米山俊直

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米山 俊直(よねやま としなお、1930年9月29日 - 2006年3月9日)は、日本の文化人類学者京都大学名誉教授。学位は、農学博士(京都大学・1988年)。

来歴・人物[編集]

奈良県出身。米山リサは一人娘。

アフリカの農村研究を基点にした文化人類学を行った。また日本の祭りについても幅広く研究しており、京都の祇園祭や大阪の天神祭などを取り上げている。

京都学を提唱し、その世界的な拠点とすべく国際京都学協会を設立して理事長を務めた。

略歴[編集]

受賞歴・叙勲歴[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『集団の生態(日本放送出版協会) 1966年
  • 『日本のむら百年』(NHK出版NHKブックス)1967年
  • 『文化人類学の考え方』(講談社現代新書)1968
  • 『過疎社会』(日本放送出版協会・NHKブックス)1969年
  • 『アメリカ人を考える』(研究社)1972年
  • 祇園祭 都市人類学ことはじめ』中公新書 1974年
  • 『日本人の仲間意識』講談社現代新書 1976年
  • 『ザイール・ノート アフリカー町と村と人と』サンケイ出版 1977年
  • 『暮らしの探検―文化人類学から新しい家庭のあり方を考える』PHP研究所 1979年
  • 天神祭 大阪の祭礼』中公新書 1979年
  • 『同時代の人類学 群れ社会からひとりもの社会へ』NHK出版NHKブックス 1981年 新版・副題「21世紀への展望」1994年
  • 『大和・河内発見の旅 関西過去・未来考』(PHP研究所)1982年
  • 『アフリカ学への招待』(NHK出版・NHKブックス)1986年
  • 『都市と祭りの人類学』(河出書房新社)1986年
  • 『小盆地宇宙と日本文化』(岩波書店)1989年
  • 『アフリカ農耕民の世界観』(弘文堂)1990年
  • 『いま、なぜ文化を問うのか』(NHK出版)1990年
  • 『日本ことはじめ物語 なぜ始まったのか?いつ始まったのか?』(PHP研究所)1990年
  • 『クニオとクマグス』(河出書房新社)1995年
  • 『モロッコの迷宮都市フェス』村川敏弘写真 (平凡社) 1996年
  • 『都市と農村 地域社会学の試み』(放送大学)、1996年
  • 『私の比較文明論』(世界思想社)2002年
  • 『米山俊直の仕事 人、ひとにあう。むらの未来と世界の未来』(人文書館)2006年
  • 『「日本」とは何か―文明の時間と文化の時間』(人文書館)2007年
  • 『米山俊直の仕事 ローカルとグローバル 人間と文化を求めて』(人文書館) 2008年

編著[編集]

  • 『ドキュメント祇園祭 都市と祭と民衆と』(NHK出版・NHKブックス)1986年
  • 『アフリカ人間読本』(河出書房新社)1987年
  • 『現代人類学を学ぶ人のために』(世界思想社)1995年

共著[編集]

  • 加藤秀俊)『北上の文化―新・遠野物語』(社会思想社現代教養文庫)1963年
  • 我妻洋)『偏見の構造 日本人の人種観』(NHK出版・NHKブックス)1967年
  • 橋本敏子)『生活学のプラクシス 生活史による「新大阪」の研究』(ドメス出版/生活学選書)1990年
  • 吉田集而・TaKaRa酒生活文化研究所)『アベセデス・マトリクス 酒の未来図』(世界文化社) 2000年
  • 高田宏岩本由輝樺山紘一)『対話 「東北」論』(刀水書房)2003年

共編著[編集]

翻訳[編集]

  • "月の山"の彼方 アフリカ一夫多妻の記録 エドワード・H.ウインター 宮川書房新社 1968
  • 文化の型 ルース・ベネディクト 社会思想社 1973、講談社学術文庫 2006
  • 文化変化の理論 多系進化の方法論 J.H.スチュワード 石田きぬ子共訳 弘文堂 1979
  • ライフヒストリー研究入門 伝記への人類学的アプローチ L.L.ラングネス,G.フランク 小林多寿子共訳 ミネルヴァ書房 1993

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]