花柳まり草
花柳 まり草(はなやぎ まりくさ、5月21日 - )は、東京都出身の日本舞踊家[1]。元宝塚歌劇団・星組所属の娘役。旧芸名は「美春 あやか」(みはる あやか)[1]。
概要
幼少より日本舞踊を習い、大妻高等学校を経て宝塚音楽学校を48人中3番[2]の成績で卒業(校長賞授与)[1]。
2006年、92期生として宝塚歌劇団に入団。のちに星組に配属。
2008年7月から1年間、TAKARAZUKA SKY STAGEの第7期スカイ・フェアリーズを務める。
2009年、宝塚歌劇団を退団後は、明治大学文学部演劇学専攻を卒業[1]。
2011年の花柳流普通部名取試験合格、2013年に師範試験である花柳流専門部試験の合格経て、日本舞踊花柳流師範となる[1]。
国内外の舞踊公演に出演する一方[1]、野村萬斎主演『現代能 安倍晴明』、市川海老蔵主演『石川五右衛門外伝』、中村獅童×初音ミク主演『南座 超歌舞伎』、藤間勘十郎演出『音楽劇ハムレット』等、伝統芸能の異種コラボに日本舞踊から参加するなど、クロスオーバーな活動も見せ、日本舞踊の普及に努める。
主な出演
宝塚歌劇団所属時代
- 2006年3月、宙組公演『Never say goodbye-ある愛の軌跡-』(初舞台)
- 2006年8月、星組公演『愛するには短すぎる』/『ネオ!ダンディズム』
- 2007年1月、星組公演『ハロー!ダンシング』(宝塚バウホール)
- 2007年3月、星組公演『さくら-妖しいまでに美しいお前』/『シークレットハンター』
- 2007年9月、星組公演『Kean(キーン)』(日生劇場)ポーレット役
- 2007年11月、星組公演『エル・アルコン-鷹-』新人公演:クリスティーヌ(本役:南帆サリ)/『レビュー・オルキス -蘭の星-』
- 2008年6月、星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』(本公演 Wトリオ)
- 2008年11月、星組公演『ブエノスアイレスの風 - 光と影の狭間を吹き抜けてゆく… -』(東京特別・バウ)女医役
- 2009年2月、星組公演『My dear New Orleans - 愛する我が街 -』新人公演:娼婦ローズ役(本役:花愛瑞穂)/『ア ビヤント』
- 2009年6月、星組公演『太王四神記 ver. II - 新たなる王の旅立ち -』近衛兵役 新人公演:チャンミ役(本役:純花まりい)
宝塚歌劇団退団後
- 2016年2月、野村萬斎主演『現代能 安倍晴明』(フェスティバルホール)
- 2017年6月、市川海老蔵主演『石川五右衛門外伝』(シアターコクーン)
- 2018年9月、野村萬斎主演『現代能 安倍晴明』再演(新宿文化センター)
- 2018年10月、母校である明治大学にて講演(ゲスト:宝塚歌劇団演出家 生田大和)
- 2018年10月、大藏基誠演出『THE FACTORY SHIBUYA』(CBGKシブゲキ!!)
- 2018年12月、奥秀太郎演出『3D能エクストリーム』葵の上役(東京芸術劇場シアターイースト)
- 2019年1月、野村萬斎主演『現代能 安倍晴明』再演(中野サンプラザホール)
- 2019年6月、日本舞踊協会主催公演『日本舞踊未来座ー彩』(国立劇場)
- 2019年8月、中村獅童×初音ミク『南座 超歌舞伎』(京都南座)
- 2019年9月、藤間勘十郎演出『至高の華』(COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)
- 2019年10月、藤間勘十郎演出『源平の雅』(国立文楽劇場)
- 2019年10月、藤間勘十郎演出『音楽劇ハムレット』振付および出演:狂気役 (天空劇場)
脚注
- ^ a b c d e f “花柳まり草さんに聞く日本舞踊家という仕事 - 宝塚歌劇の経験から、伝統芸能の素晴らしさに目覚めて”. 日経ウーマン (2014年4月21日). 2014年11月17日閲覧。
- ^ 監修:小林公一「宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)」、阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、118頁。ISBN 9784484146010