角川博
角川 博 | |
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出生名 | 角川 博 |
生誕 | 1953年12月25日(70歳) |
出身地 | 日本・広島県広島市 |
学歴 | 私立広陵高等学校卒 |
ジャンル | 演歌 |
職業 | 演歌歌手 |
担当楽器 | 歌 |
活動期間 | 1976年 - |
レーベル | キングレコード |
事務所 | 角川事務所株式会社 |
公式サイト | [1]角川博オフィシャルブログ「歌舞いて候う」 |
角川 博(かどかわ ひろし、本名:同じ、1953年12月25日 - )は、日本の演歌歌手、タレント。
広島県広島市船越町(現・安芸区船越)出身[1]。角川事務所株式会社キングレコード所属。私立広陵高等学校卒。
来歴・人物
高校時代は高校野球の名門・広陵高校で野球部に所属。角川はレギュラーではなかったが、在籍時に広陵は春夏3度甲子園大会に出場し、特に1970年春選抜大会は広島東洋カープ、日本ハムファイターズで活躍した佐伯和司を擁して、優勝した島本講平の箕島高校に準決勝で敗れるなど健闘を果たしている。角川自身は佐伯の1年後輩 その後、同校の軟式野球部に入部した。後年の芸能人野球大会では幾度か出場し、経験者らしいプレーを見せた。
高校卒業後は、地元広島の歓楽街流川や福岡博多のクラブで歌い、中洲で歌っているところをスカウトされ上京。1976年4月、『涙ぐらし』で歌手デビュー。同年、第18回日本レコード大賞新人賞、第9回日本有線大賞新人賞をはじめ、新人賞を総なめにした。同期には ピンクレディー・新沼謙治・芦川よしみ・内藤康子など 翌々年1978年には『許してください』でNHK紅白歌合戦に初出場を果たし、合計3回出場。女心を歌わせたらトップクラスの力量を持つと言われ、五木ひろしが妬いたとも。その後現在に至るまで五木ひろしとの親交は熱く、五木の劇場公演に参加したり 五木作曲の楽曲を数多く発表している。
船宿・風花の恋など、豊かな声量とダイナミックな表現で相反するデリケートな女心を歌い上げるスタイルは 現在の演歌・歌謡界においては貴重な存在である。また、声帯模写を得意とし、ものまね番組の創成期にもよく出演した。レパートリーは美空ひばり・三波春夫・淡谷のり子・森進一・五木ひろし・前川清・小林旭など。自宅の家電製品は 当時のものまね番組の賞品ばかりであったとのエピソードも有名。
クラブ歌手時代から唄い続ける歌謡曲の歌唱も定評があり、コンサートで披露される石原裕次郎ナンバーや往年の歌謡曲、ポップスなどは、一聴の価値ありである。また、カラオケ上級者に特に好まれカラオケ大会などでは、彼の曲を好んで歌うコアなカラオケマニアや舞踏家や舞踊団体などが多く存在する。
近年では2013年年発売の『雨の函館」続く2014年の「夜泣き鳥」では、自身のトップセールスを記録した「女のきもち」以来の盟友、岡千秋とのコラボで その実力を感じさせ、スマッシュヒットとなりメディアへの登場も増えている。プライベートでは掃除好き 料理好きで 大の愛犬家でもある。
友人にはレスラーの藤波辰爾夫妻、タレントの加藤浩次夫妻、競輪出身の中野浩一など、歌謡界に限らず親交に厚い。
2015年、デビュー40周年を迎える。4月22日に新曲「蒼い糸」(五木ひろし作曲)でリリース予定。カップリングも五木作品で「あなたへ」。
エピソード
- 1980年、女優の津山登志子と結婚。1996年、離婚。
- 1999年、演歌歌手の沢田綾(さわだ あや 1975年3月12日 - )と再婚。
- 水谷豊主演のNTV系連続ドラマ『あんちゃん』(1982年 - 1983年放映)の挿入歌「宇佐木温泉音頭」(「うさぎ温泉音頭」。松本隆作詞・大瀧詠一作曲・萩原哲晶編曲)を歌唱。放映当時はレコード化されなかったが、1995年に発売された『大瀧詠一 SONGBOOK II』などのCDに収録されている。
- 1987年発売のシングル曲「おまもり」は、「時の流れに身をまかせ」(1986年)など、一連のテレサ・テンのヒット曲で知られる荒木とよひさ・三木たかしのコンビのペンによる楽曲で、(シングル発売こそなかったものの)テレサ・テンによるカバーもあり、テレサのファンにも人気のある1曲となっている。
- 滋賀県旧浅井町の浅井音頭で唄を歌っていた。地元ではメロディー、歌唱力ともに大変に評判がよかった。
ディスコグラフィ
- 涙ぐらし(1976年4月25日)
- 嘘でもいいの(1976年9月5日)
- 許してください(1977年1月25日)
- 純情の夢(1977年6月25日)
