立川談春
立川 談春 | |
丸に左三蓋松は、立川流の定紋である。 | |
本名 | 佐々木 信行 |
---|---|
生年月日 | 1966年6月27日(57歳) |
出身地 | 日本・東京都 |
師匠 | 7代目(自称5代目)立川談志 |
弟子 | 立川こはる |
名跡 | 1. 立川談春(1984年 - ) |
活動期間 | 1984年 - |
活動内容 | 落語家 |
公式サイト | 立川談春 Official Homepage |
受賞歴 | |
1997年:林家彦六賞 2003年:彩の国落語大賞 2004年:国立演芸場花形演芸大賞 2008年:講談社エッセイ賞(『赤めだか』) | |
立川 談春(たてかわ だんしゅん、1966年6月27日 - )は、落語立川流所属の落語家。出囃子は『鞍馬』。本名、佐々木 信行(ささき のぶゆき)。
略歴
- 1966年6月27日 - 東京都に生まれる。小学校1年時に、埼玉県戸田市へ転居。
- 1984年3月 - 埼玉県立南稜高等学校を中退し、17歳で7代目(自称5代目)立川談志に入門。立川談春との前座名を名乗る。
- 1988年3月3日 - 二つ目に昇進、引き続き立川談春を高座名として名乗る。
- 1997年 - 国立演芸場にて「真打トライアル」(全6回)を開催。
- 1997年9月20日 - 真打昇進。引き続き談春を名乗る。
- 2006年10月 - 3日から8日まで東京芸術劇場小ホールにて独演会『談春七夜』を公演。
- 2007年 - 紀伊國屋ホールにて 独演会『黒談春』を、紀伊国屋サザンシアターにて『白談春』を公演。
- 2008年 - 歌舞伎座にて『立川談志・談春親子会 〜en-taxiの夕べ』を公演。
- 2008年12月25日 - 建替のため閉館間際の大阪フェスティバルホールにて、ホール史上初となる落語の独演会を公演し、談志の十八番『芝濱』を披露[1]。
- 2009年4月8日 - 文化放送にて『ラジオ赤めだか 立川談春 青春記』(毎週水曜21時30分放送)がスタート。
- 2015年8月1日・2日 - シアターコクーンにて、当劇場初の落語会を行い、2014年5月から行った三十周年記念ツアーファイナルを迎えた。
人物
- 立川談志の高座にめぐり逢い、落語よりも談志自身に魅力を感じ、談志への入門を決意する[2]。それに至る前は、中学生時代に親に連れて行かれた戸田競艇場で見た加藤峻二に惚れ込んだ。競艇選手になるべく競艇学校を目指したが、自身の高身長がネックとなり断念[3]。噺家となってからも、「競艇ナビゲーター」として競艇中継に度々出演するほか、競艇雑誌、新聞のコラムも執筆している。
- 1990年代には弟弟子立川志らく、兄弟子朝寝坊のらく(前名:立川談々)と共に、「立川ボーイズ」として深夜番組『平成名物TV ヨタロー』に出演した。一時期は本名でミュージカルに出演することもあったが、真打昇進を志らくに先を越されてからは一念発起。単なる古典のコピーから時としてオリジナリティを持たせる古典の新解釈を見せるものもある。
- 古典落語に定評があり、特に『包丁』は師匠談志をして「俺よりうめぇな」と言わしめた。
- 季刊文芸誌『en-taxi』(扶桑社)にて、談志との逸話や前座時代のエピソードを記したエッセイ『談春のセイシュン』を連載(NO.9 - NO.19)。2008年4月20日、『赤めだか』と改題し同社より単行本として刊行された(ISBN 978-4594056155)。
- 独演会などのチケットは即日完売を連発するため、「最もチケットが取れない落語家」とも称される[4]。
- 2011年11月の師匠談志の死後、それまでと一転し様々なメディアへの登場機会を増やした。理由としては、談志が亡くなり落語界から大きな広告塔を失われた事が大きいとのことで、弟子である談春は師の志を継承し広く一般に落語を認知させるため、できる限りメディアに出ていくことを心にしたとのこと[5]。
受賞歴
- 1991年 - にっかん飛切落語会 若手落語努力賞
- 1997年 - 第2回林家彦六賞
- 2003年 - 平成14年度彩の国落語大賞
- 2004年 - 平成15年度国立演芸場花形演芸大賞
- 2008年 - 第24回講談社エッセイ賞(『赤めだか』)
弟子
- 二つ目
- 立川こはる(2006年入門)
廃業
- 立川はる一
