蘭乃はな

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蘭乃 はな(らんの はな、1987年5月20日 - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団花組のトップ娘役。東京都杉並区出身[1]成城学園高校出身[1]。身長163cm[1]。愛称は「らん」[1]

宙組娘役のすみれ乃麗は、双子の妹で宝塚の同期生[2][3]

所属事務所は、ビーエムアイ[4]

略歴

2004年宝塚音楽学校入学。

2006年、宝塚歌劇団に第92期生として入団。入団時の成績は48人中4番[5]宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台。その後、月組に配属。

2007年阪急電鉄初詣ポスターモデルを務める。

2008年7月より、紫門ゆりやとともにTAKARAZUKA SKY STAGE第7期スカイ・フェアリーズを務める[6]

2008年、『夢の浮橋』では遼河はるひ演じる二の宮の相手役・紅梅の中の君を演じ、同新人公演で初ヒロインを務める。

2010年2月26日付けで花組に組替え。『虞美人』には東京公演から参加し、星組に組替えした白華れみの役を演じる。

2010年5月31日付けで、桜乃彩音の後任として花組トップ娘役に就任。7月からの『麗しのサブリナ/EXCITER!!』より真飛聖の相手役を務める。同年7月、歌劇団の2010年度賞、努力賞を受賞。

2010年12月、『タカラヅカスペシャル2010〜FOREVER TAKARAZUKA〜』においてすみれ乃と姉妹共演を果たし、2人でパロディコーナーの司会を務めた。

2011年、真飛聖の退団を受け、4月より相手役が蘭寿とむとなる。新コンビお披露目公演は『ファントム』で、ヒロインのクリスティーヌ・ダーエ役。同年7月、歌劇団の2011年度賞、優秀賞を受賞。

2014年5月、蘭寿とむが退団し、後任のトップスター明日海りおの相手役となる。新コンビお披露目公演は中日劇場ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』で、マリー・アントワネットを演じた。

2014年11月16日、『エリザベート』の東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。

2015年、株式会社ビーエムアイに所属し、芸能活動を開始。 東宝ミュージカル『エリザベート』のエリザベート役で宝塚歌劇団退団後の初舞台を踏んだ[7]

人物・エピソード

3歳上の兄がいる[3]。一卵性双生児の姉。姉妹共に成城学園中学を卒業。

母の勧めで幼稚園年長の頃から、妹とともにバレエを習い始めるが、恥ずかしがり屋で人前で何かをするのが苦手だったので、嫌々レッスンに通っていた[3]。しかし、小学校高学年のときのバレエの発表会本番で、突然バレエの楽しさに目覚めた[3]

中学時代は、バレエに役立つかもしれないという動機から、演劇部に所属[3]。中学2年生のときに出場した東京都の演劇の大会で入賞したことがある[3]

中学生の頃、バレエ教室の友人の家で、月組東京宝塚劇場公演『愛のソナタ』のビデオを観て、宝塚歌劇団に出会う[3][8]。どうしても生で観たいと母にねだり、母と妹とともに、宝塚大劇場で同公演を観劇する[3][8]

東京宝塚劇場公演を観劇していた時に、客席で偶然隣に座った人に「あなた宝塚を受けるんでしょ?」と声をかけられたことがきっかけで、「自分も受験できるんだ」と宝塚音楽学校受験を意識し始める[3][8]

宝塚好きが高じて、成城学園中学で同級生だった麻央侑希に、「背も高いし顔も小さいから宝塚受けたら?」と勧めたことがあるという[3]。後に麻央も宝塚に入学している。

憧れの上級生は、花總まり[9]。宙組公演『エリザベート』を観て以来、憧れるようになった[9]