- 捨てぜりふ(1977年10月25日)
- 道づれ(1978年2月25日)
- ばちあたり(1978年5月25日)
- 四谷木戸右衛門町(1978年9月25日)
- 大阪ものがたり(1979年2月5日)
- わがまま(1979年9月5日)
- ふられ酒(1980年1月21日)
- 大広島音頭(1980年3月21日)
- 夢もよう(1980年5月1日)
- あきらめて女(1981年2月21日)
- あなたひとすじ(1981年9月21日)
- 女のきもち(1982年6月21日)
- 倖せ遠回り(1983年4月5日)
- 女のしあわせ(1983年9月21日)
- 伊豆の雨(1984年2月21日)
- 花巻雨情(1985年2月21日)
- 流氷岬(1985年10月21日)
- 波止場シャンソン(1986年3月21日)
- おまもり(1987年4月21日)
- 夢情話(1988年4月1日)
- ヨコハマ港物語(1989年2月21日)
- 雨の赤坂(1989年9月21日)
- 夜明け川(1990年5月21日)
- 女のうず潮(1991年6月21日)
- Tokyo物語(1991年12月4日)
- 恋炎歌(1992年6月3日)
- 一夜舟(1993年6月23日)
- 残波岬(1995年3月24日)
- 渋谷でね(1996年5月22日)
- 別れたけれど(1997年6月21日)
- 螢駅(1998年5月21日)
- 船宿(1999年6月25日)
- 昭和情け川(2000年1月7日)
- 男と女でいたいのよ(2000年8月23日)
- キ・ラ・ラ(2000年10月25日)
- 化粧川(2001年5月2日)
- 人情つれづれ(2002年3月6日)
- 女のエレジー(2003年1月8日)
- 風花の恋(2003年10月22日)
- 男と女の飲む酒は・・・(2004年10月27日)
- 越前忍冬(2005年4月27日)
- 迷い雪(2006年1月25日)
- 情夜灯(2006年9月21日)
- 宿時雨(2007年4月25日)
- 片瀬舟(2008年2月6日)
- 女のしぐれ宿(2008年10月8日)
- 冬の蝉(2009年5月27日)
- 冬のかげろう(2010年4月21日)
- 春の雪(2011年2月23日)
- しぐれ橋(2011年9月21日)
- 女のうなじ(2012年4月11日)
- 蜻蛉の恋(2013年01月9日)
- 雨の函館(2013年7月24日)
- 夜泣き鳥(2014年5月21日)
・蒼い糸(2015年4月22日)
NHK紅白歌合戦出場歴
年度/放送回 | 回 | 曲目 | 出演順 | 対戦相手 | 備考 |
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1978年(昭和53年)/第29回 | 初 | 許してください | 5/24 | 芹洋子 | |
1979年(昭和54年)/第30回 | 2 | 大阪ものがたり | 4/23 | 渡辺真知子 | |
1986年(昭和61年)/第37回 | 3 | 波止場シャンソン | 14/20 | 岩崎宏美 |
主なテレビ番組
音楽番組
- 「NHK歌謡コンサート」(NHK総合)
他多数
テレビドラマ
バラエティ番組
CM
ラジオ
- 大沢悠里のゆうゆうワイド(2014年〜2016年3月18日)[2] - 主に二カ月に1回、金曜日に放送される「ゆうゆう替え歌教室」で、『新人歌手』角川博として替え歌を担当[3]。
関連人物
- 前川清 - クラブ歌手時代のあこがれの存在。同じ野球経験者(ポジションは投手だった)でありデビュー以来親交がある
- 五木ひろし - 楽曲提供を受け、後輩として劇場公演などに参加
- 山本譲二 - 劇場公演で新沼謙治との3人看板を張るなど、仕事の面でもプライベートでも親交が厚い
- 市川由紀乃 - キングレコードに所属の後輩歌手で、角川が紅白歌合戦出場にふさわしい歌手として応援している
- 新沼謙治 - 同期デビューのいわば盟友であり、上記山本譲二とともに劇場公演などを行った
脚注
- ^ 嬉一夫(中国新聞)『あの時この歌―戦後日本歌謡史―』、渓水社、1983年10月、p217
- ^ TBS RADIO 大沢悠里のゆうゆうワイド 3月18日は(金)は「ゆうゆう替え歌教室 ザ・ファイナル」 - 番組公式ページ、2016年3月18日
- ^ 『新人歌手』と紹介されるのは、「替え歌教室」において古参の大沢悠里とさこみちよの『後輩』であるため。尚、大沢は自らを『童謡歌手』として、童謡の替え歌を披露している
- 現在の出演依頼などの連絡先は 角川事務所(株)
外部リンク