西大寺検車区
西大寺検車区(さいだいじけんしゃく) は、奈良県奈良市尼辻北町にある、近畿日本鉄道の車両基地。電略記号は「サイ」。大和西大寺駅に隣接して設置されている。
概要
大和西大寺駅から南東方向に秋篠川と橿原線に挟まる形で設置されている。
収容車両数は近鉄の車庫では最多の277両で、特急用車両と、奈良線、京都線に所属する通勤形車両が配置される。奈良線所属車両については、一部が東花園車庫に配置されている。また阪神の車両も運用の関係により留置され、一夜留置される列車もある。
配下には併設の西大寺車庫のほか、新田辺駅隣接の新田辺車庫(収容能力56両、京都府京田辺市)、近鉄宮津駅隣接の宮津車庫(収容能力74両、同)がある。
当初この検車区は、現在の大和西大寺駅 - 新大宮駅間の広場に建設予定だったが、建設予定地が史跡・平城宮跡だったため、現在地に変更された。
隣接地には鉄道職員を養成する運輸部教習所(管轄:大阪輸送統括部)や近鉄スポーツセンター(体育館・野球場)、JRを除く国内鉄道事業者では唯一の直営技術研究部署である技術開発センターがある。
配置車両
2015年4月1日現在の配置車両は以下の通り[1]。
- 特急車両
- 22000系ACEの一部(22110F・22112F・22114F・22116F・22118F・22122F・22124F・22126F・22128F)[1]
- 22600系Aceの一部(2両編成の22653F - 22655F)[1]
- 30000系ビスタEX[1]
- 通勤車両
- 1020系・1026系(ワンマン仕様車・阪神直通対応車を含む)[1]
- 1233系・1249系・1252系の一部(1238F・1239F・1241F・1244F - 1246F・1249F - 1252F・1258F・1262F - 1264F・1270F)[1]
- 3200系[1]
- 3220系(シリーズ21)[1]
- 5800系(L/Cカー)[1]
- 5820系(シリーズ21、L/Cカー)[1]
- 8400系(ワンマン対応の3両編成車)[1]
- 8600系(6両編成の8619Fのみ)[1]
- 9020系(シリーズ21)[1]
- 9820系(シリーズ21)[1]
- 事業用車両
- モト75形(モト77・78)[1]
過去の配置系列
- 特急車両
- 通勤車両
- 900系
- 920系(現在は1010系に改番の上で山田線明星検車区に配置)
- 1600系(モ1650形)
- 3000系
- 8000系
- 8800系(現在は東花園検車区に配置)
- 8810系(同上)
- 9200系(同上)
その他
過去は、尼ヶ辻駅の手前付近まで、車庫の一部が伸びていたが、付近をオーバーパスをしている大宮道路と国道308号の拡幅工事により、大宮道路の北側まで縮小されている。なお、縮小した分を補うため、宮津車庫が設置された。
また自社車両のみでは無く相互乗り入れ相手である阪神電気鉄道の1000系、9000系が当検車区に入庫、停泊する運用も存在する。