野長瀬正夫
野長瀬 正夫(のながせ まさお、1906年2月8日 - 1984年4月22日)は、日本の詩人・児童文学作家。
来歴・人物
奈良県十津川村生まれ。十津川中学文武館(現・奈良県立十津川高等学校)卒業。在学中より詩作を開始。小学校教員、金の星社の編集者などをしながら、昭和初年、プロレタリア文学運動に関わって詩や少年小説を書き、戦後一時期少女小説を書く。1971年、『あの日の空は青かった』でサンケイ児童出版文化賞受賞。1976年、詩集『小さなぼくの家』で野間児童文芸賞、赤い鳥文学賞を受賞。1979年、詩集『小さな愛のうた』で第4回日本児童文芸家協会賞を受賞。金の星社顧問も務めた。
著書
- 刑務所の広場にも花が咲いた 詩集 わが人生社, 1928
- 悲しきパン 第二詩集 民謡月刊社, 1929 (プロレタリヤ抒情詩集)
- 若き女教師たち 短篇集 文化書房, 1931
- 学芸会実演児童劇集 岡本てうわ共著 文化書房, 1932
- 殉情詩集 少女画報新泉社, 1940
- 女学生たち 富士書店, 1941
- 故園の詩 洛陽書院, 1941
- 青春詩集 淡海堂, 1942
- 熊野浜歌 詩集 みたみ出版, 1944
- 青空の歌 臼井書房, 1948 (女学生文庫)
- 湖畔物語 臼井書房, 1948 (女学生叢書)
- 乙女の灯 梧桐書院, 1948
- あこがれ 少女詩集 永隆, 1949
- 幻の馬 きんらん社, 1955 (名作少年少女絵物語)
- 山のよびごえ 金の星社, 1958 (児童小説シリーズ)
- 叙情詩集 金の星社, 1959
- 朝子の坂道 東都書房, 1960
- 銃をすてろ 金の星社, 1962 (西部小説選集)
- そらのはくちょう 金の星社, 1965 (ひらかな童話集)
- 日本叙情 南北社, 1965
- あの日の空は青かった 少年少女詩集 金の星社, 1970 のちフォア文庫
- アラモに死す 平原児デイビー・クロケットー 金の星社, 1972 (ウエスタン・ノベルズ)
- 小さなぼくの家 講談社, 1976 のち文庫、青い鳥文庫
- あのひと ロマン詩集 金の星社, 1976
- 少年は川をわたった PHP研究所, 1977
- 母と子の世界の伝記 45 ゴッホ 集英社, 1978
- 小さな愛のうた 詩集 金の星社, 1979
- ゆうちゃんとこびと フレーベル館, 1979
- 夕日の老人ブルース 詩集 かど創房, 1981
- ぼくは歩いていく 講談社, 1982
- 野長瀬正夫詩集 踏青社, 1989
翻訳
- 深夜の追跡 ウイリアム・アイリッシュ 金の星社, 1963 (少女世界推理名作選集)
- 白い顔黒い手 キャロリン・キーン 金の星社, 1965 (少女世界推理名作選集)
- 屋根裏の幽霊 マーガレット・サットン 金の星社, 1966 (少女世界推理名作選集)
- その他児童向け外国文学の編訳多数