西上田駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西上田駅
駅舎(2021年10月)
にしうえだ
NISHI-UEDA
上田 (4.4 km)
(3.5 km) テクノさかき
地図
所在地 長野県上田市下塩尻341-2[1]
北緯36度25分2.15秒 東経138度12分30.84秒 / 北緯36.4172639度 東経138.2085667度 / 36.4172639; 138.2085667座標: 北緯36度25分2.15秒 東経138度12分30.84秒 / 北緯36.4172639度 東経138.2085667度 / 36.4172639; 138.2085667
所属事業者
所属路線 しなの鉄道線
キロ程 44.4 km(軽井沢起点)
電報略号 ニシ[1]
キシ(改称前)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
753人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1920年大正9年)6月1日[1]
備考
テンプレートを表示
南口(2021年10月)

西上田駅(にしうえだえき)は、長野県上田市下塩尻にある、しなの鉄道日本貨物鉄道(JR貨物)しなの鉄道線である[1]

概要[編集]

上田市中心部にある上田駅の1つ西側の駅で、同市塩尻地区に位置する。

長野県内の軽井沢駅 - 篠ノ井駅間を結ぶ鉄道路線・しなの鉄道線の中間駅で、しなの鉄道の旅客駅と言う側面と、JR貨物の貨物駅と言う側面を併せ持つ。しなの鉄道線は、全線に渡ってしなの鉄道が施設を保有する第一種鉄道事業者で、当駅 - 篠ノ井駅間ではJR貨物がそれを借りて列車を運行する第二種鉄道事業者となっている。元々は、高崎駅群馬県)と新潟駅新潟県)を結ぶ信越本線の駅で、1987年国鉄分割民営化では東日本旅客鉄道(JR東日本)とJR貨物に継承されたが、1997年に信越本線の一部区間がしなの鉄道に移管されたため、JR東日本に代わってしなの鉄道の駅に移行した。

1920年 - 1956年までは北塩尻駅(きたしおじりえき)と称した[1][注釈 1]

歴史[編集]

駅構造[編集]

島式ホーム単式ホーム混合2面3線を有する地上駅[1]。ホーム間は跨線橋で連絡している。しなの鉄道社員配置駅で、営業時間は平日のみ7時10分 - 8時40分[6]。駅舎には自動券売機が設置されている[1]木造駅舎を備える。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 しなの鉄道線 上り 軽井沢方面
2 (予備ホーム)
3 下り 長野方面

(出典:しなの鉄道:駅構内マップ

貨物用施設[編集]

着発線へ移動するタキ車。右奥にあるのは、住友大阪セメント西上田SSに隣接する生コン工場
(2009年1月)

現在、JR貨物の駅は臨時車扱貨物取扱駅(通年休止駅)であり[7]、定期貨物列車発着は無い。

以前は駅東側に隣接して、日本オイルターミナル (OT) の油槽所石油の物流基地、事業所名は上田営業所)があり、油槽所荷役線が旅客ホーム南側の側線から分岐していた。油槽所への石油は浮島町駅神奈川県)に隣接する東燃ゼネラル石油(現・ENEOS)川崎製油所から輸送されており[8]川崎貨物駅(神奈川県) - 当駅間で1日1往復の専用貨物列車が設定されていた他、季節運行臨時列車設定もあった。これらの輸送は上田営業所営業終了に伴い、2011年3月限りで終了した。

駅西側には住友大阪セメント(旧・住友セメント)のセメント包装所セメントの物流基地、事業所名は西上田サービスステーション)があるが、以前はこの包装所へのセメント輸送も行われていた。青海駅(新潟県)からのセメント輸送が2001年3月に終了した後も荷役設備の建物が残っており、構内入換用機関車の車庫として用いられている[8]

1970年及び1983年の専用線一覧表では住友セメントの他にも、三井物産石油(現・JXTGエネルギー)の専用線(モービル石油が第三者利用者となっている)が記載されている。

構内入換作業はJR貨物グループのジェイアール貨物・信州ロジスティクスが受託していた[8]

利用状況[編集]

旅客[編集]

「上田市の統計」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員753人である[上田 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 1,140 [上田 2]
2001年(平成13年) 1,019
2002年(平成14年) 1,030
2003年(平成15年) 1,036
2004年(平成16年) 1,060
2005年(平成17年) 984 [上田 3]
2006年(平成18年) 962
2007年(平成19年) 937
2008年(平成20年) 973
2009年(平成21年) 918
2010年(平成22年) 879 [上田 4]
2011年(平成23年) 869
2012年(平成24年) 863
2013年(平成25年) 874
2014年(平成26年) 874
2015年(平成27年) 904 [上田 5]
2016年(平成28年) 951
2017年(平成29年) 978
2018年(平成30年) 978
2019年(令和元年) 874
2020年(令和02年) 699 [上田 1]
2021年(令和03年) 753

貨物[編集]

「上田市の統計」によると、2000年度(平成12年度)- 2010年度(平成22年度)の貨物(いずれも車扱貨物)の取扱量の推移は以下のとおりであった。

貨物輸送推移
年度 発送
(単位:t
到着
(単位:t)
出典
2000年(平成12年) 28,498 288,487 [上田 2]
2001年(平成13年) 25,289 258,832
2002年(平成14年) 23,636 240,956
2003年(平成15年) 22,356 228,095
2004年(平成16年) 20,232 211,071
2005年(平成17年) 19,092 195,351 [上田 3]
2006年(平成18年) 20,028 204,785
2007年(平成19年) 19,468 201,080
2008年(平成20年) 16,744 171,109
2009年(平成21年) 15,236 156,525
2010年(平成22年) 12,000 123,625 [上田 4]

駅周辺[編集]

スタンプ[編集]

  • 西上田駅スタンプは、小県郡青木村にある大法寺の国宝三重塔。駅から最寄りの国宝文化財となっている。

隣の駅[編集]

しなの鉄道
しなの鉄道線
快速
通過
普通
上田駅 - 西上田駅 - テクノさかき駅

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 中央本線塩尻駅との混同を避けるために北が付いた。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、249頁。ISBN 9784784071647 
  2. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、577頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 「長野・上田のタンク爆発で3人目の死」『読売新聞読売新聞社、1994年10月27日、夕刊、14面。
  4. ^ 日本オイルターミナル株式会社 - 当社のあらまし・沿革
  5. ^ “しなの鉄道、乗り継ぎ割引を廃止 減便や無人駅拡大も 22年春から順次 経営改善策”. 信濃毎日新聞. (2021年11月27日). https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021112600826 2021年12月6日閲覧。 
  6. ^ 西上田駅 | 沿線情報 | しなの鉄道株式会社”. www.shinanorailway.co.jp. 2022年4月3日閲覧。
  7. ^ 『2014 JR貨物時刻表』 鉄道貨物協会、2014年
  8. ^ a b c 『鉄道ファン』第50巻第7号

利用状況[編集]

上田市の統計
  1. ^ a b 上田市の統計 令和3年” (PDF). 上田市. p. 90 (2023年3月). 2023年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月13日閲覧。
  2. ^ a b 上田市の統計 平成17年” (PDF). 上田市. pp. 208, 210. 2023年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月13日閲覧。
  3. ^ a b 上田市の統計 平成21年” (PDF). 上田市. pp. 90, 91 (2011年3月). 2023年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月13日閲覧。
  4. ^ a b 上田市の統計 平成26年” (PDF). 上田市. pp. 93, 94 (2016年3月). 2023年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月13日閲覧。
  5. ^ 上田市の統計 令和元年” (PDF). 上田市. p. 91 (2021年3月). 2023年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月13日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]