笑福亭笑瓶

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笑福亭笑瓶
五枚笹は、笑福亭一門定紋である。
本名 渡士 洋(とし ひろし)
生年月日 (1956-11-07) 1956年11月7日(67歳)
出身地 大阪府
身長 168cm
言語 日本語
方言 関西弁
最終学歴 大阪芸術大学芸術学部文芸学科
師匠 笑福亭鶴瓶
出身 スクールメイツ
芸風 落語 ほか
事務所 太田プロダクション
活動時期 1972年 - 、
タレントとしてのキャリアは1981年 -
同期 ダウンタウン(半年後輩)
現在の代表番組 噂の!東京マガジン
大阪ほんわかテレビ  
過去の代表番組 HAMASHO ほか
配偶者 既婚
弟子 笑福亭笑助 
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笑福亭 笑瓶(しょうふくてい しょうへい、1956年11月7日 - )は、落語家お笑いタレント。所属事務所太田プロダクション上方落語協会会員。

大阪府出身。興國高等学校大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業。本名は渡士 洋(とし ひろし)。左利き

来歴

高校在学中の1972年スクールメイツに入団。もともと芸能界志向で「役者になりたい」という意志が強く、学生時代には石原プロなどに直接「自分をドラマに出演させてください」などと書いた自薦のハガキを多々出していたという。

その後毎日放送のラジオ番組『MBSヤングタウン』での鶴瓶のトークに魅せられて1981年笑福亭鶴瓶に弟子入りを志願し、一番弟子となる。鶴瓶の付き人として修行中、毎日放送のテレビ番組『突然ガバチョ!』のレギュラー出演者に抜擢された。

東京での仕事も増え、仕事の中心地になった時に、共演者の山田邦子片岡鶴太郎太田プロダクションへの移籍を誘われる。通常、芸能事務所の移籍は簡単に行われないのだが、師匠の鶴瓶と松竹芸能の粋な計らいでスムーズに移ることが出来た。

フジテレビの番組『ものまね王座決定戦』ではものまね芸を披露し、全国区の知名度を獲得する。似ている似ていないにはこだわらず、「魔法使いサリーのよし子ちゃん」など、面白さを追求したネタが多かった。

関西では現在、読売テレビのローカル番組『大阪ほんわかテレビ』にレギュラーで出演しているが、すでに全国区で活躍していることもあり、関西ローカルでの仕事は減少傾向にある。

2015年12月29日千葉県内のゴルフ場でプレー中に胸の痛みを訴え、ドクターヘリで県内の病院に搬送され入院[1]2016年1月14日、退院[2]1月19日、『大阪ほんわかテレビ』の収録で仕事復帰した[3]2月25日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ)の収録で、病名が「急性大動脈解離」だったことを公表[4]

エピソード

入門・内弟子時代

笑瓶が弟子入りをした当初、鶴瓶はほとんど落語をしておらず(当時の鶴瓶は大阪ローカルのタレントとして活躍していた)、弟子入りの際に鶴瓶から「俺、ほとんど落語やれへんで」と言われたところ、笑瓶は「いえ、僕も落語する気ないですから」と答えたという。そこで鶴瓶は、「ウチの嫁と、師匠の松鶴(笑瓶の大師匠にあたる)に気に入られれば弟子入りを認める」という条件を出す。鶴瓶の妻にはすぐに認められ、その後松鶴と引き合わされた際、松鶴から「君は人を笑わせるのが好きか」と問われ、「好きです」と即答したところ、松鶴は鶴瓶に「この子も落語家や」と言い、笑瓶には「こいつ(鶴瓶)の生き様を見習え」と告げたといわれる。

内弟子時代に同じ部屋で鶴瓶と寝ていた際、鶴瓶の寝息があまりにも荒かったために鶴瓶を同性愛者だと疑い、貞操の危機におびえながら寝ていたことがあったという。

『MBSヤングタウン』

かつて出演していたラジオ番組『MBSヤングタウン』では、リスナー宅へ生電話をかけた際に事情を知らされていなかった母親が電話に出てしまい、深夜の怪しげな電話と思われ切られそうになったことがある。この際に、笑瓶がとっさに「弟子の番組にゲスト出演している」という設定で師匠鶴瓶の声色を使い、この母親を納得させて事無きを得た。

キャラクターと芸風

鼈甲色のプラスチックフレーム(セルロイド製)の眼鏡がトレードマーク(髭を生やしていた時期もあった)。そのため、ダウンタウンの番組に出演する際にも、浜田雅功から「おい、メガネ喋んな!」とツッコミを入れられることがある。

