貧乳

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貧乳(ひんにゅう)とは、女性乳房が小さいこと。また、その女性。[1]

概要

膨らんでいない(成長していない)バスト初経の前後約4年間で膨らんで(成長して)大人のバストになる[2]が、約4年間であまり膨らまず(あまり成長せず)に大人のバストとなることで貧乳となる。アメリカ合衆国のローレンスバークレーナショナルラボラトリーでの研究によると、巨乳より貧乳のほうが乳癌の死亡率が低いことが解っている[3]

文化的背景

日本

ブラジャーの中に入れるパッドの例

洋服文化が広がり、和服が日常着の地位を失っても、1960年代くらいまでは大きな乳房はコンプレックスの対象になることがあった。1970年代頃からは、洋装が完全に定着したこともあり、大きな乳房がコンプレックスになることは少なくなっている。逆に現在では貧乳に対してコンプレックスを抱くケースが増えており(このため、パッドや固形ジェルを乳房にあてることで乳房が大きいように見せる女性もいる)、バストアップ(バストの成長期である初経の前後約4年間はバストの成長をなお一層活発させ、それが過ぎた大人のバストはバストサイズを現在の値より大きくしようとする)を努めるようになってきている。特にバストの成長期に過酷な受験勉強やインスタント食品を多く食べたり(偏食)、運動不足などのアンバランスな生活を送ると、女性ホルモンの分泌が阻害され、バストの成長が置き去りとなる[4]

※下着メーカートリンプの日本法人が行ったトリンプ「ボディサイズの理想と現実アンケート(2005)」によると、胸のボリュームを出したいと答えた女性が34%だったのに対して、ボリュームを抑えたいと答えた人は5%となっている。

日本人の女性の平均カップサイズはトリンプ調査によると以下のように推移している[5]

調査年AカップBカップCカップDカップEカップFカップGカップ
1980年(昭和55年)58.6%25.2%11.7%4.5%---
1990年(平成2年)32.3%30.5%21.4%10.0%5.6%0.2%-
1992年(平成4年)25.9%28.3%24.1%12.8%7.8%1.1%-
1996年(平成8年)23.8%34.2%23.9%11.7%4.4%1.8%0.2%
2004年(平成16年)10.2%27.8%27.8%21.5%10.0%2.1%0.6%


その他の俗称

貧乳を意味する言葉としては「全く谷間が無い」という意味で「つるペタ(あるいはつるぺた)」、「まな板」、「チチナッシー」、「充電切れ」、「可能性∞」、「能鷹隠爪」、「洗濯板」、「地平線」、「ペチャパイ」(ぺちゃんこなおっぱいを略して)などもあるほか、月亭可朝の楽曲『嘆きのボイン』の影響から、「ボイン」に対して「コイン」(小さな胸とかけて)や「ナイン」(胸が無いとかけて)と俗称されることもあった。

侮蔑語とならないように「微乳(びにゅう)」、「発展途上国」などとの言い換えもみられる。2010年代・以降になると、かわいい言い方の1つとして(ちっちゃいおっぱいの略語として)「ちっぱい」が使われることもある。英語圏では"flat chest"や"small breast"という。

脚注

出典

  1. ^ デジタル大辞泉
  2. ^ ワコール探検隊|「少女」から「おとな」へ約4年間で変化する成長期のバスト
  3. ^ 巨乳より貧乳のほうが乳がんの死亡率が低い―米研究-マイナビウーマン2013年12月14日
  4. ^ バストアップの方法、胸を大きくするためには?
  5. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「excite20060208」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません

関連事項