2014年3月20日に行われた退団会見で、自身の退団について『オーシャンズ11』の頃に考え始め、『愛と革命の詩(うた)』のときに決断して劇団に伝えたところ、「蘭寿とむを見送ったあと、『エリザベート』をやってほしい」と慰留されたと語った[10]。「このタイミングが本当にベストかどうかということを非常に悩みましたが『エリザベート』は私を宝塚に導いてくれた作品で、シシィをやらないと一生後悔すると思って、この作品を最後にすることにしました」と説明した[10][11]。妹のすみれ乃が、ほぼ同時期に2014年7月27日付での退団を発表したことについては「偶然」と語った[10]

宝塚歌劇団時代の主な舞台

月組時代

  • 2007年1~4月、『パリの空よりも高く/ファンシー・ダンス』新人公演:カロン(本役:夢咲ねね
  • 2007年8~11月、『MAHOROBA/マジシャンの憂鬱』新人公演:エヴァ(本役:夢咲ねね)
  • 2007年12月~08年1月、『HOLLYWOOD LOVER』(宝塚バウホール・日本青年館)ローズ(過去) 
  • 2008年3~7月、『ME AND MY GIRL』新人公演:ジャッキー(本役:城咲あい明日海りお(役替わり))
  • 2008年8月、『ME AND MY GIRL』(博多座)メイ
  • 2008年11月~09年2月、『夢の浮橋/Apasionado!!』紅梅の中の君、新人公演:浮舟(本役:羽桜しずく*新人公演初ヒロイン
  • 2009年3月、『二人の貴公子』(宝塚バウホール)牢番の娘
  • 2009年5月、『エリザベート』マデレーネ、新人公演:ヘレネ(本役:萌花ゆりあ
  • 2009年10月、『ラスト プレイ/Heat on Beat!』ポーリーン、新人公演:エスメラルダ(本役:城咲あい)
  • 2010年2月、『HAMLET!!』(宝塚バウホール・日本青年館)オフィーリア *バウ初ヒロイン

花組時代

  • 2010年4~5月、『虞美人』(東京宝塚劇場公演)青青(せいせい)/戚(せき)(2役)

花組トップ娘役時代

宝塚歌劇団退団後の主な活動

舞台

出典

  1. ^ a b c d 『宝塚おとめ 2013年度版』阪急コミュニケーションズ、2013年、27頁。ISBN 978-4-484-13506-9
  2. ^ 『宝塚おとめ 2013年度版』阪急コミュニケーションズ、2013年、118頁。ISBN 978-4-484-13506-9
  3. ^ a b c d e f g h i j 「波瀾爆笑!?我が人生 蘭乃はな」『宝塚GRAPH』2010年7月号、阪急コミュニケーションズ、2010年、98-100頁。
  4. ^ お知らせ | BMI Inc. Official Web Site”. 株式会社ビーエムアイ. 2015年6月1日閲覧。
  5. ^ 監修:小林公一「宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)」、阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、118頁。ISBN 9784484146010
  6. ^ スカイ・フェアリーズ 第7期生”. TAKARAZUKA SKY STAGE. 2013年5月30日閲覧。
  7. ^ “尾上松也出演!「エリザベート」来年6月公演スタート”. スポーツ報知. (2014年12月15日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20141215-OHT1T50271.html 2014年12月16日閲覧。 
  8. ^ a b c 宝塚歌劇団プロジェクト 花組 蘭乃はなさんインタビュー前編”. ゴーゴーご組. 2014年3月25日閲覧。
  9. ^ a b 宝塚歌劇団プロジェクト 花組 蘭乃はなさんインタビュー後編”. ゴーゴーご組. 2014年3月25日閲覧。
  10. ^ a b c 【花組】蘭乃はなが退団会見「エリザベート」が最後の公演”. SANSPO.COM. 2014年3月25日閲覧。
  11. ^ 蘭乃はな 退団会見一問一答”. デイリースポーツ. 2014年3月25日閲覧。
  12. ^ “「RHYTHM RHYTHM RHYTHM」水夏希&東山義久が見どころ語る動画公開”. ステージナタリー. (2016年3月30日). http://natalie.mu/stage/news/181503 2016年4月1日閲覧。 

関連項目

外部リンク