- 立川春太
- 立川はるく
- 立川春吾
- 立川春樹
- 立川はるか
- 立川春松
- 立川春太郎
- 立川春来
昇進が厳しい落語立川流の中でも談春一門は特に厳しいとされ、厳格な試験を課す上に以下の条件が設けられている。
- 談春門下の前座でいられる期間は入門してから5年間で、それまでに二つ目に上がれなければ破門される[6] 。
- 二つ目昇進の試験は1度限り。
また、ビートたけしが「立川梅春」を名乗って高座に上がることがある。2015年3月のテレビ番組内において発言したのが発端だが[7]、同月の立川談春三十周年記念落語会(国立演芸場)で客演して以来[8]、実際に名乗っている。
出演番組
バラエティ番組
- 平成名物TV ヨタロー(1990年4月28日 - 1991年4月6日、TBS)
- ソリトン 野望山馳参寺!(1994年4月10日 - 1995年3月26日、NHK教育テレビジョン)
- アンモナイト(1995年4月 - 1995年9月、テレビ東京)
- 競艇の時間ですヨ!(MONDO21)
- 非破壊検査PRESENTS 「お江戸ミステリー 家康が最も怖れた仕掛人」(2011年1月23日、日本テレビ) - お江戸案内人
- 噺家が闇夜にコソコソ(特番:2013年12月29日、レギュラー放送:2014年4月1日 - 2014年9月23日、フジテレビ)
テレビドラマ
- 黒い十人の黒木瞳III 「黒いカウンターの女」(2013年6月30日、NHK BSプレミアム) - 店主 役
- ルーズヴェルト・ゲーム(2014年4月27日 - 6月、TBS) - 坂東昌彦 役
- 下町ロケット(2015年10月 - 12月、TBS) - 殿村直弘 役[9]
アニメ映画
- 百日紅 〜Miss HOKUSAI〜(2015年5月9日)- 萬字堂 役[10]
ラジオ
- 今日(京)は一日“さだまさし”三昧 (2015年2月21日 NHK-FM) - 司会進行
ナレーション
- 映画『ハロルドが笑う その日まで』予告編(2016年)[11]
CD
- 20年目の収穫祭(2005年7月21日、プライエイド)
- 『九州吹き戻し』
- 『文七元結』
- 来年3月15日(2006年3月15日、プライエイド)
- さだまさしトリビュート さだのうた[12](2008年10月22日、ユーキャン)
- 『父さんとポチ』
著書・解説
著書
解説
舞台
演じた俳優
脚注
- ^ 『情熱大陸』2008年1月4日OAでも紹介。
- ^ 立川談春『赤めだか』文庫本版 (2015年11月、扶桑社文庫 ISBN 9784594073626 ) pp14 - 20
- ^ 『赤めだか』文庫本版 (2015年11月、扶桑社文庫) pp11 - 14
- ^ 立川談春(落語家): 情熱大陸 - MBSテレビ 2014年12月17日閲覧
- ^ WONDER VISION : J-WAVE 81.3 FM RADIO - J-WAVE 2014年12月28日閲覧
- ^ こはるに関しては入門してから6年での昇進であり本来は破門が妥当だったが、談春一門の総領弟子としてのまとめ役に鑑み1年の猶予が与えられた。
- ^ “たけし、落語家になる!?「立川梅春(ばいしゅん)と名乗りたい”. zakzak (2015年3月9日). 2016年2月19日閲覧。
- ^ “たけしはともかく…芸能界の落語熱に評論家「金は取れない」”. 日刊ゲンダイ (2015年4月7日). 2016年2月19日閲覧。
- ^ “『下町ロケット』キャスト追加発表 財前部長役・吉川晃司はTBSドラマ初出演”. オリコン (2015年9月17日). 2015年9月22日閲覧。
- ^ “松重豊、葛飾北斎役でアニメ声優初挑戦! 原恵一監督作「百日紅」主要キャスト発表”. 映画.com (2015年2月27日). 2015年2月27日閲覧。
- ^ “立川談春、家具屋店主がIKEA創業者を誘拐する映画の予告でナレーション”. お笑いナタリー (2016年2月9日). 2016年2月9日閲覧。
- ^ 親交のあるさだまさしのステージトークネタを、落語家がカヴァーするという異例の作品。
- ^ AVM : 今田耕司×鈴木おさむの舞台シリーズ - 今田の舞活
関連項目
外部リンク
- 立川談春 Official Homepage - 公式サイト