菱田正和

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菱田 正和(ひしだ まさかず、1972年10月21日[1][2] - )は、日本男性アニメーション演出家アニメーション監督脚本家作詞家日本アニメーター・演出協会会員。別名義に青葉 譲[3](あおば じょう)、日歩冠星[4](ひっぽ かんぽす)、五城 桜[5](ごじょう さくら)など。

宮城県仙台市出身[1]

来歴[編集]

大学(経済学部)4年時のゴールデンウィーク頃にメーカー系に就職が内定し卒業まで時間ができた菱田は「何のために上京してきたのか、地元で就職でもよかったのではないか?」と考え込んでいた10月、サンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)の募集要項を見て「車の運転が主業務ではないはずなのに車の運転試験がある」と興味を持ち、「為替の変動に影響されるメーカー系よりもアニメ業界のほうが将来性がある」と考え、採用試験を受け入社する[6]

アニメ業界に詳しくない(絵コンテも業界に入って始めて見た)状態で入社して「厚生年金社会保険退職金もない、退職しないと演出監督にもなれない」と知り慌てた菱田は、配属先の『超魔神英雄伝ワタル』制作現場で監督の井内秀治や、後に師匠と呼ぶこととなる演出家の近藤信宏の元で絵コンテ・演出について学ぶ。書きためた絵コンテを富野由悠季に見せたところ『∀ガンダム』の現場に演出助手として呼ばれ、自身が書いた絵コンテを富野から添削を受け学んだ[6]

数々の少年向けアニメで絵コンテや演出を担当、2001年にフリーランスとなり、2004年には『陰陽大戦記』の監督に抜擢された。2008年にはしぎのあきらの後任として『ヤッターマン(第2作)』の監督を担当した。2009年には『劇場版 ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合! オモチャの国で大決戦だコロン!』で映画監督デビューを果たした。

演出面では主にコミカルな演出を得意とする。

2011年以降は『プリティーリズム』シリーズを中心としたアイドルアニメの監督や脚本を多数手がけている。

アニメ監督・演出家の京極尚彦は弟子。

作品リスト[編集]

特に注記がない場合は菱田正和名義。

テレビアニメ[編集]

1997年
1999年
2000年
2001年
2003年
2004年
2006年
2007年
2008年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
  • KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-監督シリーズ構成・脚本・絵コンテ・演出) - シリーズ構成・脚本は青葉譲、絵コンテは日歩冠星五城桜、演出は菱田マサカズ名義
  • あんさんぶるスターズ!監督・絵コンテ・OP絵コンテ・OP演出) - 絵コンテ・OP絵コンテ・OP演出は櫓下純白名義[9]
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年

劇場アニメ[編集]

2009年
2010年
2011年
2014年
2015年
2016年
2017年
2022年

Webアニメ[編集]

2024年

OVA[編集]

2004年

ゲーム[編集]

舞台[編集]

作詞[編集]

すべて青葉譲名義

  • KING OF PRISM -Over the Sunshine!-
  • KING OF PRISM -Shiny Rose Stars-
    • Viva EdelRose Spa! - 歌:一条シン(橋本祥平)、太刀花ユキノジョウ(横井翔二郎)、香賀美タイガ(長江崚行)、十王院カケル(村上喜紀)、鷹梁ミナト(五十嵐雅)、西園寺レオ(星元裕月)、涼野ユウ(廣野凌大)
  • Fairy蘭丸〜あなたの心お助けします〜
    • 愛らんらんらん - hotaruと共同で作詞。歌:阿以蘭丸(坂田将吾

その他[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 絵コンテは「魔法のプリンセス マジカルみおん 劇場版」を担当
  2. ^ 一条シン(橋本祥平)、神浜コウジ(小南光司)、速水ヒロ(杉江大志)、仁科カヅキ(大見拓土)、太刀花ユキノジョウ(横井翔二郎)、香賀美タイガ(長江崚行)、十王院カケル(村上喜紀)、鷹梁ミナト(五十嵐雅)、西園寺レオ(星元裕月)、涼野ユウ(廣野凌大)

出典[編集]

  1. ^ a b 『プリティーリズム・ディアマイフューチャー プリズムミュージックコレクション』(AVCA-62392/623933)ブックレット掲載のプロフィールより。
  2. ^ 【イベント】ついに初日! 監督の誕生日にライブ開催も発表された「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」初日舞台あいさつ”. SocialGameInfo (2017年6月10日). 2017年6月11日閲覧。
  3. ^ 菱田正和のTwitter 2012年11月27日 0:34の発言[リンク切れ]
  4. ^ 「キンプリ」裏設定も披露? プリズムエリートの集い”. WebNewtype. KADOKAWA (2016年1月29日). 2016年2月2日閲覧。
  5. ^ 青葉 譲 実は五城桜 [@aobajo2] (2020年10月21日). "ごめんみんな、俺、実は五城桜だったんだ。". X(旧Twitter)より2020年10月21日閲覧
  6. ^ a b クリエイターズ・セレクション”. バンダイチャンネル (2016年7月25日). 2022年6月12日閲覧。
  7. ^ 譲, 青葉 (2020年2月13日). “突然だがこれわいや。サンライズ時代、内緒で仕事してたやつ。ということでアークザラッドもよろしく。 #アークザラッド https://w.atwiki.jp/anime_wiki/sp/pages/16670.html …”. @aobajo2. 2020年2月13日閲覧。
  8. ^ 菱田正和のTwitter 2016年8月30日 0:29の発言[リンク切れ]
  9. ^ メインスタッフよりコメントが到着!”. TVアニメ「あんさんぶるスターズ!」公式サイト (2019年7月24日). 2019年12月25日閲覧。
  10. ^ スタッフ&キャスト”. TVアニメ「Fairy蘭丸〜あなたの心お助けします〜」公式サイト. 2021年1月18日閲覧。
  11. ^ 半妖の夜叉姫:テレビアニメ続編「弐の章」 新監督に菱田正和 高橋留美子コメントも”. MANTANWEB (2021年8月6日). 2021年8月6日閲覧。
  12. ^ “即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。:テレビアニメが2024年1月スタート 内山昂輝が最強の主人公に 富田美憂、金田朋子、堀江由衣も 監督に菱田正和”. まんたんウェブ (MANTAN). (2023年8月4日). https://mantan-web.jp/article/20230804dog00m200048000c.html 2023年8月4日閲覧。 
  13. ^ 【インタビュー】タカラトミーアーツ大庭氏に聞く『プリパラ』のヒット要因…『プリティーリズム』の積み重ねがあるからこそ実現した数々のチャレンジ”. Social Game Info (2015年3月26日). 2021年4月13日閲覧。
  14. ^ a b c 『ワッチャプリマジ!』ゲームとアニメをつなぐ「イリュージョン原案」の仕事② │ Febri”. 一迅社 (2022年3月24日). 2022年4月10日閲覧。
  15. ^ hishidamasakazu 2018年4月8日の投稿”. Instagram (2018年4月8日). 2022年4月10日閲覧。
  16. ^ hishidamasakazu 2019年5月29日の投稿”. Instagram (2018年5月29日). 2022年4月10日閲覧。
  17. ^ 五城桜の2020年10月23日のツイート2020年10月23日閲覧。
  18. ^ 菱田 正和のツイート”. twitter (2022年3月24日). 2022年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]