石神井

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東京都 > 練馬区 > 石神井

石神井(しゃくじい)とは、東京都練馬区の南西部に位置する地区。石神井が含まれる町名は、石神井町下石神井石神井台上石神井上石神井南町に分けられる。

機関[編集]

  • 石神井庁舎(石神井区民事務所)[1]
  • 石神井警察署 - 石神井町六丁目。石神井町、下石神井、石神井台、上石神井、上石神井南町、立野町、関町東、関町南、関町北、東大泉、南大泉、西大泉町、西大泉、大泉学園町、大泉町地域を管轄している。光が丘警察署が出来るまでは、谷原・光が丘地区も石神井警察署が管轄していた。
  • 石神井消防署 - かつては石神井公園駅北口にあったが、当該署は設置当初は「出張所」になり、後に本署となった。
  • 練馬区役所石神井庁舎 - 石神井町三丁目
  • 練馬区保健所石神井分室
  • 練馬年金事務所 - 石神井町四丁目
  • 石神井地区委員会事務局[2]

名称の由来[編集]

石神井神社

石神」(しゃくじ、いしがみ)に由来すると伝えられている。むかし村人が井戸を掘った折、石棒が出てきた。その石棒には奇端(きずい=めでたいことの前兆)があり、村人達はそれを石、石神様として祭った。これが通称「石神神社」、今の石神井神社の始まりだという。いつか、村の名もそれにちなんで石神井となった。一説には、石神様は三宝寺池(今の石神井公園の一部)から出現した石剣ともいう。[要検証]

石神井の地名は古く、鎌倉時代弘安5年(1282年)に宇多重広(うだしげひろ)という武将が、娘に石神井の所領を譲った書付け[要検証]がある。

現在この石剣は、石神井神社に神体として祭られている。

人口等[編集]

人口
55,117人(5年間で3,429人、6.63%増)。うち、石神井町25,471人、石神井台29,646人
世帯数
24,987世帯

(平成17年度国勢調査(速報値))

名所・旧跡[編集]

石神井公園(石神井池、三宝寺池)
都立公園。武蔵野三大湧水地のひとつとして有名。
石神井城
当地の豪族・豊島氏の居城。三宝寺池畔にあり、現在、土塁のみが残っている。1477(文明9)年、太田道灌に攻め滅ぼされた。落城の折、城主豊島泰経の娘・照姫が三宝寺池に入水したといわれており、三宝寺池畔には、泰経と照姫の遺品を埋めたとされる殿塚と姫塚がある。

ゆかりの人物[編集]

檀一雄
作家。1912(明治45)年生まれ-1976(昭和51)年没。女優・檀ふみの父親。石神井公園近くに居住していた。代表作「火宅の人」。1986年、深作欣二監督、緒形拳主演で映画化された。
檀ふみ
女優。1954(昭和29)年生まれ。作家・檀一雄の娘。石神井公園近くに居住している。
古谷三敏
漫画家。1936(昭和11)年生まれ。石神井台に居住。代表作「ダメおやじ
平井和正
作家。1938(昭和13)年生まれ。石神井台に居住。代表作「幻魔大戦
江原真二郎
俳優。1936(昭和11)年生まれ。三宝寺池近くに居住。女優・中原ひとみの夫。
中原ひとみ
女優。1936(昭和11)年生まれ。三宝寺池近くに居住。俳優・江原真二郎の妻。照姫祭りで照姫の母方役を演じたこともある。
吉沢やすみ
漫画家。1950(昭和25)年生まれ。代表作「ど根性ガエル
弘兼憲史
漫画家。1947(昭和22)年生まれ。代表作「課長島耕作 人間交差点」漫画家柴門ふみの夫。
柴門ふみ
漫画家。1957(昭和32)年生まれ。代表作「PS.元気です俊平 あすなろ白書 東京ラブストーリー 家族の食卓 新・同棲時代 同・級・生
假屋崎省吾
華道家。1958年生まれ。区立光和小学校出身である。
角松敏生
音楽家。1960年生まれ。区立石神井西中学校出身。卒業パーティーで「いとしのLayla」を披露。当時はギタリストでもあった。
ほかに、松本孝弘川崎麻世和久井映見小林綾子など。

石神井を舞台とする作品[編集]

地域イベント[編集]

  • 照姫まつりが有名である。石神井在住の小林綾子が照姫役を演じた[要検証]こともある。

脚注[編集]

  1. ^ 石神井庁舎”. 2022年4月29日閲覧。
  2. ^ 石神井地区委員会”. 2022年4月29日閲覧。

関連項目[編集]