遠藤武文
遠藤 武文 (えんどう たけふみ) | |
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誕生 |
1966年2月8日(58歳) 日本・長野県東筑摩郡明科町(現・安曇野市) |
職業 | 小説家、推理作家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士 |
最終学歴 | 早稲田大学政治経済学部政治学科卒業 |
活動期間 | 2009年 - |
ジャンル | 推理小説 |
主な受賞歴 |
江戸川乱歩賞(2009年) 信毎選賞(2010年) |
デビュー作 | 『プリズン・トリック』 |
遠藤 武文(えんどう たけふみ、1966年2月8日[1] - )は、日本の小説家・推理作家。長野県東筑摩郡明科町(現・安曇野市)出身、在住。長野県松本蟻ヶ崎高等学校[2]、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業[1]。
経歴
中学生の頃からコナン・ドイルやエラリー・クイーンの推理小説を読み漁り、作家への夢を抱いてきた。大学卒業後、広告会社・郷土史出版社を経て、損害保険会社に勤務。警察共済組合の保険代理店「たいよう共済」の担当だったことがあり、その時の人脈が警察の描写に役立っているという[3]。
2007年11月に放送された松本清張原作のテレビドラマ「点と線」に触発されて小説の執筆を始める[4]。2009年、初めて書いた小説『プリズン・トリック』(応募時のタイトルは「三十九条の過失」)で第55回江戸川乱歩賞を受賞。選考委員の大沢在昌は「厳しい点をつけた」「作者の都合が目につきだすところが苦しい」と否定的な評価をしたが、恩田陸は「描こうとしている絵の大きさ、やろうとしていることのハードルの高さに惹かれた」、天童荒太は「小説に対する志は、この候補者が最も高いと感じた」、東野圭吾は「このトリックに挑んだところに志の高さを感じた」と評し受賞が決まった[5]。2010年、信毎文化事業財団が主催する第15回信毎選賞を受賞[6]。
作品リスト
単行本
警察庁情報分析支援第二室〈裏店〉シリーズ
- 炎上 警視庁情報分析支援第二室〈裏店〉(2012年3月 光文社)
- 収録作品:消失 / 黒猫 / 窃盗犯 / 炎上
- フラッシュモブ 警視庁情報分析支援第二室〈裏店〉(2014年7月 光文社)
- 収録作品:フラッシュモブ / 場違いな男 / 祝福されない結婚 / 検案 / 密室の熊
警部補城取圭輔シリーズ
- 天命の扉(2012年7月 角川書店 / 2014年4月 角川文庫)
- 原罪(2013年12月 祥伝社)
- 龍の行方(2014年3月 祥伝社)
- 収録作品:被害者は八面大王 / 鬼女の殺意 / 狒狒を許さない社会 / 怨讐の白駒池 / 龍の行方
その他
- プリズン・トリック(2009年8月 講談社 / 2012年1月 講談社文庫)- 「三十九条の過失」改題
- トリック・シアター(2010年6月 講談社 / 2013年7月 講談社文庫)
- パワードスーツ(2011年8月 講談社 / 2014年8月 講談社文庫)
- デッド・リミット(2011年9月 集英社)
- 現調(2014年10月 講談社)
アンソロジー
「」内が遠藤武文の作品
- ザ・ベストミステリーズ 2010 推理小説年鑑(2010年7月 講談社)「レッド・シグナル」
- 【分冊・改題】Logic 真相への回廊 ミステリー傑作選(2013年4月 講談社文庫)
- デッド・オア・アライヴ(2013年12月 講談社 / 2014年9月 講談社文庫)「平和への祈り」
- ベスト本格ミステリ2014(2014年6月 講談社ノベルス)「フラッシュモブ」
脚注
外部リンク
- 小説すばる - 新刊レビュー - 福井健太による『デッド・リミット』の書評