事務所の後輩で、まだコントの役割分担が明確ではなかった頃のダチョウ倶楽部に対し、「ボケやったら竜ちゃんやな!」と助言し、芸風を確立させるきっかけを作った。

日本テレビの番組『TVおじゃマンボウ』(2006年3月終了)では、32回もゲスト出演している。

落語家として

2000年代以降、師匠の鶴瓶が「六人の会」などの活動から落語に目覚め、一門で落語会なども開くようになったため、笑瓶自身もできない落語を勉強せざるを得なくなった。現在は一門の落語会や弟子の笑福亭笑助との親子会で口演するほか、天満天神繁昌亭の定席にも不定期で出演している。

演目は自作の「横山大観」「ある日の六代目」「一日早い死神」など新作落語私落語)のみで古典落語は口演していないが、『上方落語家名鑑ぷらす上方噺』制作時の取材に「(大師匠以来由緒のある)笑福亭という屋号の重さ、物語で笑いを届ける落語という話芸の素晴らしさを実感している」と答えている。

出囃子は、自身のものまねレパートリーにちなんで「魔法使いサリー」[5]

「ショウヘイヘーイ」

2006年の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』では「6人目のガキ使いメンバーオーディション」に笑瓶が選ばれ、体育館でシーソーの片側に置かれたパイを空中へ飛ばして顔面キャッチしたり、黒いマスクを被った人間を複数登場させて「ショウヘイヘーイ」という奇声を流して誰が発したものかを答えたりするなど、シュールな審査が行われた。

ほぼ全ての審査項目は合格したが、自信満々で望んだ最終審査発表では「不合格!」の判定が流れ新レギュラー話はお流れになった(このオーディション自体が『ガキの使い』恒例の台本に基づく企画物)。このオーディションで不合格になった際、笑瓶は「また次もくるからな!!」と発言して意欲を示し、レギュラー入りを諦めていないことをレギュラーメンバーに伝えた。この企画は、2006年度のガキの使いベスト企画第8位にランクインした。

なお、師匠の鶴瓶はフジテレビ『ダウンタウンのごっつええ感じ』の新メンバーオーディションに落選しており、師弟揃って厳しい審判を受けている。

この審査で使われた「ショウヘイヘーイ」という奇声は、2006年末の企画『絶対に笑ってはいけない警察24時』で罰を受けるメンバーの就寝中に恒例の「天の声」としてお馴染みの「今夜が山田」と共に新バージョンとして流し、罰を受けるメンバーの爆笑を誘い安眠を妨害、尻叩き地獄へ誘った(叩かれたのは浜田と遠藤で山崎は寝ており1人だけ気付かなかった)。なお、全く同じパターンの声にもかかわらず浜田は3連続、遠藤は4連続でアウトになる強力なネタだった。松本によると「(笑瓶兄やん)一切(今罰ゲーム)出場してないのに笑い取ってるな」。この声はナレーションの山田真一によるものであり、フジテレビ『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』のタイトルコールと笑福亭笑瓶の名称を掛け合わせている。

「ショウヘイヘーイ」はガキ使いメンバーにも好評で、この「ショウヘイヘーイ」の思わぬブレイクにより、2007年初頭から色々な番組への出演が急増している。また、この他にも「ショウフクテーイショウヘーイ」や「トシヒローシ」などのバージョンも存在する。

出演

テレビバラエティ番組

現在のレギュラー番組

過去の代表的な番組

テレビドラマ

ラジオ番組

現在のレギュラー番組

過去の代表的な番組

CM

  • コンタックシリーズ(グラクソ・スミスクライン) - 大阪くん役ナレーションを担当。10年以上このCMに出演し続けている(当初はいとうせいこうと共に担当していたが、現在は笑瓶のみ継続)。当初は声のみの出演だったが、最近は本人も顔出しで登場している。CMで流れる歌も、笑瓶が作ったものである。

ものまね

基本的に出オチ、もしくは話術で笑わせるネタが多い。特に、柳生博は甲高い声の持ち主であるにもかかわらず、笑瓶は低い声を強調する。

弟子

脚注

  1. ^ “笑福亭笑瓶、ヘリで緊急搬送 ゴルフ中に胸の痛みも命に別状なし”. ORICON STYLE (株式会社oricon ME). (2015年12月30日). http://www.oricon.co.jp/news/2064685/full/ 2016年1月14日閲覧。 
  2. ^ “笑福亭笑瓶が無事退院 昨年末ゴルフ中に救急搬送”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2016年1月14日). http://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/1592163_m.html 2016年1月14日閲覧。 
  3. ^ “笑瓶がTV番組収録で仕事復帰 笑顔見せ、足取りしっかり”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年1月20日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/01/20/kiji/K20160120011888030.html 2016年1月20日閲覧。 
  4. ^ “笑瓶、急性大動脈解離だった…「心臓が内側から裂ける。激痛でした」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年2月14日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/02/14/kiji/K20160214012038120.html 2016年2月14日閲覧。 
  5. ^ [1] 天満天神繁昌亭 上方落語家名鑑

関連項目

外部リンク