長崎ライチ

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長崎 ライチ
生誕 ????????
日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 2007年 -
ジャンル 青年漫画
4コマ漫画
ギャグ漫画
代表作ふうらい姉妹
紙一重りんちゃん
受賞 第1回Y-1グランプリ4月期月間賞
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長崎 ライチ (ながさき ライチ、欧文表記:Lychee Nagasaki )は、日本の姉妹による漫画家ユニット。長崎県五島市出身、長崎市在住[1]

概要[編集]

原作担当の姉と、作画担当の妹からなる[2]。ペンネームの由来は、姉の「住んでる町の名前なら、かろうじて覚えていられる」、妹の「ライチってかわいいー」という事から[注 1]。単行本などに記されたキャッチフレーズは「漫画界の禁断の果実」。妹はかつて漫画家だった経験があり、姉は話づくりや背景を手伝っていたとの事[3]

2007年春、竹書房4コマ漫画雑誌まんがくらぶオリジナル』の企画「4コマまんが新人賞第1回Y-1グランプリ」に応募した『紙一重りんちゃん』が、4月期月間賞を獲得した。月間賞の特典として、賞金3万円の授与のほか、『まんがくらぶオリジナル』2007年8月号及びライブドアウェブコミック配信サイトLivedoor デイリー4コマ』に受賞作を掲載。さらに第1回Y-1グランプリの年間グランプリにもノミネートされたが[3]、こちらの方は賞を取るには至らなかった[4]

その後は、漫画雑誌とウェブコミック誌の両方で活動している。2009年2月、エンターブレインの隔月刊漫画雑誌『Fellows!』(のち『ハルタ』に誌名変更)volume3より『ふうらい姉妹』の連載を開始[5]。同作品は翌2010年11月に単行本化され、作者初の単行本となった。作者の体調不良に伴い一時休載ののち不定期連載に移行し、2017年3月まで連載された。

並行して2011年3月、新潮社の漫画雑誌『月刊コミック@バンチ』2011年3月号(創刊号)にて、ストーリー形式ギャグ漫画『そそぎすぎ珈琲館』の連載を開始。しかし、作者の体調不良から連載を続けていくことが難しくなり、第1話をもって打ち切りとなった[注 2]

2019年7月発売の『ハルタ』volume66より、デビュー作の『紙一重りんちゃん』をリメイクし2022年3月発売のvolume92まで連載[6]

2022年4月より姉がYouTubeチャンネル「長崎ライチのいびつな部屋」を開設。なお妹はTwitterにて作画者引退を宣言しており、アニメ投稿作品は姉単独によるもの。

作品リスト[編集]

漫画作品を初出順に並べた。太字は連載作品である。各作品の詳細等についてはリンク先の各記事を参照。

連載作品 読切作品

  • 凡例
    • 収録数字:下記漫画単行本に対応 / :単行本未収録

作品名 初出誌 出版社 収録 備考
1 かみひとえりんちやん
紙一重りんちゃん
まんがくらぶオリジナル』2007年8月号
Livedoor デイリー4コマ
竹書房
ライブドア
2 デビュー作。第1回Y-1グランプリ4月期月間賞受賞。漫画雑誌とウェブコミック誌の両方に掲載。
2 そそうえくん
そそうえくん
『まんがくらぶオリジナル』2008年8月号 – 10月号 竹書房 2 読者参加企画「新人4コマサバイバル」掲載[注 3]
3 ふうらいしまい
ふうらい姉妹
Fellows!』volume3(2009年2月) - 『ハルタ』volume42(2017年3月) KADOKAWAエンターブレイン 1 『ハルタ』volume11から19まで休載、のち不定期連載に移行。
4 ふておろしのそむせんせい
筆おろし望先生
『Livedoor デイリー4コマ』 ライブドア 2 ウェブコミック
5 もりのめかみちやま
森の女神ちゃま
『まんがくらぶオリジナル』2010年8月号 - 2011年3月号 竹書房 2 目次ページに連載。
6 そそきすきこーひーかん
そそぎすぎ珈琲館
月刊コミック@バンチ』2011年3月号(創刊号) 新潮社 連載を予定していたが、第1話で中止。
7 ひとほん
ピトポン
『月刊コミック@バンチ』2011年3月号(創刊号) 新潮社 連載を予定していたが、第1話で中止[注 4]
8 ふておろしのそむせんせい はんかいへん
筆おろし望先生 番外編
Livedoor デイリー4コマ 延長戦』2011年9月配信 ライブドア ウェブコミック。原作を担当。作画は上福忍[7]
9 ひこうきのにかてなおとこ
ひこうきの苦手な男
『Livedoor デイリー4コマ 延長戦』2011年9月配信 ライブドア 2 ウェブコミック。原作を担当。作画は上福忍[7]
10 かみひとえりんちやん
紙一重りんちゃん
『ハルタ』volume66(2019年7月) - volume92(2022年3月) KADOKAWA/エンターブレイン 4

