1977年1月20日 - 鳳台県が淮南市に編入。(1市10県)
  • 1984年6月29日 (1市10県)
    • 蒙城県の一部(大興郷・羅集郷の各一部)が淮南市鳳台県に編入。
    • 淮南市鳳台県の一部(肖集郷・肖塘郷・武集郷の各一部)が蒙城県に編入。
  • 1986年3月11日 - 亳県が市制施行し、亳州市となる。(2市9県)
  • 1989年9月27日 - 界首県が市制施行し、界首市となる。(3市8県)
  • 1992年11月20日 - 阜陽市・阜陽県が合併し、阜陽市が発足。(3市7県)
  • 1996年1月1日 - 阜陽地区が地級市の阜陽市に昇格。

阜陽市[編集]

  • 1996年1月1日 - 阜陽地区が地級市の阜陽市に昇格。(3区2市7県)
  • 1998年9月25日 - 亳州市が省直轄県級行政区となる。(3区1市7県)
  • 2000年5月21日 - 渦陽県・蒙城県・利辛県が亳州市に編入。(3区1市4県)
  • 2006年10月10日 - 阜南県の一部が潁州区に編入。(3区1市4県)
  • 2013年12月24日 - 阜南県の一部が潁州区に編入。(3区1市4県)

交通[編集]

空港

鉄道

道路

  • 界阜蚌高速道路

教育[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]