精嚢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Ellsiemall (会話 | 投稿記録) による 2014年2月6日 (木) 03:19個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ファイル:Male reproductive system lateral nolabel.png
男性生殖器解剖図1.膀胱 2.恥骨 3.陰茎 4.陰茎海綿体 5.亀頭 6.包皮 7.尿道口 8.S状結腸 9.直腸 10.精嚢 11.射精管 12.前立腺 13.尿道球腺 14.肛門 15.精管 16.精巣上体 17.精巣 18.陰嚢

精嚢(せいのう)は、前立腺の後ろに一対ある長さ5cmほどの袋状の器官。開口部は精管膨大部と合流し、射精管へと続いている。内部はいくつかの小室に分かれており、細かいひだが発達している。内皮からは果糖などを含むアルカリ性の淡黄色の粘液を分泌して内部にたくわえる。精嚢から分泌される精嚢液は精液全体の約7割を占め、精子に運動のエネルギーを与える役割をしていると考えられる。また精嚢の腺壁には平滑筋が発達しており、射精時には強く収縮して内容物を射精管へ送り出す。