漫画単行本[編集]

長編オリジナル 短編集オリジナル
書名 出版社 レーベル 発行年 判型 巻数 備考
1 ふうらいしまい
ふうらい姉妹
KADOKAWA/エンターブレイン ビームコミックス→ハルタコミックス 2010年 - 2017年 05
B6
4
2 あほにもれきしがありますの
阿呆にも歴史がありますの
KADOKAWA/エンターブレイン ビームコミックス 2013年 05
B6
1 上記の作品群・未公開短編やイラストを収録
3 ちきゆうにうまれちゃったひとびと
地球に生まれちゃった人々
KADOKAWA/エンターブレイン ハルタコミックス 2017年 05
B6
1 未公開短編やイラストを収録
4 かみひとえりんちやん
紙一重りんちゃん
KADOKAWA/エンターブレイン ハルタコミックス 2021年 - 2022年 05
B6
2

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 媒体では姉を「長崎」、妹を「ライチ」と紹介されていたが、本人SNSでは姉は「a」、妹は「i」を末尾に付けることで区別している。
  2. ^ 漫画雑誌『月刊コミック@バンチ』2011年4月号及び5月号にて休載が告げられ、6月号にて連載打ち切りが告知された。各号巻末の目次ページ参照。
  3. ^ 月刊漫画雑誌『まんがくらぶオリジナル』の読者参加企画「新人4コマサバイバル」では、毎回4-5名の新人漫画家が4コマ漫画を競作し、読者は最も続きが読みたい作品に投票する。投票数が最も少なかった作品はその回をもって打ち切りとなり、別の漫画家の作品に入れ替わる、というシステムであった。「そそうえくん」の掲載は、2008年8月号から10月号までの計3回だった。
  4. ^ 「そそぎすぎ珈琲館」に付属している作者用のマイページ「@★NAGASAKI LYCHEE マイページ」掲載の4コマ漫画。1作品のみが掲載された。「そそぎすぎ珈琲館」の連載打ち切りに伴い、こちらも第1話をもって終了となった。『月刊コミック@バンチ』2011年3月号(創刊号)、新潮社、2011年、p.245.

出典[編集]

  1. ^ YouTubeチャンネル「長崎ライチのいびつな部屋」概要より。
  2. ^ yoshida (2016年9月12日). “シュールで独特!不思議過ぎるギャグ漫画家長崎ライチの世界”. i bought. 2021年9月1日閲覧。
  3. ^ a b 「4コマまんが新人賞 第1回Y-1グランプリ 4月期結果発表!!」『まんがくらぶオリジナル』2007年7月号、竹書房、2007年、p.138.
  4. ^ 「4コマまんが新人賞 第1回Y-1グランプリ 年間グランプリ発表!!」 『まんがくらぶオリジナル』2008年7月号、竹書房、2008年、p.134.
  5. ^ Fellows! 2009-FEBRUARY volume 3(エンターブレイン公式サイト) - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)
  6. ^ ハルタ 2019-JULY volume 66”. KADOKAWA. 2021年9月1日閲覧。
  7. ^ a b 長崎ライチ先生原作「筆おろし望先生」「ひこうきの苦手な男」上福忍(作画担当)ブログ『キかないぜ! -漫画家「上福忍」炎のブログ-』2011年09月29日09:10投稿、2012年10月8日閲覧.

外部リンク[編集]